通信ネットワーク工学

科目基礎情報

学校 大島商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 通信ネットワーク工学
科目番号 0062 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子・情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版) 」井上直也ら(著),オーム社.自作資料. 参考図書:「パッとわかるCCNAの授業」林口裕志,翔泳社.  
担当教員 浦上 美佐子

到達目標

情報通信システムを構成する各種ネットワークのネットワークアーキテクチャ、プロトコルの階層化の概念や利点など、体系化した知識を習得する。また、情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法について理解する。具体的には、
(1)TCP/IPやパケット交換技術などのネットワークの基礎技術を理解し、習得する。
(2)プロトコルの種類について理解できる。
(3)LANを構築できる。
(4)TCP/IP技術を用いた通信プログラムの設計ができる。
を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ネットワークの基礎技術やセキュリティを理解し、詳細に説明できる。ネットワークの基礎技術やセキュリティを理解し、説明できる。ネットワークの基礎技術やセキュリティを理解し、説明できない。
評価項目2各種プロトコルの種類と役割について理解し、詳細に説明できる。各種プロトコルの種類と役割について理解し、説明できる。各種プロトコルの種類と役割について理解し、説明できない。
評価項目3ルータの設定、ネットワークアドレス、ホストアドレス割当などを行い、LAN設計に関する基礎知識を理解できる。同時に、LANを構築することができる。ルータの設定、ネットワークアドレス、ホストアドレス割当などを行い、LAN設計に関する基礎知識を理解できる。ルータの設定、ネットワークアドレス、ホストアドレス割当などを行い、LAN設計に関する基礎知識を理解できない。
評価項目4TCP/IP技術を用いた通信プログラムの設計ができ,パケットの動きについて説明できる。TCP/IP技術を用いた通信プログラムの設計ができる。TCP/IP技術を用いた通信プログラムの設計ができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE J(05) 説明 閉じる
本校 (1)-a 説明 閉じる
専攻科 (5)-b 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報通信システムを構成する各種ネットワークのネットワークアーキテクチャ、プロトコルの階層化の概念や利点など、体系化した知識を習得する。
授業の進め方・方法:
講義中心に行う。3回分は,ネットワーキングテクノロジーの包括的な教育・学習ソフトウェアを用いて,ネットワーク構築を行う.
注意点:
情報工学科の通信工学(本科4年)、ネットワークアーキテクチャ(本科5年)、情報ネットワーク(本科5年)、または、電子機械工学科の通信システム(本科5年)等、通信工学等の基礎学力を履修していることが望ましい。通信プログラムの実装はCまたはJavaで行うため、CやJavaの基礎的知識を持って講義に臨むこと。
評価方法は,試験20%,口頭発表40%,演習課題・実技・成果物40%とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
到達目標および評価方法について理解する.ネットワークの基本的内容について説明できる.
2週 ネットワークの基礎・OSI参照モデル形式 OSI参照モデルの各階層の役割について説明できる(発表形式).情報通信ネットワークの活用法、利用環境について説明できる。
3週 TCP/IP基礎知識(1) TCP/IPの4階層について,各層の役割を説明でき,各層に関係する標準的な規約やアプリケーションプロトコルの機能を説明できる。
4週 TCP/IP基礎知識(2) ネットワーク設計について説明できる.IPアドレス,サブネットマスク,デフォルトゲートウェイを正しく設計することができる.(演習・発表形式)
5週 TCP/IP基礎知識(3) ネットワーク設計について説明できる.無線ネットワーク環境,ルータ,ハブ,スイッチを正しく選定,設定することができる.(演習・発表形式)
6週 各レイヤにおけるプロトコル(物理層) 物理層におけるプロトコルについて説明できる
7週 各レイヤにおけるプロトコル(データリンク層) データリンク層におけるプロトコルについて説明できる
8週 試験(第1週~第7週までのネットワーク基礎に関するまとめ) ネットワーク基礎に関する知識を説明することができる.
2ndQ
9週 各レイヤにおけるプロトコル(ネットワーク層)(1) ネットワーク層におけるプロトコルについて説明できる
10週 各レイヤにおけるプロトコル(ネットワーク層)(2) ネットワーク層におけるプロトコルについて説明できる.(演習)
11週 各レイヤにおけるプロトコル(ネットワーク層)(3) ネットワーク層におけるプロトコルについて説明できる.(発表形式)
12週 各レイヤにおけるプロトコル(IPに関連する技術) IPに関連する技術について説明できる
13週 ネットワークシステムの構築(1) ネットワーキングテクノロジーの包括的な教育・学習ソフトウェアを用いて,ネットワークを構築する.
14週 ネットワークシステムの構築(2) ネットワーキングテクノロジーの包括的な教育・学習ソフトウェアを用いて,パケットを可視化し,プロトコルを理解する.
15週 ネットワークシステムの構築(3) ネットワーキングテクノロジーの包括的な教育・学習ソフトウェアを用いたパケット可視化を通じて理解したプロトコルについて,説明することができる(発表形式)
16週 総合評価 総合評価

評価割合

試験口頭発表演習課題・実技・成果物態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合204040000100
基礎的能力0000000
専門的能力204040000100
分野横断的能力0000000