プログラミング(留学生補習)

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 プログラミング(留学生補習)
科目番号 0113 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「入門ソフトウェアシリーズ」、ナツメ社 / 演習用自作プリント(A4 40ページ 100問)
担当教員 岡村 健史郎

到達目標

本科目はコンピュータ言語であるCを用いて、プログラムの書き方、書かれたプログラムの読み方を学び、必要なツールを用いてコンピュータ上で実行できるプログラムを作成出来るようにする。具体的な学習到達目標は以下の通りである。
(1)変数とデータ型の概念を説明でき、代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。
(2)制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。
(3)関数の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。
(4)必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行するとともに、デバッグができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11年次に学んだプログラミングの基礎を使って、プログラムを作成し、コンピュータ上でコンパイルと実行が出来る。資料を基に、1年次に学んだプログラミングの基礎を使って、プログラムを作成し、コンピュータ上でコンパイルと実行が出来る。1年次に学んだプログラミングの基礎を使って、プログラムを作成出来ない
評価項目2分岐や繰り返しのある処理をプログラミングした後、コンピュータ上でコンパイルと実行が出来る。資料を見ながら、分岐や繰り返しのある処理をプログラミングした後、コンピュータ上でコンパイルと実行が出来る。分岐や繰り返しのある処理をプログラミング出来ない。
評価項目3ポインターと関数を使ってプログラミングをした後、コンピュータ上でコンパイルと実行が出来る。資料を見ながら、ポインターと関数を使ってプログラミングをした後、コンピュータ上でコンパイルと実行が出来る。ポインターと関数を使ったプログラミングが出来ない。
評価項目4ファイルや構造体を用いるプログラミングをした後、コンピュータ上でコンパイル、実行、デバッグが出来る。資料を見ながら、ファイルや構造体を用いるプログラミングをした後、コンピュータ上でコンパイル、実行、デバッグが出来る。ァイルや構造体を用いるプログラミングが出来ない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目はコンピュータ言語であるCを用いて、プログラムの書き方、書かれたプログラムの読み方を学ぶ。更に、必要なヲフトウェアツールを用いてコンピュータ上で機械語への変換、実行、デバッグが出来るようにすることを目標とする。
授業の進め方・方法:
C言語の文法と基本的なデータの処理方法について説明した後、プログラム作成課題を完成させることで、プログラミングの能力をつける。プログラム作成課題は、コンピュータ上で実習(コンパイル、実行、デバッグ)することがある。講義の最後または次週に小テストを必ず行い、能力が身についていることを確認する。
注意点:
プログラミングに関する能力を、本科目と同時期に受講する「情報工学演習」にて身につける。具体的には、プログラミングⅡにて基本的な文法や処理方法について学び、情報工学演習にて応用問題を解く。更には、本科目で毎時間行う小テストにて、理解していることを確認する。
(1)授業は教師からの一方的な教授ではなく、学生へ様々な質問をし、これに対する解答をもとに授業を進める。解答内容は評価に含める。
(2)授業開始時または終了時に、毎回5分から10分程度の小テストを行う。
(3)夏休みの課題を配布し、これに対する試験を行う。この試験の成績は定期試験に含める。
(4)1年生で履修した「プログラミングⅠ」および「実験実習」の知識が基本となる。1年次にこの科目が不合格の場合は、なるべく早く合格するよう努力すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義概要とプログラム基礎 シラバスの内容を理解でき、教科書にある典型的なプログラムを読むことができる。
2週 簡単な入出力と分岐 整数、文字列、アスキーコードを対象に、分岐処理を、if文を使って書くことができる。
3週 単純な繰り返し for文,whileを使った繰り返しのあるプログラムを書くことができる。
4週 整数データを繰り返し読み込み処理をする 配列データを対象に、繰り返しと分岐のあるプログラムを書くことができる。
5週 配列と繰り返し 配列データを対象に、繰り返しと分岐のあるプログラムを書くことができる。
6週 多重ループ 2重ループのあるプログラムを書くことができる。
7週 ポインター ポインターの概念を理解し、ポインターを用いプログラムを書くことができる。
8週 関数1 関数とはどのようなものかを説明できる。
2ndQ
9週 関数2 簡単な関数のあるプログラムを書くことができる。
10週 関数3 配列と関数を使ってプログラムを書くことができる。
11週 ファイル処理1 2次元配列を使った繰り返しのあるプログラムを書くことができる。
12週 ファイル処理2 ファイルに対して文字列入出力と関数のあるプログラムを書くことができる。
13週 コマンドライン プログラムからコマンドラインの引数を扱うことができる
14週 構造体の基礎 構造体の基礎を理解できる
15週 高等たいとポインター 構造体を使ってリスト構造を作ることができる
16週 テスト返却(復習) 前期期末試験の内容を理解できる。

評価割合

定期試験演習合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000