理科総合

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 理科総合
科目番号 1111F01 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教養 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 総合物理1(数研),リードα問題集物理(数研出版),化学基礎(第一学習社),リードα問題集化学(数研出版),地学基礎(啓林舘),生物基礎(東京書籍)
担当教員 松尾 俊寛,山田 洋平,園田 昭彦,吉村 洋,大田 直友

到達目標

理工学基礎:工学、自然科学で対象とする量や単位について、基本的な取り扱いができる。
物理:物体の運動に関してニュートンの3法則を用いた基本的な計算を行うことができる。
化学:身の回りにある物質の性質やその変化を、化学的な観点(化学結合や物質量)を用いて理解できる。
地学:地球の表層や内部構造について理解し,プレート境界での地震活動について説明できる。
生物:生物の進化や多様性・生態系について理解するとともに、地球環境問題の原因や保全対策について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
理工学基礎工学、自然科学で対象とする量や単位について、原理を理解し、実際に取り扱うことができる。工学、自然科学で対象とする量や単位に関する典型的な問題について取り扱いができる。工学、自然科学で対象とする量や単位について、基本的な取り扱いができる。
物理速度、加速度を説明でき、斜方投射の公式を導出でき、応用問題を解くことができる。速度、加速度を説明でき、斜方投射の公式を導出でき、基本問題を解くことができる。速度、加速度を説明でき、斜方投射の公式に当てはめて、基本問題を解くことができる。
化学身の回りにある物質の性質やその変化を、化学的な観点(化学結合や物質量)を用いて説明でき、問題解決に応用できる。身の回りにある物質の性質やその変化を、化学的な観点(化学結合や物質量)を用いて説明できる。身の回りにある物質の性質やその変化を、化学的な観点(化学結合や物質量)を用いて理解できる。
地学地球の表層や内部構造について説明でき,プレート境界での地震活動を説明できる。地球の表層や内部構造について理解し、プレート境界での地震活動を説明できる。地球の表層や内部構造について理解し、プレート境界での地震活動を理解できる。
生物生物の進化や多様性、生態系について理解し、持続可能な社会を目指すための環境保全活動ができる。生物の進化や多様性、生態系について理解し、地球環境問題の原因と影響、保全対策について説明できる。生物の進化や多様性、生態系について理解し、環境問題の生物への影響や保全対策が理解できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
理科の総合的学習を通じて、自然現象を系統的、論理的に考えていく能力を養い、広く自然現象を科学的に解明するための見方、考え方を身につける。物理・化学・生物・地学は工学を学ぶための極めて重要な基礎であり、多くの分野において科学技術の発展に欠かせない知識・素養を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
理工学基礎(第1〜2週)、地学・生物(第3〜7週)、物理・化学(第9週以降)の順に授業を行う。
【授業時間60時間】
注意点:
地学、生物分野の成績評価についてはレポート課題によって行う。(各10%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 理工学基礎:有効数字 数値の取り扱い方を理解し、有効桁数を考慮した数値の計算ができる。
2週 理工学基礎:数値と単位 数値の意味を理解し、種々の物理量に単位をつけることができる。
3週 地学:宇宙と地球
生物:生物進化と生物多様性
地学:地球の外観について理解し,地球表層や内部の地学的事象を説明できる。
生物:生物の構造を知り、進化や多様性について理解できる
4週 地学:宇宙と地球
生物:生物進化と生物多様性
地学:地球の外観について理解し,地球表層や内部の地学的事象を説明できる。
生物:生物の構造を知り、進化や多様性について理解できる
5週 地学:大気と海洋
生物:生物進化と生物多様性
地学:地球の外観について理解し,地球表層や内部の地学的事象を説明できる。
生物:生物の構造を知り、進化や多様性について理解できる
6週 地学:大気と海洋
生物:人間活動と地球環境の保全
地学:地球の大気圏,水圏での基礎的な現象を説明できる。
生物:生態系の構成要素とその関係について理解し、地球環境問題の原因と影響、保全対策について説明できる
7週 地学:大気と海洋
生物:人間活動と地球環境の保全
地学:地球の大気圏,水圏での基礎的な現象を説明できる。
生物:生態系の構成要素とその関係について理解し、地球環境問題の原因と影響、保全対策について説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 物理:変位・速度・加速度
化学:物質の成分
物理:変位・速度・加速度の定義を説明できる
化学:混合物と純物質の違い、混合物を分離・生成する方法を説明できる。
10週 物理:変位・速度・加速度
化学:物質の成分
物理:平面運動の変位が説明できる
化学:化合物と単体、同素体、物質の三態などの用語を説明できる。
11週 物理:変位・速度・加速度
化学:原子の構造
物理:相対速度の問題が解ける
化学:原子の構造、電子配置の考え方を説明できる。
12週 物理:変位・速度・加速度
化学:原子の構造・周期表
物理:等加速度直線運動の公式を運用して問題が解ける
化学:周期表と電子配置の関係を説明できる。
13週 物理:落体の運動
化学:周期表
物理:自由落下、鉛直投射の問題が解ける
化学:族と周期、金属元素と非金属元素などの語句を説明できる。
14週 物理:落体の運動
化学:化学結合
物理:水平・斜方投射の問題が解ける
化学:化学結合の概要を説明できる。
15週 物理:いろいろな力
化学:イオン化、イオン結合
物理:重力や弾性力、摩擦力の性質を説明できる
化学:イオン化の生成やイオン化の際に必要となるエネルギーを説明できる。イオン結合と説明でき、組成式が記述できる。
16週 期末試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理物理速度と加速度の概念を説明できる。3前9
平均の速度、平均の加速度に関する計算ができる。3前10,前11
直線及び平面運動において、速度をベクトルとして捉え、速度の合成・分解及び相対速度に関する計算ができる。3前12
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の変位、時間、速度に関する計算ができる。3前10
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3
自由落下及び鉛直投射した物体の変位、速度、時間に関する計算ができる。3前13
水平投射及び斜方投射した物体の変位、速度、時間に関する計算ができる。3
化学化学化学と現代の社会課題との関連性について説明できる。3
物質が原子からできていることについて説明できる。3
単体と化合物について説明できる。3
同素体について説明できる。3
純物質と混合物の区別について説明できる。3
混合物の分離法について理解し、適切な分離法を選択できる。3
物質を構成する分子・原子が常に熱運動していることについて説明できる。3
水の状態変化について説明できる。3
物質の三態とその状態変化について説明できる。3
原子の構造(原子核・電子)や原子番号、質量数について説明できる。3
同位体・放射性同位体について説明できる。3
原子の電子配置について電子殻を用いて書き表すことができる。3
価電子の働きについて説明できる。3
イオン化エネルギーと電子親和力について説明できる。3
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3
原子番号と価電子の数との関係について考えることができる。3
元素の性質について価電子と周期律から考えることができる。3
イオンの化学式とイオンの名称について説明できる。3
イオン結合について説明できる。3
イオン結晶の性質について説明できる。3
ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス地球上における生物の多様性について説明できる。3前3,前4
生物に共通する特徴について理解し、生物の共通性と進化の関係について説明できる。3前3,前4
地球に生命が誕生した起源を説明できる。3前6,前7
生命活動にエネルギーが必要であることを説明できる。3前3,前4
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者) について理解し、生態系における分解者が人間生活と深く関わっていることを説明できる。3前3,前4
植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。3前3,前4
太陽系を構成する惑星の中に地球があることを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。3前3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3前3,前4
地球温暖化を太陽の放射エネルギー及び大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。 3前3,前4
原始地球の変遷について説明できる。3前6,前7
地球におけるマグマの生成や火山活動を理解して、人間生活に与える影響を説明できる。3前6,前7
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。3前6,前7
人間活動による熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について理解し、 生物濃縮における公害問題について説明できる。3前6
地球温暖化の問題点と対策について説明できる。3前6

評価割合

中間・定期試験小テストポートフォリオ 発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合4010201020100
基礎的能力301020102090
専門的能力10000010
分野横断的能力000000