実験実習

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 実験実習
科目番号 0089 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 実験実習指導書(本学科作成のもの)
担当教員 山田 博,北風 裕教,橘 理恵,松村 遼

到達目標

(1)グラフィックス・アプリケーションの標準的な開発ツールや開発環境の利用経験を通して、実践的な画像処理およびフィルタ処理の生成と動作確認ができる
(2)Java言語の標準的な開発ツールや開発環境の利用経験を通して、実践的なGUIアプリケーションの生成と動作確認ができる
(3)C言語の標準的な開発ツールや開発環境の利用経験を通して、情報数学を駆使した実践的なアルゴリズムの生成と動作確認ができる
(4)シミュレーションやAV教材の利用経験を通して、統計学の基本アルゴリズムの生成と動作確認ができる
(5)論理回路設計実習では,簡単な組み合わせ論理回路と順序回路を設計できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グラフィックス・アプリケーションを用いて高度な画像処理をおこなうことができ、Java言語を用いて高度なフィルタ処理のプログラムを実装できる。グラフィックス・アプリケーションを用いて実線的な画像処理をおこなうことができ、Java言語を用いて実践的なフィルタ処理のプログラムを実装できる。グラフィックス・アプリケーションを用いて画像処理をおこなうことができない。Java言語を用いてフィルタ処理のプログラムを実装できない。
評価項目2Java言語を用いて高度なGUIアプリケーションの作成ができ、イベント処理、継承等を用いた高度なアプリケーション開発ができる。Java言語を用いて実践的なGUIアプリケーションの作成ができ、イベント処理、継承等を用いた実践的なアプリケーション開発ができる。Java言語を用いてGUIアプリケーションの作成ができない。イベント処理、継承等を用いたアプリケーション開発ができない。
評価項目3C言語を用いて集合、あたり判定、素数抽出、2分探索木等の高度なプログラムを実装できる。C言語を用いて集合、あたり判定、素数抽出、2分探索木等の実践的なプログラムを実装できる。C言語を用いて集合、あたり判定、素数抽出、2分探索木等のプログラムを実装できない。
評価項目4シミュレーションとAV教材を用いた確率の仮想実験を通して、統計学の基本であるベイズの定理、2項分布、標準化、正規分布等の高度な動作確認ができる。シミュレーションとAV教材を用いた確率の仮想実験を通して、統計学の基本であるベイズの定理、2項分布、標準化、正規分布等の基本的な動作確認ができる。シミュレーションとAV教材を用いた確率の仮想実験を通して、統計学の基本であるベイズの定理、2項分布、標準化、正規分布等の動作確認ができない。
評価項目5論理回路装置、半導体装置、オペアンプ等の電子計測機器を駆使して、論理回路の動作について理解し、増幅回路、フリップフロップ回路、演算回路の高度な設計ができる。論理回路装置、半導体装置、オペアンプ等の電子計測機器を駆使して、論理回路の動作について理解し、増幅回路、フリップフロップ回路、演算回路の基本的な設計ができる。論理回路装置、半導体装置、オペアンプ等の電子計測機器を駆使して、論理回路の動作について理解し、増幅回路、フリップフロップ回路、演算回路の設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
画像工学、Java言語、電子工学、情報数学、統計学の知識や技術を実験実習を通じて体験的に学び、講義で習ったことを基礎にして実験指導書に従い実験ができ、実験内容をレポートという形で期日までに考察を加えてレポート提出できることを全般的目標とする。
授業の進め方・方法:
クラスを4班に分け10名程度の班で行う。各専門科目の授業進度に応じたテーマで実験実習を行う。
注意点:
事前に指導書を読んでくること。レポートは指定の期日までに必ず提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Java R1、電子工学R1、統計学R1 Java R1: 統合開発環境Eclipseの基本操作ができ、統合開発環境を用いてコーディングができる。
2週 Java R1、電子工学R1、統計学R1 電子工学R1: 電子回路を構成する基本的な素子であるダイオードの動作について理解する。
3週 Java R2、電子工学R1、統計学R1 統計学R1: いろいろな確率を求めることができる。
4週 Java R2、電子工学R1、統計学R1 Java R2: Java言語による文字と文字列操作の基本技術を理解する。
5週 Java R3、電子工学R2、統計学R2、情報数学R1 電子工学R2: 電子回路を構成する基本的な素子であるダイオードの動作について理解する。
6週 Java R3、電子工学R2、統計学R2、情報数学R1 Java R3: Java言語による入力操作および条件分岐を理解し、コンソールアプリケーションを実装できる。
7週 Java R3、電子工学R2、統計学R2、情報数学R1 統計学R2: 確率の仮想実験を通して、加法・乗法定理、信頼性、ベイズの定理、誤診率、順列と組合せについて理解する。
8週 レポート整理 各ラウンドのレポート整理をする。
2ndQ
9週 Java R3、電子工学R2、統計学R2、情報数学R1 情報数学R1: 集合論の包含関係および和集合・積集合・差集合・べき集合を理解しプログラムで実装できる。
10週 Java R4、電子工学R3、統計学R3、画像工学R1 Java R4: Java言語による反復処理を理解し、コンソールアプリケーションを実装できる。
11週 Java R4、電子工学R3、統計学R3、画像工学R1 電子工学R3: ゲート回路、真理値表およびカルノー図による論理回路の簡単化を使った回路の構成方法について理解する。
12週 Java R4、電子工学R3、統計学R3、画像工学R1 統計学R3: 仮想実験を通して主要な確率分布について理解する。
13週 Java R4、電子工学R3、統計学R3、画像工学R1 画像工学R1: Adobe Photoshopを用いて画像技術の基礎事項について理解する。
14週 レポート整理 各ラウンドのレポート整理をする。
15週 情報処理対策・レポート作成指導
情報処理技術者試験に向けての対策をする。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 Java R5、電子工学R4、情報数学R2、画像工学R2 Java R5: 既存のクラスを使用してGUIアプリケーションを実装できる。
2週 Java R5、電子工学R4、情報数学R2、画像工学R2 電子工学R4: バイポーラトランジスタの構造およびバイポーラトランジスタを使ったエミッタ設置増幅回路について理解する。
3週 Java R5、電子工学R4、情報数学R2、画像工学R2 情報数学R2: エラトステネスの篩を利用して素数を求めることができる(C言語を利用)。
4週 Java R5、電子工学R4、情報数学R2、画像工学R2 画像工学R2: Adobe Photoshopを用いて基本的な画像処理ができる。
5週 Java R6、電子工学R5、情報数学R3、画像工学R3 Java R6: イベント処理を理解し実装したアプリケーションを作成できる。
6週 Java R6、電子工学R5、情報数学R3、画像工学R3 電子工学R5: フリップフロップ回路の種類と動作およびカウンタ回路の構成と動作について理解する。
7週 Java R6、電子工学R5、情報数学R3、画像工学R3 情報数学R3: ゲーム理論による、当たり判定について理解しC言語を用いて実装できる。
8週 レポート整理 各ラウンドのレポート整理をする。
4thQ
9週 Java R6、電子工学R5、情報数学R3、画像工学R3 画像工学R3: Java言語を用いてフィルタ処理を実装できる。
10週 Java R7、電子工学R6、情報数学R4 Java R7: オーバーロードを理解し、オーバーロードを用いたアプリケーションの実装ができる。
11週 Java R7、電子工学R6、情報数学R4 電子工学R6: オペアンプの基本的な動作と増幅器および演算器としての地用について理解する。
12週 Java R8、電子工学R6、情報数学R4 情報数学R4: 2分探索木について理解しC言語を用いて実装できる。
13週 Java R8、電子工学R6、情報数学R4 Java R8: カレンダークラスを理解し、任意のカレンダーアプリケーションが実装できる。
14週 レポート整理 各ラウンドのレポート整理をする。
15週 情報処理対策・レポート作成指導 情報処理技術者試験に向けての対策をする。
16週 学年末試験

評価割合

試験発表レポート態度実技(出席・予習・実験態度等)その他合計
総合評価割合00600400100
基礎的能力0000000
専門的能力00600400100
分野横断的能力0000000