科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 倫理
科目番号 1111I01 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教養 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 高等学校 倫理(第一学習社)/講義中に,適宜,紹介します.
担当教員 藤居 岳人

到達目標

1.日本とは異なった外国文化等、倫理・思想に関する基礎的な知識について説明できる。
2.「ものづくり」に関する調査を通して、技術者と倫理との関係について基礎的な内容を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
到達目標1倫理・思想に関する基礎的な知識について詳細に説明できる。倫理・思想に関する基礎的な知識について、その概要を説明できる。倫理・思想に関する基礎的な知識について、その要点を説明できる。
到達目標2調査レポートの論旨が明快で、その内容について詳細に説明できる。調査レポートがまとまっており、その内容について十分に説明できる。調査レポートの論旨がやや不明瞭だが、その内容についてある程度説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
我々人間は社会の中で生活している関係上、自己実現を果たしながら、なおかつ他者とうまく折り合いをつけてゆく必要があります。自己と他者との間の、共感できる点や異質な点について自分なりに考えるところに「倫理」が生まれます。本講義では、自己と他者との関係について自分で考えるための材料を提供してゆきたいと思います。また、「ものづくり」に関する調査を通して、技術者としての基本的倫理観について考えてもらいたいと思います。
授業の進め方・方法:
基本的に教室での講義ですが、「ものづくり」に関する調査のときは演習室で実施します。
【授業時間60時間】
注意点:
1.成績評価とも関連しますが、講義で述べたことについて定期試験・中間試験で確認する方針なので、「講義をしっかり聴く」ことを心がけてほしいと思います。
2.「ものづくり」に関する調査は、前期・後期にそれぞれ実施します(時期は適宜)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 「倫理」とは? 本来の「倫理」について、説明できる。
2週 ギリシアの思想 自然哲学者・ソクラテスらの倫理観について、その概要を説明できる。
3週 ギリシアの思想 自然哲学者・ソクラテスらの倫理観について、その概要を説明できる。
4週 ギリシアの思想 自然哲学者・ソクラテスらの倫理観について、その概要を説明できる。
5週 ギリシアの思想 プラトン・アリストテレスらの倫理観について、その概要を説明できる。
6週 ギリシアの思想 プラトン・アリストテレスらの倫理観について、その概要を説明できる。
7週 ギリシアの思想 プラトン・アリストテレスらの倫理観について、その概要を説明できる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 「ものづくり」に関する調査1 調査を通して、技術者と倫理とについて、自分の考えをまとめて表現できる。
10週 「ものづくり」に関する調査1 調査を通して、技術者と倫理とについて、自分の考えをまとめて表現できる。
11週 「ものづくり」に関する調査1 調査を通して、技術者と倫理とについて、自分の考えをまとめて表現できる。
12週 キリスト教 ユダヤ教と現代史との関係について、その概要を説明できる。
13週 キリスト教 ユダヤ教と現代史との関係について、その概要を説明できる。
14週 キリスト教 イエスの倫理観の概要について説明できる。
15週 キリスト教 イエスの倫理観の概要について説明できる。
16週 【答案返却時間】
後期
3rdQ
1週 イスラム教 イスラム文化と現代の関係について、その概要を説明できる。
2週 イスラム教 イスラム教の倫理観について、その概要を説明できる。
3週 イスラム教 イスラム教の倫理観について、その概要を説明できる。
4週 インドの思想 インド人の思想の特徴について、その概要を説明できる。
5週 インドの思想 インド人の思想の特徴について、その概要を説明できる。
6週 インドの思想 ゴータマの思想について、その概要を説明できる。
7週 インドの思想 ゴータマの思想について、その概要を説明できる。
8週 【後期中間試験】
4thQ
9週 「ものづくり」に関する調査2 調査を通して、技術者と倫理とについて、自分の考えをまとめて表現できる。
10週 「ものづくり」に関する調査2 調査を通して、技術者と倫理とについて、自分の考えをまとめて表現できる。
11週 「ものづくり」に関する調査2 調査を通して、技術者と倫理とについて、自分の考えをまとめて表現できる。
12週 中国の思想 儒家の倫理観(孔子の思想を含む)について、その概要を説明できる。
13週 中国の思想 儒家の倫理観(孔子の思想を含む)について、その概要を説明できる。
14週 中国の思想 道家の思想について、その概要を説明できる。
15週 中国の思想 道家の思想について、その概要を説明できる。
16週 【答案返却期間】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前1,前9,前10,前11,前12,前13,後1,後9,後10,後11
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前9,前10,前11,後9,後10,後11
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3前9,前10,前11,後9,後10,後11
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3前1,前9,前10,前11,後9,後10,後11
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前1,前9,前10,前11,後9,後10,後11
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前9,前10,前11,後9,後10,後11
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3前1,前9,前10,前11,後9,後10,後11
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前9,前10,前11,後9,後10,後11
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3前1,前9,前10,前11,後9,後10,後11
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前9,前10,前11,後9,後10,後11
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前1,前2,前3,前4,前9,前10,前11,後9,後10,後11
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後12,後13,後14,後15
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前1,前9,前10,前11,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合7000030100
基礎的能力7000030100
専門的能力000000
分野横断的能力000000