到達目標
Linuxオペレーティングシステムにおける基本的なコマンド(sed, grep, awkなど)の使い方を学習した後、これらをBシェルスクリプトの中で組み合わせて利用する方法について学ぶ。具体的な学習到達目標は以下の通りである。
(1)コンピュータシステムにおけるLinuxオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。
(2)Linuxの基本コマンド、フィルタコマンド(sed,grep,awk)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる
(3)Linuxのソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 相対ディレクトリとリダイレクション・パイプ機能を用いて、LinuxOSを利用出来る | 相対ディレクトリとリダイレクション・パイプ機能を用いて、資料を参考にLinuxOSを利用出来る | 相対ディレクトリとリダイレクション・パイプ機能を用いて、資料を参考が理解できない |
評価項目2 | sed,grep,awkをパイプライン、リダイレクション機能とともに利用することができる。 | sed,grep,awkをパイプライン、リダイレクション機能とともに資料を見ながら利用することができる。 | sed,grep,awkをパイプライン、リダイレクション機能が理解できない |
評価項目3 | 正規表現をsed,grepを使って利用することが出来る。 | 正規表現をsed,grepを使って資料を見ながら利用することが出来る | 正規表現をsed,grepを使って利用出来ない |
学科の到達目標項目との関係
JABEE J(05)
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本校 (1)-c
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情報 (4)-a
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教育方法等
概要:
Linuxオペレーティングシステムにおける基本的なコマンド(sed, grep, awkなど)の使い方を学習した後、これらをBシェルスクリプトの中で組み合わせて利用する方法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
本授業は週に90分授業が2回ある。2回の内1回を教室で行い、残りの1回を情報教育センターでおこなう。情報教育センターで行う授業は自修時間となる。教室での授業で基本的な利用方法について説明した後プリント問題を解く。その後、センターにて行う実習において、このプリントを実行する。
注意点:
(1)授業は一方的な講義ではなく,学生への質問とそれに対する答えを材料に進める。
(2)自学自修は、webclass(http://webclass.cc.oshima-k.ac.jp)を通じて毎週提示する課題を解き(主に情報教育センターでの実習)、webclassのメール機能を使って提出すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバスの説明とLinuxの基本的な命令 |
cp,cat, ls,more,manなどの基本コマンドを扱うことが出来る。
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2週 |
パイプとシェル変数およびプロセス管理 |
パイプライン処理、シェル変数、psとkillコマンドを扱うことが出来る。
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3週 |
相対指定を使ったディレクトリ |
相対指定を使ったディレクトリとファイルの指定を扱うことが出来る。
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4週 |
シェルの利用 |
相対指定を使ったディレクトリとファイルの指定を扱うことが出来る。
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5週 |
シェルスクリプトの基礎 |
簡単なシェルスクリプトを作成し実行することが出来る。
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6週 |
繰り返しの有るシェルスクリプト |
繰り返しの有るシェルスクリプトを作成し実行することが出来る。
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7週 |
ifとtestコマンドを使った分岐 |
ifとtestコマンドを使った分岐および繰り返しの有るシェルスクリプトを作成し実行することが出来る。
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8週 |
中間試験 |
1~7週の内容を理解す
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2ndQ |
9週 |
正規表現と文字列検索grep |
grepコマンドと正規表現を使って文字列を検索出来る。
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10週 |
フィルタコマンドの利用1 sed |
sedコマンドのs命令と正規表現、パイプライン処理を組み合わせて実行することが出来る。
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11週 |
フィルタコマンドの利用2 sed |
sedコマンドのd、p命令と正規表現、、パイプライン処理を組み合わせて実行することが出来る。
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12週 |
フィルタコマンドの利用3 awk |
スクリプト言語awkの基礎を理解することが出来る。
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13週 |
フィルタコマンドの利用4 awk |
awkをシェルスクリプトに利用することが出来る。
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14週 |
whileとuntilを使ったループ |
while、untilとsleepコマンドを使ったシェルスクリプトを作成し実行できる
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15週 |
trapとシェルスクリプト |
trapとプロセスの終了状態を理解し、シェルプログラムに利用できる。
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16週 |
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評価割合
| 定期試験 | 課題提出 | 授業参加度 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 40 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 30 | 10 | 90 |
分野横断的能力 | 0 | 10 | 0 | 10 |