電気計測

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気計測
科目番号 0010 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気コース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電気・電子計測(朝倉書店)/よくわかる電気電子計測(オーム社)
担当教員 松本 高志,藤原 健志

到達目標

1.計測の基礎知識として計測方法を分類し、誤差、単位系について説明できる。
2.指示計器の動作原理を理解し、電圧電流測定について説明できる。
3.抵抗、インピーダンスの測定原理を説明できる。
4.電力、電力量の測定原理を理解し、オシロスコープ波形測定方法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル(可)
到達目標1計測方法を分類し、誤差、単位系について説明でき、誤差を考慮したうえで測定値を処理できる。計測の知識として標準的な計測方法を分類し、誤差、単位系について説明できる。計測の基礎知識として計測方法を分類し、誤差、単位系について説明できる。
到達目標2指示計器の動作原理を理解し、電圧電流測定について説明でき、的確な指示計器を選定して測定できる。指示計器の動作原理を理解し、電圧電流測定について説明できる。指示計器の動作原理を理解し、電圧電流測定について説明できる。
到達目標3抵抗、インピーダンスの測定原理を説明でき、的確な測定原理を選定して測定できる。抵抗、インピーダンスの測定原理を説明できる。抵抗、インピーダンスの測定原理を説明できる。
到達目標4電力、電力量の測定原理を説明でき、リサージュ図形から位相差を測定できる。電力、電力量の測定原理を理解し、オシロスコープ波形観測方法を説明できる。電力、電力量の測定原理を理解し、オシロスコープ波形観測方法を説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気計測の基礎理論と指示計器および各電気量の測定方法を理解することは、電気技術者の基本である。本講義を通し、電気・電子計測に関する理論や電気・電子計測に必要な知識と手法を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義を中心に授業を進める。
注意点:
電気回路、電気磁気学、電子回路等の電気系の基礎科目で学んだことが、測定器に応用されていることを学んで欲しい。丸暗記ではなく電気系の基礎理論とし測定原理を関連づけて理解して欲しい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 計測の基礎 SI単位系および計測標準とトレーサビリティの関係を説明できる。
2週 計測の基礎 測定方法の分類、測定誤差と精度を説明できる。
3週 指示計器の原理・構成 有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値を処理できる。
4週 指示計器の原理・構成 平均値・実効値を説明できる。
5週 指示計器の原理・構成 平均値・実効値を説明できる。
6週 指示計器の原理・構成 各指示計器の原理を説明できる。
7週 指示計器の原理・構成 各指示計器の原理を説明できる。
8週 指示計器の原理・構成 各指示計器の原理を説明できる。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 電流電圧の測定 指示計器を電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。
11週 電流電圧の測定 分流器・倍率器を説明できる。
12週 電流電圧の測定 変流器・計器用変圧器を説明できる。
13週 電流電圧の測定 変流器・計器用変圧器を説明できる。
14週 電流電圧の測定 ディジタル計器を理解している。
15週 電流電圧の測定 ディジタル計器を理解している。
16週 期末試験
答案返却時間
後期
3rdQ
1週 抵抗・インピーダンスの測定 抵抗測定を説明できる。
2週 抵抗・インピーダンスの測定 インピーダンス測定を説明できる。
3週 抵抗・インピーダンスの測定 合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて交流回路のインピーダンス測定を説明できる。
4週 抵抗・インピーダンスの測定 インダクタンス・静電容量測定を説明できる。
5週 抵抗・インピーダンスの測定 インダクタンス・静電容量測定を説明できる。
6週 中間試験
7週 電力・力率・電力量の測定 直流電力の測定を説明できる。
8週 電力・力率・電力量の測定 直流電力の測定を説明できる。
4thQ
9週 電力・力率・電力量の測定 有効電力、無効電力、力率の測定を説明できる。
10週 電力・力率・電力量の測定 有効電力、無効電力、力率の測定を説明できる。
11週 電力・力率・電力量の測定 電力量の測定、積算電力計を説明できる。
12週 電力・力率・電力量の測定 電力量の測定、積算電力計を説明できる。
13週 信号波形の測定 オシロスコープの原理と波形観測(振幅、周波数、周期)を説明できる。
14週 信号波形の測定 各種センサーについて説明できる。
15週 信号波形の測定 各種センサーについて説明できる。
16週 期末試験
答案返却時間

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4前10
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4後3
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。3後4
計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。4前2
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。4前2,前3
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。4前1
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。4前1
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。4前10
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。4前11
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。4前15
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。4後2
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。4後3,後4,後5
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。4後8,後10
電力量の測定原理を説明できる。4後11,後12
オシロスコープの動作原理を説明できる。4後13

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合7003000100
基礎的能力00100010
専門的能力700200090
分野横断的能力000000