通信工学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 通信工学
科目番号 0080 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「基礎からわかるTCP/IPネットワークコンピューティング入門 第2版」、村山公保(著)、オーム社。情報セキュリティ人材育成事業・セキュリティ教材。
担当教員 森廣 勇人

到達目標

情報を相互に送受信するTCP/IPに基づく情報通信ネットワークの仕組みや、これを支える基本的技術を学ぶ。具体的には、
(1)ネットワークの構成、ネットワークシステムの標準化などについての知識を理解し、習得する。
(2)身近な通信サービスがどのように実現されているかを理解し、説明できる。
(3)動画配信の仕組みについて習得する。
(4)情報関連の国家試験などのネットワーク構成技術に関する問題を解くことができる。
を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ネットワークの構成、各種プロトコルの種類と役割について理解し、詳細に説明できる。ネットワークの構成、各種プロトコルの種類と役割について理解し、説明できる。ネットワークの構成、各種プロトコルの種類と役割について理解し、説明できない。
評価項目2通信サービスを実現するための技術について理解し、詳細に説明できる。通信サービスを実現するための技術について理解し、説明できる。通信サービスを実現するための技術について理解し、説明できない。
評価項目3動画配信の基本、技術、圧縮方法などについて理解し、詳細に説明できる。動画配信の基本、技術、圧縮方法などについて理解し、説明できる。動画配信の基本、技術、圧縮方法などについて理解し、説明できない。
評価項目4学んだ知識を活用して、ネットワーク構成技術に関する演習問題を解くことができる。学んだ知識を活用して、ネットワーク構成技術に関する初歩的な演習問題を解くことができる。学んだ知識を活用して、ネットワーク構成技術に関する演習問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-a 説明 閉じる
情報 (4)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報を相互に送受信するTCP/IPに基づく情報通信ネットワークの仕組みや、これを支える基本的技術を学ぶ。
授業の進め方・方法:
情報通信ネットワークの仕組みや、基礎知識と技術を習得するために、教室での講義以外にも、講義内容に応じてグループワークや情報教育センターにおける実習を含めた講義を実施する。
注意点:
授業中は配布プリントの書込みを確実に行い、次の授業までに教科書と合わせて復習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 到達目標および評価方法について理解する。
2週 TCP/IP入門(1) 通信ネットワークの特性を理解できる。
3週 TCP/IP入門(2) インターネットの仕組みを理解し、説明できる
4週 TCP/IP入門(3) イントラネット、エクストラネット、パケット交換、TCP/IPについて説明できる
5週 TCP/IPの理解を助けるアプリとコマンド コンピュータを使って、通信パケットの表示、IPアドレスの表示、MACアドレスの表示、通信ルートの表示ができる。また、通信状況や通信確認ができる。
6週 ネットワーク技術を支えるコンピュータの基礎 ハードウェアの基礎:バスにおけるアドレスとデータの扱われ方、パラレル通信とシリアル通信、全二重通信と半二重通信、同期信号とクロックについて理解し、説明できる。
7週 ネットワーク技術を支えるコンピュータの基礎 バッファー、キュー、スタック、キャッシュについて理解し、説明できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 ネットワークの基礎知識(1) クライアント・サーバモデル、P2P、データ転送方式、トポロジーについて理解し、説明できる。
10週 ネットワークの基礎知識(2) OSI参照モデル、プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。
11週 ネットワークの基礎知識(3) ネットワークの性能、輻輳とパケット損失について説明できる。
12週 ネットワークの基礎知識(4) 物理的な通信とデータリンクについて、理解し説明できる。
13週 インターネットプロトコル IPの役割 IPの役割について、理解し説明できる。
14週 IPとルーティングテーブル ルーティングテーブルとパケットの配送について、理解し説明できる。
15週 ルーティングプロトコル(1) ルーティングプロトコルについて理解し説明できる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 ルーティングプロトコル(2) IPのエラー処理について、理解し説明できる。
2週 ルーティングプロトコル(3) 経路制御について、理解し説明できる。
3週 TCPとUDP(1) TCPとUDPの特徴の違いについて、理解し説明できる。
4週 TCPとUDP(2) UDPの役割について、理解し説明できる
5週 TCPとUDP(3) TCPの役割について、理解し説明できる
6週 TCPとUDP(4) TCPの再送制御、コネクションの管理、フロー制御、輻輳制御を理解し、説明できる。
7週 TCP/IPアプリケーション 情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を理解できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 Webの仕組み Webの仕組みについて、理解し説明できる。
10週 電子メールの仕組み 電子メールの仕組みについて、理解し説明できる。
11週 マルチメディア通信の仕組み マルチメディア通信の仕組みについて、理解し説明できる。
12週 IPを助けるプロトコルと技術(1) DNS、DHCP、NAT、の役割や仕組みについて理解し説明できる。
13週 IPを助けるプロトコルと技術(2) 主要なセキュリティ対策について、理解し説明できる。
14週 IPを助けるプロトコルと技術(3) 主要な暗号化について、理解し説明できる。
15週 総合評価 総合評価
16週 学年末試験

評価割合

試験小テスト口頭発表演習課題・実技・成果物ポートフォリオその他合計
総合評価割合6020101000100
基礎的能力0000000
専門的能力6020101000100
分野横断的能力0000000