到達目標
1.自らのアイデアを基に実施計画を立案し,自主的,継続的に実行できる。
2.海洋を中心とした国際・国内物流管理分野及び海事関連分野の基礎知識を修得し,海運管理者として問題解決に応用できる
3.複合的視点による問題解決能力と対応能力を身につける
4.日本語による論理的文章の表現力を高め,プレゼンテーションができる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 研究・開発技術者に必要な能力を身に付けることができる。 | 研究計画(研究計画の立案し,進捗状況に応じて,修正することができる)
研究テーマの理解(研究課題・問題点を理解し,具体的な課題として示すことができる) | 書類(専攻科・学修計画の概要)を提出していない。 |
評価項目2 | 研究・開発技術者に必要な能力を身に付けることができる。 | 文献調査能力(文献検索システムを活用し,先行技術を調査できる)
問題分析能力(課題や問題点を整理して指導教員等と相談・議論ができる) | 課題や問題点を整理して指導教員等と相談・議論ができていない。 |
評価項目3 | 研究・開発技術者に必要な能力を身に付けることができる。 | 問題解決能力(研究テーマの具体的な課題について解決策を考案し,自ら遂行できる)
複合的視点(研究課題や問題点を系統的に整理し,解決策を示すことができる) | 研究課題や問題点をまとめて指導教員に相談、議論ができていない。 |
評価項目4 | 研究・開発技術者に必要な能力を身に付けることができる。 | アブストラクト,修了論文が作成できる。
研究成果のプレゼンテーションができる。 | 研究成果のプレゼンテーションを行わない。アブストラクト,修了論文を提出しない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
海洋交通システム学専攻の特別研究は,学生の各研究テーマにおいて問題点を見出す目やその解決方法など研究開発能力を向上させ,船舶運用管理者としてだけでなく一社会人として社会に貢献できる人材を育成する。
授業の進め方・方法:
本専攻科では各担当教員の指導のもとで,文献調査,理論解析,シミュレーション,実験,ディスカッションを通してに商船学における技術開発や研究開発の進め方を修得し創造的な技術開発・研究開発能力を養う。
授業計画には,一般的なスケジュール,授業内容・方法,到達目標を示す。
・ 気泡塔型反応装置の解析(古本)
・ 操船シミュレーションを用いての操縦性、航行安全性及び基準等の作成(岩崎)
・ エネルギーシステム学(角田)
・ 海洋交通システム学(清水)
・ 高圧環境下における二流体ノズルを用いた噴霧燃焼器内の混合促進と火炎安定性(川原)
・ 沸騰熱伝達および限界熱流束(CHF)について(朴)
・ 内部流における各種物理量の測定(角田・小林)
・ 海事分野における社会調査(行平)
・ 機械材料の性能評価に関する研究(増山・渡邊)
・ 海上輸送を伴う生産・在庫・物流システムを対象としたスケジューリング(石原)
注意点:
7月に総まとめとして研究発表会を実施する。この時,2頁の予稿も提出すること。
なお,指定の様式に従って修了論文,研究日誌(研究目標とそれに対する実績)を作成し,指導教員の確認を得た後,学生課教務係に提出すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
研究計画(研究テーマの相談) |
研究テーマを決定するにあたり,指導教員に相談・議論ができる
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2週 |
研究計画(研究テーマの理解) |
これまでに得られた研究成果を理解することができる
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3週 |
研究計画(研究計画の立案) |
自らのアイデアを基に実施計画(学修計画書)を作成することができる
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4週 |
文献調査1(文献検索) |
文献検索システムを活用し,研究内容に関する論文を探すことができる
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5週 |
文献調査2(文献検索) |
参考文献を1件以上入手し,その内容を簡潔にまとめることができる
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6週 |
問題分析1(計測器他) |
計測器・実験装置・シミュレーションなどの装置を使用することができる
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7週 |
問題分析2(プログラム) |
既存のプログラムの操作や修正,新規のプログラムの作成ができる
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8週 |
問題解決1a(解決策の考案) |
研究テーマの具体的な課題について解決策を示すことができる
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2ndQ |
9週 |
問題解決1b(解決策の分類) |
考案した解決策で明らかにすべき項目を示すことができる
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10週 |
問題解決1c(解決策の確認) |
考案した解決策の確認を具体的な手法で実行できる
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11週 |
問題解決1d(再現性の確認) |
考案した解決策による結果の再現性を確認することができる
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12週 |
問題解決2a(報告・連絡・相談) |
問題点を指導教員に相談し,別の解決策を考案することができる
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13週 |
問題解決2b(解決策の確認) |
考案した別の解決策の確認を具体的な手法で実行できる
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14週 |
問題解決2c(再現性の確認) |
考案した別の解決策による結果の再現性を確認することができる
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15週 |
複合的視点1(報告・連絡・相談) |
研究課題・問題点をまとめて指導教員に相談・議論ができる
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16週 |
複合的視点2(比較検討) |
他の参考文献と比較し,研究成果の特徴を示すことができる
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後期 |
3rdQ |
1週 |
複合的視点3(数値化・定量化) |
結果を数値化・定量化することにより,客観的に考察できる
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2週 |
複合的視点4(基礎知識との関連) |
商船学(航海学,舶用機関学,関連基礎工学及び人文社会科学)の基礎知識と関連づけて考察できる
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3週 |
複合的視点5(妥当性の評価) |
計画,方法,結果,評価が適切であったかどうかを考察できる
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4週 |
複合的視点6(社会的な影響) |
公衆の健康・安全への考慮,文化的,社会的,環境的な考慮ができる
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5週 |
学外発表の準備1(文章) |
研究の目的,背景,課題,結果を分かりやすく表現できる
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6週 |
学外発表の準備2(図表) |
研究で得られた知見を図表を用いて分かりやすく表現できる
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7週 |
学外発表の準備3(アブストラクトの作成) |
論理的文章の表現力を高め,期限内にアブストラクトを提出できる
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8週 |
学外発表の準備4(書式) |
研究で得られた知見を発表用のスライドにまとめることができる
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4thQ |
9週 |
学外発表発表(プレゼンテーション) |
論理的文章の表現力を高め,プレゼンテーションができる
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10週 |
問題解決3a(解決策の考案) |
学外発表で指摘された問題点の解決策を示すことができる
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11週 |
問題解決3b(解決策の確認) |
考案した解決策の確認を具体的な手法で実行できる
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12週 |
問題解決3c(再現性の確認) |
考案した解決策による結果の再現性を確認することができる
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13週 |
校内発表の準備(アブストラクトの作成) |
論理的文章の表現力を高め,期限内にアブストラクトを提出できる
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14週 |
校内発表(プレゼンテーション) |
論理的文章の表現力を高め,プレゼンテーションができる
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15週 |
報告書の作成(総合評価) |
論理的文章の表現力を高め,特別研究報告書を作成できる
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16週 |
報告書の提出(総合評価) |
論理的文章の表現力を高め,期限内に特別研究報告書,研究日誌を提出できる
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評価割合
| 研究計画立案・実行力 | 研究テーマの理解度 | 問題分析能力(文献調査能力) | 問題解決能力 | 複合的な視点 | 修了論文 | プレゼンテーション | 合計 |
総合評価割合 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 30 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 30 | 20 | 100 |