コンピュータグラフィックス

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 コンピュータグラフィックス
科目番号 0072 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 コンピュータグラフィックス(CG-ARTS協会編著,CG-ARTS協会),自作プリント
担当教員 杉野 直規

到達目標

具体的に,以下のレベルを目標とする。
(1)コンピュータグラフィックスの基礎を説明できる。
(2)モデリングの手法を説明できる。
(3)レンダリングの手法を説明できる。
(4)アニメーションの原理・手法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:コンピュータグラフィックスの基礎を理解し,説明できる.またグラフィックスの投影変換を含む座標変換を説明でき,利用できる.コンピュータグラフィックスの基礎を理解できる.またグラフィックスの投影変換を含む座標変換を説明できる.コンピュータグラフィックスの基礎を理解できない.またグラフィックスの投影変換を含む座標変換を説明できない.
評価項目2:モデリングの各手法を理解し,説明できる。モデリングの各手法を理解できる.モデリングの各手法を理解できない.
評価項目3:隠面消去,シェーディング,影付け,マッピングの主要なレンダリング手法を理解し,説明できる。隠面消去,シェーディング,影付け,マッピングの主要なレンダリング手法を理解できる.隠面消去,シェーディング,影付け,マッピングの主要なレンダリング手法を理解できない.
評価項目4:アニメーションの各手法について理解し,説明できる.アニメーションの各手法について理解できる.アニメーションの各手法について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-a 説明 閉じる
情報 (4)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータグラフィックス(CG)は,CADに代表される工業的利用のみならず,娯楽,ビジネス,教育などあらゆる分野に拡大している。本講義では,CGの基礎的な種々の理論・手法を理解する。理解を助けるために実験実習においてCG作品を制作する。
授業の進め方・方法:
・講義に組み込まれた自学自習(事前・事後学習)の時間は基本的に講義と同様に取り扱う。レポート等は,家庭学習(毎週,最低週2時間)を使って作成し提出すること.
・定期試験(2回)とは別に定期試験の合い間に準定期試験を2回実施し,計4回の試験を70%として評価する。
・レポート・演習点には実験実習のCGパートで作成するCG作品の評価も加える。
・CG作成ツールとして,モデラー:Metasequoia,レンダラー:POV-Rayを使用する。
注意点:
・きちんと出席しないとレポート・演習をこなすことはできない。
・CGの検定であるCGエンジニア検定のエキスパート級程度の合格を目指す。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータグラフィックスとは コンピュータグラフィックスの考え方を理解し,説明できる。
2週 座標変換(1)-2次元,3次元座標変換- 2次元,3次元の座標変換を理解し,計算手法を使うことができる。
3週 座標変換(2)-投影変換- 透視投影,平行投影を説明できる。
4週 モデリング(1)-形状モデル- ワイヤーフレーム・サーフェース・ソリッドモデルを説明できる。
5週 モデリング(2)-曲線- 種々の2次曲線,パラメトリック曲線の特徴を説明できる。
6週 モデリング(3)-曲線- 種々のパラメトリック曲線の特徴を説明できる。
7週 モデリング(4)-曲面- 種々の2次曲面,パラメトリック曲面の特徴を説明できる。
8週 前期中間試験 1週~7週の内容を試験にて確認する。
2ndQ
9週 モデリング(5)-ポリゴン曲面ほか- ポリゴン曲面,フラクタル,メタボールなどを説明できる。
10週 レンダリング(1)-隠面消去- 隠面消去の各手法の特徴および原理を理解し,説明できる。
11週 レンダリング(2)-シェーディング①- シェーディングモデルの基礎を理解し,説明できる。
12週 レンダリング(3)-シェーディング②- シェーディングモデルの詳細な原理を理解し,説明できる。
13週 レンダリング(4)-影付け・マッピング- 影付けの原理,種々のマッピングの手法を理解し,説明できる。
14週 レンダリング(5)-イメージベーストレンダリング・大域照明計算- イメージベーストレンダリング,大域照明計算の手法を理解し,説明できる。
15週 アニメーション アニメーションの基礎や手法を理解し,説明できる。
16週 前期期末試験
CG作品プレゼンテーション
9週~15週の内容を試験にて確認する。
作成したCG作品をプレゼンテーションする。

評価割合

試験演習(小テスト)レポート合計
総合評価割合70228100
基礎的能力0000
専門的能力70228100
分野横断的能力0000