電気電子工学実験3

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気電子工学実験3
科目番号 0036 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電気コース 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:3 後期:3
教科書/教材 資料をその都度配布する
担当教員 藤原 健志,中村 厚信,松本 高志,西尾 峰之,香西 貴典

到達目標

1.他者と協力して実験に取り組むことができる。
2.実験目的、原理を理解し、正しい手順で実験を遂行することができる。
3.測定装置や電子部品を正しく使用することができる。
4.実験結果に対する考察等をレポートにまとめ、他者に発表することができる。
5.各種電気機器の使用に関する注意を十分理解し、安全確保のための方法を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベル(優)標準的な到達レベル(良)最低限の到達レベル(可)
到達目標1グループ内で役割分担しながら、他者と協力して実験に取り組むことができる。他者と協力して実験に取り組むことができる。実験に取り組むことができる。
到達目標2実験目的、原理を理解し、教員に質問しながら適切な機器を選定し正しい手順で実験を行うことができる。実験目的、原理を理解し、正しい手順で実験を遂行することができる。実験書に基づいて正しい手順で実験を行うことができる。
到達目標3測定装置の使用法、電子部品の基本特性を理解し、正しく使用することができる。測定装置や電子部品を正しく使用することができる。測定装置や電子部品を使用することができる。
到達目標4実験結果を客観的に整理・分析し、他者に報告・発表することができる。実験結果に対する考察等をレポートにまとめ、他者に発表することができる。実験結果をレポートにまとめ、他者に発表することができる。
到達目標5各種電気機器の使用に関して注意すべき点を自ら判断し、安全な使用を他者に促すことができる。各種電気機器の使用に関する注意を十分理解し、安全確保のための方法を説明することができる。安全確保のための方法を説明することができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気電子工学で扱う電流や電圧は目に見えない.そのため,座学で学んだとしても,その本質や具体的現象を理解できない場合がある.電気電子工学実験は計測器などを用いて基礎的な物理現象を観察し,座学で学んだ内容の本質を理解し定着させる科目である.また,実験結果についてレポートにまとめることで,データを整理する能力や理解したことを他人に伝える能力の訓練を行う.
授業の進め方・方法:
実験実習は別途連絡するスケジュールに従い、グループまたは個別で実施する。レポートは自学自習時間に作成し、レポートの提出は実験実施日より1週間後16:00までとする。ただし、別途担当教員より指示があった場合はそれに従うこと。また、実験内容についての筆記試験を実施する。
さらに、年間を通して実験の1テーマとして電気技術イノベーション実習を実施し,学生自身で模擬会社を起業することで社会人として必要とされる能力の育成する。実験のレポート週に模擬会社での実際の業務を行い、業務日報の作成や報告会等での発表を行う。
注意点:
受講についての細かな注意事項は別途連絡するので、それを遵守すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスおよび演習
2週 各種形状の電極ギャップ間における放電特性 高電圧を用いた材料試験方法を説明できる
3週 電気技術イノベーション実習
4週 交流ブリッジによるLCM測定 抵抗、インダクタンス、キャパシタンス、インピーダンスなどの各パラメータの測定方法を説明できる
5週 電気技術イノベーション実習
6週 三相同期発電機の特性試験 三相同期発電機の使用方法を説明できる
7週 電気技術イノベーション実習
8週 交流回路のベクトル軌跡 交流回路の分析手法を説明できる
2ndQ
9週 電気技術イノベーション実習
10週 変圧器の特性試験 変圧器の仕組みおよび特性について説明できる
11週 電気技術イノベーション実習
12週 RC回路の過渡現象 過渡現象について説明できる
13週 電気技術イノベーション実習
14週 プレゼンテーション 前期の実験テーマについてプレゼンテーションを行い、その内容を他者に説明することができる
15週 筆記試験
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンスおよび演習
2週 直流分巻電動機・発電機の特性試験 直流分巻電動機・発電機の使用方法を説明できる
3週 電気技術イノベーション実習
4週 OC曲線と抜取検査の基礎 OC曲線を描くこと、説明することができる
5週 電気技術イノベーション実習
6週 PLCに関する実験2 PLCを用いたシーケンス回路を設計できる
7週 電気技術イノベーション実習
8週 オペアンプ1 各種増幅回路について説明および設計できる
4thQ
9週 電気技術イノベーション実習
10週 オペアンプ2 半導体素子を用いた各種波形発生回路を設計できる
11週 電気技術イノベーション実習
12週 LabVIEWによるプログラミング LabVIEWプログラミングを遂行できる
13週 電気技術イノベーション実習
14週 プレゼンテーション 後期の実験テーマについてプレゼンテーションを行い、その内容を他者に説明することができる
15週 筆記試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4前2,前4,前6,前8,前10,前12,後2,後8,後10
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4前4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4前2,前4,前6,前8,前10,前12,後2,後6,後8,後10
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。4前4
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。4前4
インピーダンスの周波数特性を考慮し、実験結果を考察できる。4前12
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4後8,後10

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合02060020100
基礎的能力000000
専門的能力0206001090
分野横断的能力00001010