基礎数学2

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 基礎数学2
科目番号 1112A01 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 一般教養 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 「改訂版 高等学校 数学Ⅱ」(数研出版)/「改訂版 チャート式 基礎と演習 数学Ⅱ+B」、新版 微分積分(実教出版)、「はぎ取り式練習ドリル Ⅱ、Ⅲ」(数研出版)
担当教員 田上 隆徳,櫛田 雅弘,山田 耕太郎,西森 康人,浮田 卓也

到達目標

1. 整式の四則演算ができる。
2. 複素数の概念を理解し、その計算ができる。
3. 2次方程式や高次方程式を解くことができる。
4. 微分を使って接線の方程式や増減表を求めることができる。また、増減表からグラフ描画と極値を求めることができる。
5. 不定積分と定積分の計算ができる。また定積分を使って図形の面積を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安
評価項目13次式以上の複雑な整式の四則演算ができる。整式の四則演算ができる。簡単な整式の四則演算ができる。
評価項目2複素数の複雑な計算ができる。複素数の概念を理解し、その計算ができる。簡単な複素数の計算ができる
評価項目3複雑な2次方程式や高次方程式を解くことができる。2次方程式や高次方程式を解くことができる。2次方程式や簡単な高次方程式を解くことができる。
評価項目4複雑な合成関数の極限や微分を計算することができる。極限と微分の計算が確実にできる。簡単な極限と微分の計算ができる。
評価項目5複雑な置換積分や部分積分を用いた計算ができる。置換積分や部分積分を用いた基本的な計算ができる。簡単な積分の計算ができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
数学は工業高専において根幹となる科目である。本授業では、高専数学での最重要事項である各種関数の取り扱い方、方程式の解き方、微分と積分の計算とその応用方法について学習する。
授業の進め方・方法:
1. 授業に集中して効率的に学習する方法を確立すること。予習復習は必須である。
2. 定期試験の勉強同様に、実力試験や小テストの勉強、宿題にも全力で取り組むこと。
3. 宿題などの課題は、提出期限を厳守すること。
【授業時間120時間】
注意点:
1. 授業に集中して効率的に学習する方法を確立すること。予習復習は必須である。
2. 定期試験の勉強同様に、実力試験や小テストの勉強、宿題にも全力で取り組むこと。
3. 宿題などの課題は、提出期限を厳守すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 3次式の展開と因数分解 3次の展開公式を使って、式を展開することができる。また、3次式の因数分解の公式を使って因数分解できる。
2週 二項定理とパスカルの三角形 二項定理を使って展開できる。また、パスカルの三角形を書くことができ、対応する多項式の係数を求めることができる。
3週 整式の割り算と分数式の四則演算 整式の割り算と、分数式の四則演算ができる。
4週 恒等式 恒等式を理解できる。また、恒等式の両辺を比較して係数を求めることができる。
5週 複素数とその基本性質およびその四則演算 複素数を理解できる。また、その四則演算ができる。
6週 2次方程式の解の公式と判別式 2次方程式の解の公式を使って、虚数解を求めることができる。また、判別式を計算し、2次方程式の解の種類を判別することができる。
7週 剰余の定理と因数定理 剰余の定理を使って、整式を整式で割ったときの余りを求めることができる。また、因数定理を使って因数分解することができる。
8週 高次方程式の因数分解 因数定理を使って高次方程式を因数分解し、方程式の解を求めることができる。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 関数の極限と微分係数 関数の極限を求めることができる。また平均変化率の極限として微分係数を求めることができる。
11週 簡単な関数の微分 1次関数や2次関数、そして一般の多項式関数の微分ができる。またそれらのグラフ上の接線を求めることができる。
12週 積の微分、商の微分 関数fと関数gの積fg、商f/gの微分ができる。
13週 合成関数の微分 関数fと関数gの合成関数である関数f○gの微分ができる。
14週 三角関数の微分 三角関数の微分ができる。積、商、合成関数に関する微分公式を使って、やや複雑な三角関数の微分ができる。
15週 対数関数・指数関数の微分 対数関数・指数関数の基本的な計算ができる。積、商、合成関数に関する微分公式を使って、やや複雑な対数関数・指数関数の微分ができる。
16週 期末試験返却
後期
3rdQ
1週 逆三角関数の微分 逆三角関数の微分ができる。積、商、合成関数に関する微分公式を使って、やや複雑な逆三角関数の微分ができる。
2週 分数関数の極限 収束、発散、無限大の概念を理解できる。また、分数式の極限を求めることができる。
3週 三角関数・対数関数・指数関数の極限 三角関数・対数関数・指数関数を含む極限を計算することができる。
4週 不定積分 1次関数や2次関数、そして一般の多項式関数の不定積分ができる。
5週 定積分 1次関数や2次関数、そして一般の多項式関数の定積分ができる。
6週 定積分と図形の面積 定積分を使って、図形の面積や2つの曲線の間の面積を求めることができる。
7週 三角関数の不定積分 三角関数の不定積分ができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 指数関数の不定積分 指数関数の不定積分ができる。
10週 置換積分法 置換積分を用いた不定積分ができる。
11週 部分積分法 部分積分を用いた不定積分ができる。
12週 いろいろな関数の不定積分 分数関数や三角関数の公式を用いた不定積分ができる。
13週 定積分 多項式関数や三角関数、指数関数の定積分ができる。
14週 定積分の置換積分法 置換積分を用いた定積分ができる。
15週 定積分の部分積分法 部分積分を用いた定積分ができる。
16週 期末試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3前7
分数式の加減乗除の計算ができる。3
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3前5
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3前8
無理方程式・分数方程式を解くことができる。3前8
恒等式と方程式の違いを区別できる。3前4
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3前12
放物線、楕円、双曲線の図形的な性質の違いを区別できる。3
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。3後9,後10,後11
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。3後9,後10,後11
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3前10
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3前11
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3前13,後2,後5,後7
合成関数の導関数を求めることができる。3前14,後5,後7
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3後2,後4,後5,後6,後7
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。3前12
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3前12
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。3前12
2次の導関数を利用して、グラフの凹凸を調べることができる。3前12
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3後12
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3後13
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。3後14,後15

評価割合

定期試験小テスト課題発表その他合計
総合評価割合8002000100
基礎的能力8002000100
専門的能力000000
分野横断的能力000000