機械工作実習1

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機械工作実習1
科目番号 1212T01 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械コース 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 6
教科書/教材 必要に応じて資料を配布する。/機械実習指導書(阿南高専)
担当教員 西本 浩司,原野 智哉

到達目標

1.旋盤やフライス盤、研削盤の基礎的な操作方法を理解し、これらを用いた加工を実施できる。
2.アーク溶接およびガス切断の基礎的な方法を理解し、これらを用いた作業を実施できる。
3.手工具等の基礎的な使用方法を理解し、これらを用いた簡単な機械部品の製作を実施できる。
4.レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法を理解し、これを用いた板金加工が実施できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル
到達目標1旋盤およびフライス盤、研削盤の基礎的な操作方法や原理を理解し、所望する形状に加工できる。旋盤およびフライス盤、研削盤の基礎的な操作方法を理解し、これらを用いた加工を実施できる。旋盤およびフライス盤、研削盤の基礎的な操作方法や、これらを用いた加工が理解できる。
到達目標2アーク溶接およびガス切断の基礎的な方法や原理を理解し、開先加工と突合せ溶接が実施できる。アーク溶接およびガス切断の基礎的な方法を理解し、これらを用いた作業を実施できる。アーク溶接およびガス切断の基礎的な方法やこれらを用いた作業について理解できる。
到達目標3手工具等の基礎的な使用方法や原理を理解し、所望する形状に仕上げ加工が実施できる。手工具等の基礎的な使用方法を理解し、これらを用いた簡単な機械部品の製作を実施できる。手工具等の基礎的な使用方法について理解できる。
到達目標4レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法や原理を理解し、これを用いた所望する製品の板金加工が実施できる。レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法を理解し、これを用いた板金加工が実施できる。レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法について理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 各種機械部品を製作するための汎用工作機械である旋盤、フライス盤、研削盤の操作に関する技能や知識、さらに数値制御機能の備わったレーザ加工機やプレスブレーキの操作に関する技能や知識、または溶接、手仕上げ作業に関する基礎的な技能や知識を実習を通して修得する。また、実習終了後には報告書を作成し提出することで、実習に関する情報や自身による成果を的確に伝達する能力を養う。
 作業に対する心構え(安全第一)や報告書の書き方を修得すること、さらに様々な測定器具の正しい使用方法を理解し基本的な測定を実施できること、以上の2点も到達目標に含まれる。
授業の進め方・方法:
 実習は、1クラスを班分けして実施する。また、旋盤加工、フライス盤加工・研削盤加工、手仕上げ、板金加工、溶接は本校実験実習工場にて実習を行う。
【授業時間90時間】
注意点:
 実習では必ず作業着を着用し安全に十分に注意すること。機械工作法の教科書等を予習しておき、実習を通して技能を具体的に理解し体得できるよう心がけること。与えられた課題のみに満足することなく、現象もよく観察してものづくりにおける工学的センスを培うよう努力すること。
 各ショップでの製品およびレポートを70%、平常点(出席、態度、服装等)を30%として評価する。事前連絡や正当な理由の無い欠席、レポート未提出は認めない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 作業に対する心構えや安全第一の考え方、報告書の書き方を説明できる。
2週 旋盤加工 旋盤の基礎的な操作方法を理解し、旋盤加工を実施できる。
3週 旋盤加工 旋盤の基礎的な操作方法を理解し、旋盤加工を実施できる。
4週 旋盤加工 旋盤の基礎的な操作方法を理解し、旋盤加工を実施できる。
5週 フライス盤加工・研削盤加工 フライス盤および研削盤の基礎的な操作方法を理解し、これらを用いた加工を実施できる。
6週 フライス盤加工・研削盤加工 フライス盤および研削盤の基礎的な操作方法を理解し、これらを用いた加工を実施できる。
7週 フライス盤加工・研削盤加工 フライス盤および研削盤の基礎的な操作方法を理解し、これらを用いた加工を実施できる。
8週 手仕上げ 手工具等の基礎的使用方法を理解し、簡単な機械部品の製作を実施できる。
2ndQ
9週 手仕上げ 手工具等の基礎的使用方法を理解し、簡単な機械部品の製作を実施できる。
10週 手仕上げ 手工具等の基礎的使用方法を理解し、簡単な機械部品の製作を実施できる。
11週 板金加工 レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法を理解し、板金加工が実施できる。
12週 板金加工 レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法を理解し、板金加工が実施
できる。
13週 板金加工 レーザ加工機やプレスブレーキの基礎的な操作方法を理解し、板金加工が実施できる。
14週 溶接 アーク溶接およびガス切断の基礎的方法を理解し、これらの作業を実施できる。
15週 溶接 アーク溶接およびガス切断の基礎的方法を理解し、これらの作業を実施できる。
16週 溶接 アーク溶接およびガス切断の基礎的方法を理解し、これらの作業を実施できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3前1
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3前1
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3前1
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3前2,前12,前13,前14,前15,前16
やすりを用いて平面仕上げができる。3前12,前13,前14,前15,前16
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3前12,前13,前14,前15,前16
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。3前14,前15,前16
アーク溶接の基本作業ができる。3前14,前15,前16
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3前2,前3,前4,前5,前6
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3前7,前8,前9,前10,前11
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3前7,前8,前9,前10,前11
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3前12,前13,前14,前15,前16
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3前11,前12,前13
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3前11,前12,前13

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合0030070100
基礎的能力000000
専門的能力0030070100
分野横断的能力000000