科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 物理
科目番号 0306 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教養 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 総合物理2(数研)
担当教員 松尾 俊寛,園田 昭彦

到達目標

電磁気:クーロンの法則や電場、電位などの基本的概念を説明できる。また、電流が磁場を生み出すことを説明でき、簡単な場合について磁場の強さを計算できる。
原子:光や電子の粒子性と波動性を説明でき、ボーアの原子模型から離散スペクトルを計算できる。また、原子核や核エネルギー、放射線についての基本的事項を説明できる。
微分積分を用いた力学:微積分を用いて力学の基本的な扱いができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
電気クーロンの法則や電場、電位などの基本的概念を理解し、法則を数式を用いて説明することができる。それらに基づいて応用問題の解決に利用できる。電気に関する基礎的な現象を説明でき、クーロンの法則や電場、電位などの基本的概念を公式で表し、問題解決に運用できる。電気に関する基礎的な現象をあげることができ、クーロンの法則や電場などの基本的概念を説明できる。
磁気電流が磁場を生み出すことを理解し法則を数式で説明できる。磁気に関する基礎的な現象を法則にもとづいて計算できる。電流が磁場を生み出すことを説明でき公式を数式で表すことができる。それを用いて簡単な場合について磁場の強さを計算できる。電流が磁場を生み出すことを理解し、磁気に関する基礎的な現象を説明できる。
量子論光や電子の二重性を説明でき、基本的な公式を用いて問題解決に応用できる。ボーアの理論を理解し、離散スペクトルが現れることを説明できる。光や電子の粒子性・波動性を説明でき、基本的な公式を運用できる。ボーアの理論から離散スペクトルを計算できる。光や電子の粒子性・波動性を説明できる。ボーアの量子条件を説明できる。
原子核原子核や核エネルギー、放射線についての基本的事項を説明でき、環境社会への影響を説明できる。原子核や核エネルギー、放射線についての基本的事項を説明でき、公式を用いて数値的な評価ができる。原子核や核エネルギー、放射線についての基本的事項を説明できる。
微分積分を用いた力学力学の基本法則を微積分を用いて表すことができ、公式の導出に適用できる。また種々の典型的な問題解決に応用できる。微分積分を用いて力学の問題に関する基本的な扱いができる。力学に現れる諸量や公式を微分積分の言葉で表すことができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物理学は自然現象の探求を目的として発展した学問であるが、その成果は現代科学技術の基礎としてあらゆる分野に使われている。本講義では、物理学の学習を通じて自然現象を系統的・論理的に考えていく力を養い、広く自然の諸現象を科学的に解明するための物理的な見方、考え方を身につける。3年では、おもに電磁気学と原子物理の基礎を学ぶ。また、微分積分を用いた力学の扱い方について初等的な内容の学習をおこなう。
授業の進め方・方法:
授業は、小テスト(前回の復習)、講義による説明(新しく学ぶ内容)、問題演習(学んだ内容の確認)で構成します。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 静電気力 クーロンの法則により電荷間に働く力を計算できる
2週 電場と電位 電荷がつくる電場とその電位を説明できる
3週 電流 荷電粒子の運動の総体として電流を説明できる
4週 磁場 磁場の性質を説明できる
5週 電流の作る磁場 電流の作る磁場を計算できる
6週 電流が磁場から受ける力 電流が磁場から受ける力を計算できる
7週 ローレンツ力 磁場中を運動する荷電粒子が受ける力を説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 電磁誘導の法則 電場や磁場が変化するときの現象を説明できる
10週 電磁誘導の法則 誘導起電力とエネルギーについて説明できる
11週 電磁波 電場と磁場の変化によって電磁波が生じることを説明できる
12週 半導体 半導体の基本的事項を説明できる
13週 微分積分を用いた力学1 速度や加速度のような基本的な量を微分や積分を用いてあらわすことができる
14週 微分積分を用いた力学2 これまでに学習した力学法則を微分積分をもちいて表現することができる
15週 微分積分を用いた力学3 微分方程式の簡単な例について解くことができる
16週 期末試験返却
後期
3rdQ
1週
2週 電子 電子の比電荷を説明できる
3週 光の粒子性 アインシュタインの光量子説を説明できる
4週 粒子性と波動性 X線の粒子性とコンプトン効果、ドブロイの物質波を説明できる
5週 原子の構造 ラザフォードの原子模型を説明できる
6週 ボーアの理論1 ボーアの原子模型の説明ができる
7週 ボーアの理論2 ボーアの理論によりエネルギー準位の計算ができる
8週 中間試験
4thQ
9週 総合復習1 力学、熱力学分野の復習をおこなう
10週 総合復習2 波動、光分野の復習をおこなう
11週 総合復習3 電磁気分野の復習をおこなう
12週 学習到達度試験
13週 原子核 原子核の構成と同位体を説明できる
14週 放射線とその性質 放射線の種類とそれらの性質を説明できる
15週 核反応と核エネルギー 核反応を説明できる
16週 期末試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験到達度試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合40102020100100
基礎的能力2010201010070
専門的能力2000100030
分野横断的能力0000000