機械工学概論

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 機械工学概論
科目番号 0023 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科(平成25年度以前入学生) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 やさしい機械工学改訂版(技術評論社)/わかりやすい機械工学第2版(森北出版)
担当教員 伊丹 伸

到達目標

1. 材料の強さの概念、材料の種類や特徴なんてどを理解し、説明できる。
2. 流体の基本的性質およびそれらを応用した流体機械(ピトー管、風車、ポンプなど)を理解し、説明できる。
3. 熱の基本的性質および熱機関(ガソリンエンジン、蒸気原動機など)を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1材料の強さの概念、材料の種類や特徴などを理解し、説明や計算ができる。材料の強さの概念、材料の種類や特徴などを理解し、説明できる。材料の強さの概念、材料の種類や特徴などを説明できない。
到達目標2流体の基本的性質およびそれらを応用した流体機械を理解し、説明や計算ができる。流体の基本的性質およびそれらを応用した流体機械を理解し、説明できる。流体の基本的性質およびそれらを応用した流体機械を説明できない。
到達目標3熱の基本的性質およびそれらを応用した熱機関を理解し、説明や計算ができる。熱の基本的性質およびそれらを応用した熱機関を理解し、説明できる。熱の基本的性質およびそれらを応用した熱機関を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ものづくりと密接に結びついている機械工学の根幹となっている学問分野、「材料力学」、「機械材料」、「流体力学」、「熱力学」の基礎を、理論と応用実例の両面から学習する。これらを学ぶことにより、ものづくりの基礎やものづくりに対するグローバルな見方・考え方を身につける。
授業の進め方・方法:
講義は教科書に沿った説明が中心となるが、できるだけ身の回りにあるものを例に挙げて説明を行う。機械工学の学問が身近にあるものにどのように利用・応用されているかを知ってもらう。
注意点:
計測工学基礎の内容と一部重複する部分があります。レポートの提出を2回予定しているが、必ず自分の言葉で記述すること。インターネット上の情報や他人のレポートを安易にコピーや模写したものは認めない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 材料力学 応力とひずみ、フックの法則について理解し、説明や計算ができる。
2週 材料力学 ポアソン比、弾性と塑性、材料試験について理解し、説明ができる。
3週 材料力学 はりの曲げについて理解し、説明や計算ができる。
4週 材料力学 断面係数およびねじりについて理解し、説明や計算ができる。
5週 材料力学
機械材料
座屈、材料の破壊および金属の組織について理解し、説明ができる。
6週 機械材料 鉄鋼材料について理解し、説明ができる。
7週 機械材料 アルミニウム材料、その他の金属材料、セラミックス材料および複合材料について理解し、説明ができる。
8週 【中間試験】
4thQ
9週 流体力学 流体の性質、パスカルの原理、アルキメデスの原理および浮力について理解し、説明や計算ができる。
10週 流体力学 連続の式、ベルヌーイの定理、層流と乱流について理解し、説明や計算ができる。
11週 流体力学 流体圧力測定、流速測定、流量測定および流体抵抗について理解し、計算や説明ができる。
12週 流体力学 風車、水車およびポンプの仕組みや原理を理解し、説明ができる。
13週 流体力学
熱力学
空気圧システムの仕組みや原理を理解し、説明ができる。
熱と仕事、気体の状態方程式および熱力学第0・第1法則について理解し、計算や説明ができる。
14週 熱力学 エンタルピー、エントロピー、熱力学第2・第3法則、理想気体の状態変化およびカルノーサイクルを理解し、説明ができる。
15週 熱力学 ガソリン機関、ディーゼル機関、蒸気原動機、ガスタービンの仕組みや原理を理解し、説明ができる。
16週 【期末試験答案返却】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストレポート・課題発表その他合計
総合評価割合7003000100
基礎的能力200100030
専門的能力500100060
分野横断的能力00100010