到達目標
1.言語と人と社会との関係について理解できる。
2.文学作品や語彙を通して様々な日本語表現について理解できる。
3.自国の言語文化に主体的に関わる態度を持つことができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 言語と人と社会との関係について、十分理解できる。 | 言語と人と社会との関係について、おおよそ理解できる。 | 言語と人と社会との関係について、理解が不十分である。 |
評価項目2 | 文学作品や語彙を通して様々な日本語表現について、十分理解できる。 | 文学作品や語彙を通して様々な日本語表現について、おおよそ理解できる。 | 文学作品や語彙を通して様々な日本語表現について、理解が不十分である。 |
評価項目3 | 自国の言語文化に主体的に関わる態度を持つことができる。 | 自国の言語文化に主体的に関わる態度をある程度持つことができる。 | 自国の言語文化に主体的に関わる態度を持つことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
JABEE J(01)
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JABEE J(08)
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本校 (1)-a
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本校 (1)-c
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情報 (4)-b
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教育方法等
概要:
(前期)
(1)日本近代文学を扱うことにより、近代とは何かを理解する。 (2)文学とは何かの概略を習得する。 (3)近現代文学史の知識を身につける。 (4)豊かな日本語の表現を感得し、教養としての日本語を熟慮する。
(後期)
・日本語の特質や社会的側面について理解するとともに、主体的な言語生活者となることを目指す。
授業の進め方・方法:
(前期)
・講義形式、質疑応答など。
・授業時間割に組み込まれた自修時間と家庭学習(最低2時間)を使って、自修時間に渡す課題プリントを完成させ、随時提出すること。
(後期)
・講義に加え、受講者による課題探求を行う。
・毎時間、学習内容の振り返りを提出する。
・課題発表(パワーポイント推奨)、及び学習成果としてのレポート提出(1,600字以上)を課す。
注意点:
・学修単位科目のため、事前・事後学習における課題の提出を求める。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
近代とは何か(導入)
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日本史上大きな転換期を向かえた近代を考察し、文化的影響力を理解できる。
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2週 |
夏目漱石『こころ』
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近代を代表する文学者漱石の作品を扱うことで、近代及び文学とは何かを理解できる。
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3週 |
夏目漱石『こころ』
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人間のコミュニケーションの諸問題を理解できる。
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4週 |
森鷗外『舞姫』
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国際色豊かな近代文学を考察し、その混淆性を感得できる。
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5週 |
太宰治『人間失格』
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カリスマ作家の代表を扱い、創出される作家とは何かを熟考できる。
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6週 |
開高健『裸の王様』
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近代に誕生した子供の概念を扱い、現代との対比ができる。
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7週 |
川端康成『雪国』『伊豆の踊子』
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近代性をはっきり示す少女のイメージから時代背景を整理できる。
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8週 |
現代文学にみる社会
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格差社会からみた文学を考察し、現代の問題点を指摘できる。
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2ndQ |
9週 |
隠喩としての病『不如帰』など
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隠喩としての病を取り上げ、文学への影響を理解できる。
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10週 |
隠喩としての病『不如帰』など
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結核文学を通じて隠喩としての病が理解できる。
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11週 |
隠喩としての病『不如帰』など
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感染症の扱われ方を文学表現としてとらえることができる。
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12週 |
村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』
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阪神淡路大震災を扱った春樹の作品を読み、震災文学とは何かを感得できる。
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13週 |
村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』
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震災文学から人間の関係性の問題を指摘できる。
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14週 |
片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』
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現代の恋愛観を文学を通じて感得できる。
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15週 |
片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』
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隠喩としての1960年代を理解できる。
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16週 |
まとめ |
文学表象と現実的な感覚との違いを理解し、創造的に言語を紡ぎ出す営為を理解できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方と授業内容・方法について理解する。
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2週 |
社会の中の日本語① (日本人と言葉) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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3週 |
社会の中の日本語② (文字) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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4週 |
社会の中の日本語③ (文法) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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5週 |
社会の中の日本語④ (敬語) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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6週 |
社会の中の日本語⑤ (ジェンダー) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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7週 |
社会の中の日本語⑥ (若者ことば) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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8週 |
社会の中の日本語⑦ (方言) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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4thQ |
9週 |
社会の中の日本語⑧ (オノマトペ) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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10週 |
社会の中の日本語⑨ (フィラー) |
具体例をとおして、日本語の社会的な諸相についての興味関心や問題意識につなげることができる。
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11週 |
日本語諸相の探求① |
各自の問題意識に沿って情報を収集し、日本語の社会的な諸相についてまとめることができる。
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12週 |
日本語諸相の探求② |
各自の問題意識に沿って情報を収集し、日本語の社会的な諸相についてまとめることができる。
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13週 |
日本語諸相の探求③ |
各自の問題意識に沿って情報を収集し、日本語の社会的な諸相についてまとめることができる。
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14週 |
課題発表① |
自らの問題意識に沿って日本語の特質を理解し、主体的に言語に関わることができる。
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15週 |
課題発表② |
自らの問題意識に沿って日本語の特質を理解し、主体的に言語に関わることができる。
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16週 |
まとめ |
日本語の特質や社会的側面、言葉の大切さを理解し、主体的に言語に関わる態度を持つことができる。
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 成果物 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 70 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 70 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |