情報システム学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報システム学
科目番号 0013 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子・情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 はじめての分散処理システム 基礎からWebアプリケーションまで 菅原研次著 森北出版 
担当教員 北風 裕教

到達目標

(1)処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。
(2)ネットワークコンピューティングや組み込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。
(3)プロトコルの階層化の概念を理解し、それを具現化しているプロトコル体系の1つであるインターネットプロトコルスイートを取り上げこれに関わる具体的かつ標準的な技術を理解できる。
(4)デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を、複数の選択肢の中から正しい答えを選択することができる。処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できない。
評価項目2ネットワークコンピューティングや組み込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。ネットワークコンピューティングや組み込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態を、複数の選択肢の中から正しい答えを選択することができる。ネットワークコンピューティングや組み込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できない。
評価項目3プロトコルの階層化の概念を理解し、それを具現化しているプロトコル体系の1つであるインターネットプロトコルスイートを取り上げこれに関わる具体的かつ標準的な技術を理解できる。プロトコルの階層化の概念を理解し、それを具現化しているプロトコル体系の1つであるインターネットプロトコルスイートについて、複数の選択肢の中から正しい答えを選択することができる。プロトコルの階層化の概念を理解していない。また、それを具現化しているプロトコル体系の1つであるインターネットプロトコルスイートを取り上げた場合、これに関わる具体的かつ標準的な技術を理解できてない。
評価項目4デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成複数の選択肢の中から正しい答えを選択することができる。デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-c 説明 閉じる
専攻科 (5)-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報システム学では、コンピュータシステムシステムの全体像を理解するための領域である。
情報システム学では、実用に供せられているものを中心に、コンピュータシステムの各種形態を理解する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。理解を助けるために、レポートや小テストを適宜行う。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートを実施する。
注意点:
・講義時に理解できなかった箇所は、質問し持ち越さないようにする。
・レポートや宿題は指定の期日までに必ず提出すること。(期限を過ぎた場合は減点対象となる。)講義は真剣に聞き、ノートはきちんととること。
・授業中に終始寝ている学生や、スマートフォンなどをいじって授業に参加していない学生は、評価割合で算出した結果から回数に応じて最終的に減点を行うこととする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プロセスと分散処理 プロセス間通信 分散処理システムとはなにか説明できる。
2週 ネットワークシステム インターネット OSIプロトコル階層について各層別に説明できる。
3週 分散処理技術の変遷 分散処理技術の歴史について説明できる。
4週 クライアント/サーバシステムの概要 クライアント/サーバーシステムについて理解できる。
5週 シンクライアントを用いた三層モデル シンクライアントシステムについて理解できる。
6週 遠隔手続き呼び出し データベースサーバ 遠隔手続きによりデータベースサーバを活用できる。
7週 分散データベースシステム 分散データベースシステムの要件について説明できる。
8週 インターネットサーバ技術 インターネットの基本サービス、ネームサーバ、電子メールサーバについて説明できる。
2ndQ
9週 WWWのしくみ HTTP CGIとSSI Webサービス WWWとWebアプリケーションについて概要が説明できる。
10週 Webサービスを提供するしくみ
Webページの意味記述
Webアプリケーションのアーキテクチャの変遷について説明できる。
11週 Webサーバの性能と負荷分散
マスカレード機能とキャッシュ機能
Webサーバの性能指数と負荷分散について理解できる。
12週 インターネットのセキュリティとその技術 セキュリティに対する攻撃手段とその防御手段について説明できる。
13週 分散処理システムの障害と信頼性 分散処理システムの障害と信頼性について理解できる。
14週 データベースの信頼性
分散処理システムに発生する障害の検出
トランザクション管理、同時実行制御、コミットメントの制御について説明できる。
15週 障害の復旧 バックアップとログにより、障害からの復旧の知識がある。
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度レポート・確認テストその他(授業態度)減点方式合計
総合評価割合602000200100
基礎的能力0000000
専門的能力602000200100
分野横断的能力0000000