科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 哲学
科目番号 1194601 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教養 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】使用しません。適宜、プリント資料を配付します。 【参考書】高等学校 改訂版 倫理(第一学習社)
担当教員 藤居 岳人

到達目標

1. 哲学上の諸問題に関する基礎的な知識について説明できる。
2. 議論用資料作成を通して、自分の主張を明確に文章にまとめることができる。
3. 議論を通して、周囲の意見を認めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
到達目標1哲学上の諸問題に関する基礎的な知識について、講義内容の詳細を踏まえて、説明できる。哲学上の諸問題に関する基礎的な知識について、講義内容の概略を踏まえて、説明できる。哲学上の諸問題に関する基礎的な知識について、講義内容の要点を踏まえて、説明できる。
到達目標2論理に矛盾がなく、十分な分量で自分の主張を議論用資料として文章にまとめることができる。十分な分量で自分の主張を議論用資料として文章にまとめることができる。論理にやや不明瞭な点があるが、自分の主張をある程度明確に文章にまとめられる。
到達目標3議論に主体的にかかわり、周囲の意見を尊重できる。議論にかかわり、周囲の意見を尊重できる。議論へのかかわりが不十分だが、ある程度周囲の意見を尊重して耳を傾けられる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
自分自身がもつさまざまな疑問に対して、徹底的に考え抜くことが哲学における基本的態度です。「哲学する」とはどのようなことかについて、西洋と日本の思想を取り上げつつ、講義してゆきます。そして、哲学上の諸問題に関する講義と議論用資料作成を・議論を通して、①それぞれの学生が「哲学する」ことができるように動機づけして、国際人として通用する柔軟な思考を養成します。②それぞれの学生が多様な価値観を認めつつ、自己の確立ができるようにします。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式ですが、年4回議論の時間を予定しています。
【授業時間60時間】
注意点:
議論のための資料として、適宜、小レポートを提出してもらう予定です。レポートはUSBメモリー・メール等で受けつけるので、その心づもりをしておいてください。議論は年4回を予定しています。また、講義で述べたことについて定期試験で確認する方針なので、「講義をしっかり聴く」ことを心がけてほしいと思います。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 「哲学」とは? 「哲学」と「思想」との相違について、説明できる。
2週 「哲学」とは? 「哲学」と「思想」との相違について、説明できる。
3週 「哲学」「phylosophia」の語 「哲学」の語の由来について、説明できる。
4週 「哲学」「phylosophia」の語 「哲学」の語の由来について、説明できる。
5週 「哲学」「phylosophia」の語 「phylosophia」の語の由来について、説明できる。
6週 「哲学」「phylosophia」の語 「phylosophia」の語の由来について、説明できる。
7週 議論 資料作成を通して自分の意見をまとめ、議論を通して周囲の意見を認められる。
8週 西洋における哲学上の諸問題1 デカルトを中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
2ndQ
9週 西洋における哲学上の諸問題1 デカルトを中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
10週 西洋における哲学上の諸問題2 ロック・ヒューム等を中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
11週 西洋における哲学上の諸問題2 ロック・ヒューム等を中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
12週 西洋における哲学上の諸問題3 カント・ヘーゲルを中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
13週 西洋における哲学上の諸問題3 カント・ヘーゲルを中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
14週 西洋における哲学上の諸問題3 カント・ヘーゲルを中心にした主観客観の一致問題について、説明できる。
15週 議論 資料作成を通して自分の意見をまとめ、議論を通して周囲の意見を認められる。
16週 【答案返却時間】
後期
3rdQ
1週 日本における哲学上の諸問題1 『古事記』を中心にした古代人の思想について、説明できる。
2週 日本における哲学上の諸問題1 『古事記』を中心にした古代人の思想について、説明できる。
3週 日本における哲学上の諸問題1 『古事記』を中心にした古代人の思想について、説明できる。
4週 日本における哲学上の諸問題2 言霊の思想を中心にした古代人の思想について、説明できる。
5週 日本における哲学上の諸問題2 言霊の思想を中心にした古代人の思想について、説明できる。
6週 議論 資料作成を通して自分の意見をまとめ、議論を通して周囲の意見を認められる。
7週 日本における哲学上の諸問題3 禅の思想・道元を中心に中世人の思想について、説明できる。
8週 日本における哲学上の諸問題3 禅の思想・道元を中心に中世人の思想について、説明できる。
4thQ
9週 日本における哲学上の諸問題3 禅の思想・道元を中心に中世人の思想について、説明できる。
10週 日本における哲学上の諸問題3 実存主義の思想について、説明できる。
11週 日本における哲学上の諸問題4 世阿弥を中心に中世人の思想について、説明できる。
12週 日本における哲学上の諸問題4 世阿弥を中心に中世人の思想について、説明できる。
13週 日本における哲学上の諸問題5 千利休を中心に近世人の思想について、説明できる。
14週 日本における哲学上の諸問題5 千利休ほかを中心に近世人の思想について、説明できる。
15週 議論 資料作成を通して自分の意見をまとめ、議論を通して周囲の意見を認められる。
16週 【答案返却時間】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前12,前13,前14
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前7,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前7,前15,後6,後15
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前7,前15,後6,後15

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合6000040100
基礎的能力600003292
専門的能力000000
分野横断的能力000088