日本文学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本文学
科目番号 0046 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜配布
担当教員 大久保 健治

到達目標

1)日本近代文学を扱うことにより、近代とは何かを理解できる
2)文学とは何かの概略を習得する
3)豊かな日本語の表現を感得し、教養としての日本語を熟慮する 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本近代文学を扱うことにより、近代とは何かを理解する。日本近代文学を扱うことにより、近代の概略を理解する。歴史的文脈を無視し自己の読みに固執する。
評価項目2文学とは何かの概略を習得する。文学を他の文化領域との違いに注意しながら把握できる。文学の特殊性を理解できない。
評価項目3豊かな日本語の表現を感得し、教養としての日本語を熟慮する。 日本語特有の表現に注目し、解釈ができる。表現を軽視し、自己の思想性に固執する。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(01) 説明 閉じる
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本校 (1)-c 説明 閉じる
情報 (4)-b 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本近現代文学作品を通じ、豊かな感受性の構築を目標とする。
授業の進め方・方法:
講義形式。最終授業終了後、レポートの提出を求める。
注意点:
・国語の授業のように知識習得が中心とはならない、自らが考え考察できる姿勢を構築してほしい。 
・自らの意見を的確な言葉で伝達できるようになることが望ましい。 
・授業中に質疑応答があることに留意してほしい。
・授業時間割に組み込まれた自修時間と家庭学習(最低2時間)を使って、自修時間に渡す課題プリントを完成させ、随時提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 近代とは何か(導入) 日本史上大きな転換期を向かえた近代を考察し、文化的影響力を理解できる。
2週 夏目漱石『こころ』
近代を代表する文学者漱石の作品を扱うことで、近代及び文学とは何かを理解できる。
3週 夏目漱石『こころ』
人間のコミュニケーションの問題を理解できる。
4週 森鷗外『舞姫』
国際色豊かな近代文学を考察し、その混淆性を感得できる。
5週 太宰治『人間失格』 カリスマ作家の代表を扱い、創出される作家とは何かを熟考できる。
6週 開高健『裸の王様』
近代に誕生した子供の概念を扱い、現代との対比ができる。
7週 川端康成『雪国』『伊豆の踊子』 近代性をはっきり示す少女のイメージから時代背景を整理できる。
8週 現代文学にみる社会 格差社会からみた文学を考察し、現代の問題点を指摘できる。
4thQ
9週 隠喩としての病『不如帰』など
隠喩としての病を取り上げ、文学への影響を理解できる。
10週 隠喩としての病『不如帰』など 隠喩としての病を取り上げ、文学への影響を理解できる。
11週 隠喩としての病『不如帰』など
隠喩としての病を取り上げ、文学への影響を理解できる。
12週 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』 阪神淡路大震災を扱った春樹の作品を読み、震災文学とは何かを感得できる。
13週 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』
震災文学から人間の関係性の問題を指摘できる。
14週 片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』 近現代の恋愛観について理解できる
15週 片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』 古典作品との比較から現代文化の特質を理解できる
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700201000100
基礎的能力700201000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000