工業力学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工業力学
科目番号 0047 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「工業力学」本江哲行、久池井茂(実教出版)
担当教員 渡邊 武

到達目標

1.力の合成と分解、モーメントの計算ができ、力と力のモーメントのつり合いの式を立てることができる。
2.重心の計算ができる。
3.運動方程式を理解し、運動方程式を立てることができる。
4.剛体の並進運動と回転運動を理解し、さまざまな剛体の運動を計算できる。また、慣性モーメントを計算できる。
5.運動量と力積の関係、衝突、仕事・動力とエネルギーの関係を理解し、計算することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12つ以上の物体に働く力と力のモーメントのつりあいの式を立て、計算することができる。1つの物体に働く力と力のモーメントのつりあいの式を立て、計算することができる。力と力のモーメントのつりあいの式を立てることができない。
評価項目2複雑な形状の物体の重心を計算できる。簡単な形状の物体の重心を計算できる。重心の計算ができない。
評価項目3力と質量、加速度の関係を運動方程式で表現することができる。運動方程式を利用して運動の計算ができる。運動方程式を利用した運動の計算ができない。
評価項目4与えられた問題から角運動方程式を立て運動の計算ができる。簡単な条件で角運動方程式を立て運動の計算ができる。角運動方程式を利用した運動の計算ができない。
評価項目5運動量と力積の関係、衝突、仕事・動力とエネルギーの関係を理解し、これらを用いて物体の運動を計算することができる。運動量と力積の関係、衝突、仕事・動力とエネルギーを計算することができる。運動量と力積の関係、衝突、仕事・動力とエネルギーを計算することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-c 説明 閉じる
電子機械 (3)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
力学系専門科目(材料力学、熱流体力学、機械力学)のなかで次の3つの基礎知識を使いこなすレベルに到達することを目標とする。

(1)力の合成や分解、力および力のモーメントのつりあいなどの静力学的概念を理解し、計算ができる。
(2)運動の三法則を説明でき、力・質量・加速度の関係を運動方程式で表し、計算できる。
(3)仕事・エネルギー・運動量などの概念を説明でき、これらの計算ができる。
授業の進め方・方法:
数学や物理の知識をもとに、運動に関する各種計算ができるようになることを目標にしています。授業内容は継続的であるため、分からないことを分からないままにしないようにしてください。
注意点:
電卓を持参すること
(変更9/16)前期中間試験、前期末試験をレポートに変更したため、そのレポートにより前期中間、前期末試験の評価を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 工業力学の基礎 静力学の基礎や単位について説明できる。
2週 力1 力の基本原理を説明できる。
3週 力2 力の種類を説明できる。
4週 一点に働く力1 一点に作用する力の合成、分解が計算できる。
5週 一点に働く力2 力のつり合いを説明できる。
6週 複数の点に働く力1 力のモーメント、偶力を理解し、計算できる。
7週 複数の点に働く力2 着力点の異なる力の釣合や剛体に働く力の釣合を計算できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 重心 重心の意味を理解し、平面、立体の重心位置が計算できる。
10週 分布力 分布力を理解し、その等価な集中力を求めることができる。
11週 直線運動 質点の直線運動について加速度、速度、変位の関係を理解し、計算できる。
12週 平面運動 質点の平面運動について加速度、速度、変位の関係を理解し、計算できる。
13週 円運動 質点の円運動を計算できる。
14週 曲線運動 質点の曲線運動を極座標で表現し、計算できる。
15週 前期の総括 前期の授業内容を総括し説明できる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 質点の運動1 運動方程式を用いて質点の運動を説明できる。
2週 質点の運動2 求心力と遠心力について理解し、計算できる。
3週 仕事 仕事、動力について理解し、計算できる。
4週 エネルギー エネルギー、エネルギーの保存則を理解し、計算できる。
5週 運動量と力積 運動量と力積について説明できる。
6週 衝突 向心衝突の問題を解くことができる。
7週 質点系の運動1 質点系において内力と外力の違いを理解し、その運動を説明できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 質点系の運動2 全運動量、全角運動量を説明でき、計算できる。
10週 質点系の運動3 単振動、2質点系の運動を計算できる。
11週 慣性モーメント 慣性モーメントについて理解し、計算できる。
12週 慣性モーメント 様々な形状の慣性モーメントを計算できる。
13週 剛体の運動 剛体の並進、回転運動を計算できる。
14週 剛体の運動 剛体の回転運動における転がり摩擦、滑り摩擦を理解し、計算できる。
15週 統括 後期の授業内容を統括し説明出来る。
16週 学年末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他レポート合計
総合評価割合600000040100
基礎的能力00000000
専門的能力600000040100
分野横断的能力00000000