数値解析

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 数値解析
科目番号 0097 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Excelによる数値計算法 趙華安 著 (共立出版)
担当教員 平田 拓也

到達目標

技術者にとってコンピュータを利用して数値的な処理をする機会は多い。しかし数値計算をするときに誤差や収束の問題あるいは計算回数の問題など、数学で触れない要素により思わぬ結果を招くことがある。この授業では数値計算や数値処理上の問題点を認識させその問題点の解決手法の習得させることを目的とする。
(1)数値計算法の基礎について理解する。
(2)方程式の解法について理解する。
(3)行列・連立方程式の解法について理解する。
(4)数値積分法について理解する。
(5)常微分方程式の解法について理解する。                    

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数値計算法の位置づけをアルゴリズムの観点から説明でき、誤差の起因と種類についても説明できる数値計算法の位置づけをアルゴリズムの観点から説明できる数値計算法の位置づけをアルゴリズムの観点から説明できない
評価項目2ニュートン法、はさみうち法を用いて計算できるニュートン法、はさみうち法の概念を説明できるニュートン法、はさみうち法の概念を説明できない
評価項目3Excelによる行列計算の操作方法が理解でき、連立方程式の解法として、ガウス・ジョルダンの消去法、LU分解法を用いて計算できる連立方程式の解法として、ガウス・ジョルダンの消去法、LU分解法が説明できる連立方程式の解法として、ガウス・ジョルダンの消去法、LU分解法が説明できない
評価項目4数値積分法として台形公式法、シンプソン法、ガウス法を用いて計算できる数値積分法として台形公式法、シンプソン法、ガウス法が説明できる数値積分法として台形公式法、シンプソン法、ガウス法が説明できない
評価項目5常微分法方程式の数値解法として,オイラー法、ルンゲ・クッタ法を用いて計算できる常微分法方程式の数値解法として,オイラー法、ルンゲ・クッタ法が説明できる常微分法方程式の数値解法として,オイラー法、ルンゲ・クッタ法が説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-c 説明 閉じる
電子機械 (3)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
数値計算法を用いて数学問題の解を求める.特にコンピュータを用いて近似解を求める手法について学習する.そのため,アルゴリズム,プログラミングに主体を置きながら,Excelなどの表計算を用いながら考え方を学ぶ.
授業の進め方・方法:
(1)授業は一方的な講義ではなく、学生への質問とそれに対する答えを参考に進める。この質問に対する返答内容も評価の対象となる。(2)授業ではExcelを使用することがある。家庭学習で各自コンピュータを用いて動作を確認すること。また,必要に応じて情報教育センターにて実施することがある。
注意点:
必ず復習により自分で計算できるように練習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数値計算法の基礎 数値計算法の位置づけ、誤差の起因と種類が説明できる。
2週 方程式の解法1 ニュートン法について説明できる。
3週 方程式の解法2 はさみうち法について説明できる。
4週 行列の計算1 Excelによる行列計算の操作方法が説明できる。
5週 行列の計算2 ガウス・ジョルダンの消去法が説明できる。
6週 行列の計算3 LU分解法が説明できる。
7週 プログラミング演習1 これまでの数値解析に関するC言語プログラムが理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 多項式による関数補間と近似 ラグランジュの補間法,最小二乗法の原理が説明できる。
10週 数値積分法1 台形公式法が説明できる。
11週 数値積分法2 シンプソン法が説明できる。
12週 数値積分法3 ガウス法が説明できる。
13週 常微分方程式の数値解法1 オイラー法が説明できる。
14週 常微分方程式の数値解法2 ルンゲ・クッタ法が説明できる。
15週 プログラミング演習2 これまでの数値解析に関するC言語プログラムが理解できる。
16週 期末試験

評価割合

試験提出物相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702001000100
基礎的能力0000000
専門的能力702001000100
分野横断的能力0000000