マイコン応用

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 マイコン応用
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 マイコン応用システム入門 ハード編 (東京電機大学出版局)
担当教員

到達目標

様々な機器に組み込まれているマイクロコンピュータについて、
(1)MPUの各信号の役割を理解して、マシンサイクルとアセンブラの関係を理解できる。
(2)MPUとメモリのタイミング設計及び回路設計ができる。
(3)割り込み処理の特長を理解して、割り込みとアセンブラプログラムの関係を理解できる。
(4)ハードウェア記述言語によりディジタル回路の基本的な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1MPUの各信号の役割を理解して、マシンサイクルとアセンブラの関係を理解できる。MPUの各信号の役割を理解できる。MPUの各信号の役割を理解できない。
評価項目2MPUとメモリのタイミング設計及び回路設計ができる。MPUとメモリのタイミング設計ができる。る。MPUとメモリのタイミング設計ができない。
評価項目3割り込み処理の特長を理解して、割り込みとアセンブラプログラムの関係を理解できる。割り込みとアセンブラプログラムの関係を理解できる。割り込みとアセンブラプログラムの関係を理解できない。
評価項目4ハードウェア記述言語により論理演算とフリップフロップを用いた基本的な回路設計ができる。ハードウェア記述言語により論理演算の基本的な設計ができる。ハードウェア記述言語により論理演算の基本的な設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-a 説明 閉じる
電子機械 (3)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
マイクロコンピュータは様々な機器に組み込まれており、その動作原理の理解は重要である。この科目では、コンピュータのアーキテクチャ、動作タイミング、回路設計について学習します。
授業の進め方・方法:
学修単位として、マイクロコンピュータに関する講義、練習問題と並行して、ハードウェア記述言語による基礎的な回路設計の課題に取り組みます。授業の内容にあわせた中間試験と期末試験を実施します。
注意点:
講義のノートは100%とること。学修単位の課題は期限までにすべて提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 HDLとCPLD デジタル回路の設計にHDLとCPLDを用いる事によるメリットと、設計の手順について理解できる。
2週 Verilogによるゲート及びセレクタの記述 HDL(ハードウェア記述言語)の1例としてVerilogの文法の基礎を理解して、ソースファイルを作成しシミュレーションを実行できる。
3週 MPUの構成 MPUの内部構成を理解できる。
4週 MPUの内部動作 MPUの内部動作を理解できる。
5週 マシンサイクル アセンブラのインストラクションとMPUのマシンサイクルの関係を理解できる。
6週 インストラクション・フェッチサイクル インストラクション・フェッチサイクルの各信号のタイミングとその理由を理解できる
7週 Verilogによるデコーダ エンコーダ デコーダ、エンコーダについて理解して、Verilogのソースを作成してシミュレーションを実行できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 メモリリード/ライトサイクル メモリリードサイクル及びライトサイクルで用いられるMPUとメモリ間の信号の目的について理解できる。
10週 VerilogによるDフリップフロップ シフトレジスタ フリップフロップの動作を記述するためのVerilogの文法を理解して、シフトレジスタに応用できる。
11週 I/Oサイクル、バスリクエスト・アクノリッジサイクル I/OサイクルとDMAのためのバスリクエスト・アクノリッジサイクルの動作を理解できる。
12週 アクセスタイムの計算 MPUの規格表を参照してメモリリードサイクルのタイミング設計を行う事ができる。
13週 書き込みタイミングの計算 MPUの規格表を参照してメモリライトサイクルのタイミング設計を行う事ができる。
14週 MPUとメモリの接続 MPUと複数のメモリを接続する回路を設計できる。
15週 割り込み処理 割り込みとアセンブラの動作の関係を理解できる。
16週 期末試験

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70250500100
基礎的能力0000000
専門的能力70250500100
分野横断的能力0000000