システムプログラム

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 システムプログラム
科目番号 0191 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 自作のプリント、 (参考図書)「UNIXプログラミング環境」アスキー出版(絶版)
担当教員 岡村 健史郎

到達目標

Linuxオペレーティングシステムにおける基本的なコマンド(sed, grep, awkなど)の使い方を学習した後、これらをBシェルスクリプトの中で組み合わせて利用する方法について学ぶ。具体的な学習到達目標は以下の通りである。
(1)コンピュータシステムにおけるLinuxオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。              
(2)Linuxの基本コマンド、フィルタコマンド(sed,grep,awk)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる
(3)Linuxのソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1相対ディレクトリとリダイレクション・パイプ機能を用いて、LinuxOSを利用出来る相対ディレクトリとリダイレクション・パイプ機能を用いて、資料を参考にLinuxOSを利用出来る相対ディレクトリとリダイレクション・パイプ機能を用いて、資料を参考が理解できない
評価項目2sed,grep,awkをパイプライン、リダイレクション機能とともに利用することができる。sed,grep,awkをパイプライン、リダイレクション機能とともに資料を見ながら利用することができる。sed,grep,awkをパイプライン、リダイレクション機能が理解できない
評価項目3正規表現をsed,grepを使って利用することが出来る。正規表現をsed,grepを使って資料を見ながら利用することが出来る正規表現をsed,grepを使って利用出来ない

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-c 説明 閉じる
情報 (4)-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
Linuxオペレーティングシステムにおける基本的なコマンド(sed, grep, awkなど)の使い方を学習した後、これらをBシェルスクリプトの中で組み合わせて利用する方法について学ぶ。
この科目は,企業にてICの論理回路設計に従事していた教員が,その時利用していたUNIX ワークステーションのデータ処理プログラムの有効性や作成方法などの知見をもとに,Linux OSの基本コマンドとシェル婦グラムの作成方法について講義と実習演習にて授業を行う。
授業の進め方・方法:
本授業は週に90分授業が2回ある。2回の内1回を教室で行い、残りの1回を情報教育センターでおこなう。情報教育センターで行う授業は自修時間となる。教室での授業で基本的な利用方法について説明した後プリント問題を解く。その後、センターにて行う実習において、このプリントを実行する。
自学自習で行ったプリントの実習課題に対して,取り組み方を含めて4割の評価を与える。
注意点:
(1)授業は一方的な講義ではなく,学生への質問とそれに対する答えを材料に進める。
(2)自学自修は、webclass(http://webclass.cc.oshima-k.ac.jp)を通じて毎週提示する課題を解き(主に情報教育センターでの実習)、webclassのメール機能を使って提出すること。
(3)7月30日:講義動画による授業を行い,毎回レポートを課したため,評価方法を,定期試験50%+レポート50%とした。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明とLinuxの基本的な命令 cp,cat, ls,more,manなどの基本コマンドを扱うことが出来る。
2週 パイプとシェル変数およびプロセス管理 パイプライン処理、シェル変数、psとkillコマンドを扱うことが出来る。
3週 相対指定を使ったディレクトリ 相対指定を使ったディレクトリとファイルの指定を扱うことが出来る。
4週 シェルの利用 相対指定を使ったディレクトリとファイルの指定を扱うことが出来る。
5週 シェルスクリプトの基礎 簡単なシェルスクリプトを作成し実行することが出来る。
6週 繰り返しの有るシェルスクリプト 繰り返しの有るシェルスクリプトを作成し実行することが出来る。
7週 ifとtestコマンドを使った分岐 ifとtestコマンドを使った分岐および繰り返しの有るシェルスクリプトを作成し実行することが出来る。
8週 中間試験 1~7週の内容を理解す
2ndQ
9週 正規表現と文字列検索grep grepコマンドと正規表現を使って文字列を検索出来る。
10週 フィルタコマンドの利用1 sed sedコマンドのs命令と正規表現、パイプライン処理を組み合わせて実行することが出来る。
11週 フィルタコマンドの利用2 sed sedコマンドのd、p命令と正規表現、、パイプライン処理を組み合わせて実行することが出来る。
12週 フィルタコマンドの利用3 awk スクリプト言語awkの基礎を理解することが出来る。
13週 フィルタコマンドの利用4 awk awkをシェルスクリプトに利用することが出来る。
14週 whileとuntilを使ったループ while、untilとsleepコマンドを使ったシェルスクリプトを作成し実行できる
15週 trapとシェルスクリプト trapとプロセスの終了状態を理解し、シェルプログラムに利用できる。
16週

評価割合

定期試験課題提出授業参加度合計
総合評価割合504010100
基礎的能力0000
専門的能力50301090
分野横断的能力010010