概要:
電気・電子系の基礎科目として,回路素子の役割・概念の把握,様々な直流回路に関する計算能力の向上を図る。また,電気回路の理解に欠かすことのできない電磁気学や静電気の用語や概念を理解し,高学年の電気・電子系科目への移行を容易にすることを目的としている。
授業の進め方・方法:
定期試験終了後に補助教材(演習ノート)を回収し,その他の配点(平常点)として評価する。
定期試験には電卓の使用を許可する。ただし,メモリ機能のある電卓の使用は不許可,携帯電話・スマートフォンなどに付属する計算機能は不許可。
注意点:
履修前に関数電卓を購入しておくことが望ましい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 4 | 前1 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 4 | 前4,前5 |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 4 | 前2,前3 |
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。 | 3 | 前5 |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 4 | 前5 |
電磁気 | 電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。 | 4 | 後9 |
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。 | 4 | 後9,後10,後11 |
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。 | 4 | 後9 |
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。 | 4 | 後10,後11 |
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。 | 4 | 後12 |
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。 | 4 | 後13 |
静電エネルギーを説明できる。 | 4 | 後14 |
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。 | 4 | 前13,後1 |
自己誘導と相互誘導を説明でき、自己インダクタンス及び相互インダクタンスに関する計算ができる。 | 4 | 後4,後5,後6 |
磁気エネルギーを説明できる。 | 4 | 後7 |
電子工学 | 金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。 | 4 | 前9,前10 |
計測 | SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。 | 4 | 前1,前13,後9 |
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。 | 4 | 前3 |