創造工学実習

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 創造工学実習
科目番号 1315S11 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気コース 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:4 後期:4
教科書/教材 なし
担当教員 内野 翔太,釜野 勝

到達目標

1.専門知識に関連する情報をインターネットなどを駆使して収集できる。
2.集めた情報を分析することで問題を発見できる。
3.定められた条件の範囲内でアイディアを提案できる。
4.マイコン回路・制御回路等を設計・製作し、必要なプログラムを作成することができる。
5.自分の製作物について、発表会でプレゼンテーションできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
到達目標1関連する他分野技術も踏まえながら情報を収集し、活用できる。専門知識に関連する情報をインターネットなどを駆使して収集し、活用できる。専門知識に関連する情報を収集できる。
到達目標2集めた情報から、専門分野において新しい問題を発見できる。集めた情報から、専門分野における既知の問題のうち、本授業を通じて解決できるものを発見できる。集めた情報から、限られた範囲内の問題として、本授業を通じて解決できるものを設定できる。
到達目標3他分野技術も踏まえたアイディアを提案することができる。問題に対して、定められた条件の範囲内でアイディアを提案できる。基本的な問題に対して、限られた範囲内でアイディアを提案できる。
到達目標4課題に対して、これまで学習した内容以上の技術を用いて回路設計製作やプログラム作成ができる。これまでに学習した内容を参考にしながら、回路設計製作やプログラム作成を行うことができる。簡単なマイコン回路の設計製作やプログラムを作成できる。
到達目標5製作物を完成させ、ポスターに加え、動作説明など実演を加えながらプレゼンテーションできる。製作物を完成させ、ポスターを用いてその基本的な内容についてプレゼンテーションできる。発表会までに製作物をある程度完成させることができ、簡単な概要を説明できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 E-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学が関わっている現場での数々の事象について、種々の情報を収集し、問題を発見する能力を身につける。
また、その問題に対して、定められた条件(使用部品、予算等)の範囲内で、製作物を自ら設計し、製作する。
授業の進め方・方法:
作業を数名のチームプロジェクトとして実施する。
発表会において製作物による実演およびポスターによる説明を行う。
注意点:
4年の「電子回路設計製作実習」において学んだ内容を復習しておくこと。
各自の創造性が試される場であるので、オリジナリティを十分に発揮して欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 製作物の検討 マイコンを用いて解決できそうな課題を選定するために、情報収集できる。
2週 製作物の検討 集めた情報から問題を抽出し、実現性を検討することで問題を選定できる。
3週 製作物の検討 設定した課題に使用する部品を選定できる。
4週 構想報告プレゼンテーション 検討した内容についてプレゼンテーションにより説明できる。
5週 再検討 指摘された内容に基づき、仕様や部品を再選定できる。
6週 再検討 指摘された内容に基づき、仕様や部品を再選定できる。
7週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
8週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
2ndQ
9週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
10週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
11週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
12週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
4週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
5週 製作・発表会準備 仕様に基づき、回路およびプログラムを作成できる。
6週 発表会 製作物について、実演およびポスターによりプレゼンテーションできる。
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

定期試験小テストレポート・課題発表その他合計
総合評価割合0050500100
基礎的能力00010010
専門的能力00500050
分野横断的能力00040040