集積回路工学特論

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 集積回路工学特論
科目番号 0039 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子・情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 [教科書] 使用しない / [教材] 演習プリント
担当教員 山田 博

到達目標

(1) システムLSIのハード、ソフト両設計面について、その成り立ちと設計手法、機能ブロックの分類と構成などについて詳細に説明できる
(2) システムLSIの階層構造、各種のデバイスマクロ技術、システム設計とそのフロー、周辺技術、信頼性設計などについて的確に説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1デジタル回路の基本技術とシステムLSIの基本技術を理解し詳細に説明できるデジタル回路の基本技術とシステムLSIの基本技術の本質は説明できるデジタル回路の基本技術とシステムLSIの基本技術を説明できない
評価項目2ファンクションブロックとインターフェースマクロについて理解し詳細に説明できるファンクションブロックとインターフェースマクロについて基本を理解し説明できるファンクションブロックとインターフェースマクロについて説明できない
評価項目3クロック関連マクロについて理解し詳細に説明できるクロック関連マクロについて基本を理解し説明できるクロック関連マクロについて説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-a 説明 閉じる
専攻科 (5)-b 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子回路の集大成ともいうべきシステムLSIには、デジタル回路とアナログ回路、ロジックとメモリ、さらにインターフェース回路など、多種多様な回路が集積化されています。
授業の進め方・方法:
講義では、毎回オリジナルの講義プリントを配ります。重要キーワードがブランクになっており、定期テストの出題範囲かつ自己達成度の確認に使用してください。自学自習として、各週の講義を復習レポートとして都度まとめ、最終回の講義後にレポートとして提出してもらいます。
注意点:
本科での先行履修として、電子機械工学科では電子工学およびデジタル回路を、情報工学科ではデジタル・アナログ集積回路を受講しておくことが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス / デジタル回路とシステムLSI システムLSIの応用、内部構造、分類
2週 LSIを支える周辺技術 CMOSデバイス、超微細化、配線技術、スケール則、テクノロジーブースター
3週 LSI設計の考え方と手法 LSI設計ツール、設計レベル、カスタムLSI、動作レベル設計、システムレベル設計
4週 ファンクションブロックとインターフェースマクロ IPマクロの分類と特徴、スタンダードセルの種類と配置技術
5週 クロック関連マクロ(1) PLL回路、位相比較回路、チャージポンプ回路、VCO回路、DLL回路、SMD回路
6週 クロック関連マクロ(2) シリアルインターフェースマクロ、CDR回路、USBインターフェースマクロ
7週 メモリマクロ(1) SRAMマクロ、マルチポートSRAM、連想メモリCAM
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 メモリマクロ(2) eDRAMマクロ、リフレッシュ動作、リダンダンシ回路
10週 メモリマクロ(3) フラッシュメモリ、FeRAM
11週 統合設計(1) システム設計、信号伝送の設計、電源系の設計、電磁放射
12週 設計手法と流れ 仕様定義、機能設計、機能検証、論理合成、タイミング検証、形式検証、フロアプラン、配置配線、サインオフ検証
13週 LSIの信頼性 機能保証、品質保証、信頼性保証、バスタブカーブ、初期故障率、偶発故障率、摩耗故障率
14週 SPICE、HDLによる設計、システムレベル設計 高速SPICE、システムアーキテクチャ
15週 総合演習 達成度の自己点検
16週 前期末試験

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000