構造力学2

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 構造力学2
科目番号 0020 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 建設システム工学科(平成25年度以前入学生) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 構造力学第2版 上 静定編(森北出版)、構造力学第2版 下 不静定編(森北出版)/構造力学Ⅰ(コロナ社)
担当教員 森山 卓郎

到達目標

1.トラス構造物の支点反力および部材力、柱部材の座屈荷重および座屈応力の算定が確実にできる。
2.いくつかの方法で静定ばりのたわみの算定ができる。
3.不静定次数の低い簡単な不静定ばりの支点応力の算定ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1トラス構造物の支点反力および部材力、柱部材の座屈荷重および座屈応力の算定が確実にできる。トラス構造物の支点反力および部材力、柱部材の座屈荷重および座屈応力の算定がほぼできる。トラス構造物の支点反力および部材力、柱部材の座屈荷重および座屈応力の算定がほとんどできない。
到達目標2講義で解説した5通りの方法で静定ばりのたわみの算定ができる。講義で解説した3〜4通りの方法で静定ばりのたわみの算定ができる。静定ばりのたわみの算定がほとんどできない。
到達目標3複数の方法で不静定次数の低い簡単な不静定ばりの支点応力の算定が確実にできる。どれか一つの方法で不静定次数の低い簡単な不静定ばりの支点応力の算定ができる。不静定次数の低い簡単な不静定ばりの支点応力の算定がほとんどできない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 構造力学は、構造物を設計する際の基礎となる力学であり、建設分野における最重要科目の一つである。本講義では、トラス構造物や柱などの部材力の算定法や静定ばりのたわみの算定など、構造力学の基礎理論の理解を目標とする。さらに、不静定次数の低い簡単な不静定ばりの支点応力の算定ができるようになることも目標とする。
授業の進め方・方法:
注意点:
 本講義では、力の釣り合いやはりの力学を取り扱った3年次の構造力学1の続編であるため、それらの基礎知識を十分に復習しておくことが望ましい。授業では、出来るだけ例題を多く解説し、必要に応じて演習問題を宿題として出題するので、紙と鉛筆を使って自分の頭で十分に考えながら解答して内容の理解に努めてほしい。また、理解を深めてもらうために、授業中に小テストを年に数回、実施する予定である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 静定トラス トラスの概説
2週 静定トラス 節点法によるトラスの部材力の算定
3週 静定トラス 節点法によるトラスの部材力の算定
4週 静定トラス び断面法によるトラスの部材力の算定
5週 静定トラス 断面法によるトラスの部材力の算定
6週 静定トラス トラスの影響線
7週 静定トラス トラスの影響線
8週 はりの弾性変形(1) はりの概説
2ndQ
9週 はりの弾性変形(1) 弾性変形の基本式
10週 【前期中間試験】
11週 はりの弾性変形(1) 微分方程式の積分によるたわみの算定
12週 はりの弾性変形(1) 微分方程式の積分によるたわみの算定
13週 柱の概説
14週 短柱
15週 長柱と座屈
16週 【前期末試験】
後期
3rdQ
1週 はりの弾性変形(2) 弾性荷重法の概要
2週 はりの弾性変形(2) 弾性荷重法によるたわみの算定
3週 はりの弾性変形(2) 弾性荷重法によるたわみの算定
4週 はりの弾性変形(2) 弾性荷重法によるたわみの算定
5週 はりの弾性変形(2) 弾性荷重法によるたわみの算定
6週 はりの弾性変形(2) 弾性荷重法によるたわみの算定
7週 エネルギー法 仕事とエネルギー
8週 【後期中間試験】
4thQ
9週 エネルギー法 仮想仕事の原理
10週 エネルギー法 単位荷重法
11週 エネルギー法 カスティリアノの定理
12週 不静定構造 不静定構造の概説
13週 不静定構造 静定構造に分解して解く方法
14週 不静定構造 最小仕事の原理
15週 不静定構造 たわみの角法
16週 【後期末試験】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他小テスト合計
総合評価割合800001604100
基礎的能力4000080250
専門的能力4000080250
分野横断的能力00000000