応用数学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 応用数学
科目番号 0062 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:新版 微分積分Ⅱ,実教出版 / 教材:新版 微分積分Ⅱ【演習】,実教出版
担当教員 テーラ 穣二

到達目標

1.偏微分の考え方を用いて,2変数関数の増減,極値を考察できる。
2.重積分の数学的な意味を理解し,最も効率的な方法を選択して計算ができる。
3.工学的な問題への応用についての理解を深め,微分・積分を用いた計算ができる。
4.確率・統計を応用して,データを整理することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1大学編入学試験の問題も解くことができる。1変数関数と偏微分の問題を解くことができる。極値問題,条件付き極値問題など,偏微分を応用して解くことができる。偏微分を応用して解くことができない。
到達目標2大学編入学試験の問題も解くことができる。重積分の計算手法を理解し,重積分を応用した問題を解くことができる。重積分を応用した問題を解くことができない。
到達目標3大学編入学試験の問題も解くことができる。物理や工学の問題に対して,微分方程式を応用して解くことができる。微分方程式を応用して解くことができない。
到達目標4大学編入学試験の問題も解くことができる。確率・統計を応用して,データを整理することができる。確率・統計を応用して,データを整理することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(03) 説明 閉じる
本校 (1)-c 説明 閉じる
電子機械 (3)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学系の技術者がいろいろな分野で数学に接し,実際の場面で数学を積極的に使えるようになることを目標にしている。
3年生の「数学5」を引き継ぐ科目であり,従来の「応用数学」の内容を継承している。
授業の進め方・方法:
2つ以上の変数に依存した関数の微分・積分に関する問題を扱い,工業技術に関係することがらを数学的な考え方で見直せる能力を養う。授業については, 講義と演習を2:1の割合で行う。演習課題については, 学生同士で議論をして協力しながら取り組むこと。
注意点:
これまでに学習した数学科目の内容をしっかり理解しておくこと。
演習課題の答案は板書またはレポートとして提出するものとします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2変数関数
2変数関数の定義域と値域、グラフについて理解できる。
2週 関数の極限 2変数関数の極限を求めることができる。
3週 偏微分係数 偏微分係数を求めることができる。
4週 偏導関数(1) 偏導関数の定義を理解している。
5週 偏導関数(2) 関数の偏導関数を求めることが出来る。
6週 高次偏導関数 関数について, 2,3次および高次までの偏導関数を計算できる。
7週 合成関数の微分法 合成関数の偏微分法を利用した計算ができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 全微分 全微分を理解している。
10週 接平面 接平面の方程式を求めることができる。
11週 極大・極小
偏導関数を用いて, 2変数関数の極値を求めることができる。
12週 陰関数の微分法 陰関数の微分法が理解できる。
13週 条件つき極値問題 条件つき極値問題が理解できる。
14週 確率・統計(1) いろいろな確率を求めることができる
15週 確率・統計(2) 平均・分散・標準偏差・相関係数・回帰曲線を求めることができる
16週 前期期末試験 前期9~15週の設問に解答できる
後期
3rdQ
1週 微分方程式の一般解,特殊解
微分方程式の初期値問題と境界値問題
微分方程式の一般解,特殊解を理解し,微分方程式の初期値問題と境界値問題が解ける。
2週 1階微分方程式(変数分離形,同次形) 1階微分方程式(変数分離形,同次形)が解ける。
3週 線形微分方程式の解 線形微分方程式の解を説明できる。
4週 同次線形微分方程式(1) 同次線形微分方程式の基本解の個数について理解できる。
5週 同次線形微分方程式(2) 同次線形微分方程式の一般解を求めることができる。
6週 2重積分の定義 2重積分の定義を理解できる
7週 2重積分の計算(1) 2重積分を累次積分になおして計算することができる。
8週 後期中間試験 後期1~7週の設問に解答できる
4thQ
9週 2重積分の計算(2) 積分領域が関数で囲まれているの場合の積分計算ができる。
10週 積分順序交換 積分順序を交換して積分を計算することができる。
11週 2重積分と座標変換 極座標に変換することによって2重積分を計算することができる。
12週 変数変換 変数変換, ヤコビ行列式を理解できる。
13週 体積(1) 平面を表す関数を用いて体積を求めることができる。
14週 体積(2) 曲面を表す関数を用いて体積を求めることができる。
15週 ガウス型積分 ガウス型の積分を理解している。
16週 学年末試験

評価割合

定期試験小テストレポート口頭発表演習課題その他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力0000000
専門的能力70003000100
分野横断的能力0000000