材料加工学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料加工学
科目番号 0045 科目区分 MC / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 2
開設学科 構造設計工学専攻(平成30年度以前入学生) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 資料配付
担当教員 安田 武司

到達目標

1.切削理論の理解に必要となる、切削工具の形状や切りくずの生成について説明できる。
2.切削理論に基づき、切りくず生成における力と変形について、また切削抵抗と切削動力の算出方法について説明できる。
3.工具寿命について、また機械加工の経済性と切削条件との関わりについて説明できる。
4.金属材料の結晶構造と塑性変形との関わりについて説明できる。
5.圧延加工について数理的な解析ができ、それを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベル標準的な到達レベル最低限の到達レベル
到達目標1切削工具の形状や切りくずの生成について理解し、説明できる。切削工具の形状や切りくずの生成について説明できている。切削工具の形状や切りくずの生成について認識できている。
到達目標2切りくず生成における力と変形、また切削抵抗と切削動力の算出方法について理解し、説明できる。切りくず生成における力と変形、また切削抵抗と切削動力の算出方法について説明できている。切りくず生成における力と変形、また切削抵抗と切削動力の算出方法について認識できている。
到達目標3工具寿命について、また機械加工の経済性と切削条件との関わりについて理解し、説明できる。工具寿命について、また機械加工の経済性と切削条件との関わりについて理解できている。工具寿命について、また機械加工の経済性と切削条件との関わりについて認識できている。
到達目標4金属材料の結晶構造と塑性変形との関わりについて理解し、説明できる。金属材料の結晶構造と塑性変形との関わりについて理解できている。金属材料の結晶構造と塑性変形との関わりについて認識できている。
到達目標5圧延加工について数理的な解析ができ、それを説明できる。圧延加工について数理的な解析ができる。圧延加工について数理的な解析を認識できている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械部品や大型構造物などに共通して使用されている金属材料(特に鋼)は、用途に合わせてさまざまな形状に加工されている。加工条件をしっかりと考慮する、またはこの知識をものづくり全般に活用することのできる技術者となるためには、材料加工時の現象やその特性を学術的・解析的に理解しておかなければならない。本講義では、機械部品の材料加工に欠かせない切削と、大型構造物の材料加工に欠かせない圧延をテーマとし、それらの材料加工現象に関する基礎知識の修得と理論的解析に取り組む。
授業の進め方・方法:
原則として、授業は講義形式にて行う。
注意点:
参考書:機械加工学(共立出版)、塑性加工学(養賢堂)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義概要と加工技術の歴史 本講義の概要と、加工技術の歴史を説明できる。
2週 切削加工 切削工具の形状について説明できる。
3週 切削加工 切りくずの生成について説明できる。
4週 切削加工 切りくず生成における力と変形について説明できる。
5週 切削加工 切削抵抗と切削動力の算出方法について説明できる。
6週 切削加工 工具寿命と材料の非削性について説明できる。
7週 切削加工 機械加工の経済性と切削条件との関わりについて説明できる。
8週 切削加工 機械加工の経済性と切削条件との関わりについて説明できる。
2ndQ
9週 中間試験
10週 金属材料の塑性と結晶構造 金属材料の結晶構造と塑性変形との関わりについて説明できる。また、塑性加工による材質変化について説明できる。
11週 金属材料の塑性と結晶構造 金属材料の結晶構造と塑性変形との関わりについて説明できる。また、塑性加工による材質変化について説明できる。
12週 圧延加工 圧延加工について、ロールに必要なトルクなどを数理的に導出でき、説明することができる。
13週 圧延加工 圧延加工について、ロールに必要なトルクなどを数理的に導出でき、説明することができる。
14週 圧延加工 圧延加工について、ワークへの圧力分布を数理的に導出でき、説明することができる。
15週 圧延加工 圧延加工について、ワークへの圧力分布を数理的に導出でき、説明することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合8002000100
基礎的能力000000
専門的能力600200080
分野横断的能力20000020