概要:
電気電子工学で扱う電流や電圧は目に見えない.そのため,座学で学んだとしても,その本質や具体的現象を理解できない場合がある.電気電子工学実験は計測器などを用いて基礎的な物理現象を観察し,座学で学んだ内容の本質を理解し定着させる科目である.また,実験結果についてレポートにまとめることで,データを整理する能力や理解したことを他人に伝える能力の訓練を行う.
授業の進め方・方法:
実験実習は別途連絡するスケジュールに従い、グループまたは個別で実施する。レポートは自学自習時間に作成し、レポートの提出は実験実施日より1週間後16:00までとする。ただし、別途担当教員より指示があった場合はそれに従うこと。また、実験内容についての筆記試験を実施する。
さらに、年間を通して実験の1テーマとして電気技術イノベーション実習を実施し,学生自身で模擬会社を起業することで社会人として必要とされる能力の育成する。実験のレポート週に模擬会社での実際の業務を行い、業務日報の作成や報告会等での発表を行う。
この科目は学修単位のため、事前・事後学習としてレポート等を実施する。
【授業時間90時間+自学自習時間45時間】
注意点:
受講についての細かな注意事項は別途連絡するので、それを遵守すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。 | 3 | 前2,前4,前8,前10,前12,後2,後6,後8,後10 |
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。 | 3 | 前4 |
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。 | 3 | 前2 |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 3 | 前2,前4,前6,前8,前10,前12,後2,後6,後8,後10 |
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。 | 3 | 前4 |
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。 | 3 | 前2 |
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。 | 3 | 前4,前6 |
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。 | 3 | 前12 |
共振について、実験結果を考察できる。 | 3 | 前4 |
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。 | 3 | 後6 |
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。 | 3 | 後8,後10 |