電子回路2

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子回路2
科目番号 1794212 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報コース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布テキストを利用する
担当教員 吉田 晋

到達目標

1. ダイオードの動作原理を理解し,整流回路が設計できる。
2. トランジスタの動作原理と特性が説明でき,簡単な駆動回路の設計ができる。
3. パルス信号を作るパルス回路を理解し,説明できる。
4. A-Dコンバータの動作原理が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安
評価項目1ダイオードの動作原理を理解し,整流回路が設計できる。ダイオードの動作原理を理解し,基本的な整流回路が設計できる。ダイオードの動作原理を理解し,基本的な整流回路が理解できる。
評価項目2トランジスタの動作原理と特性が説明でき,駆動回路の設計ができる。トランジスタの動作原理と特性を理解し,簡単な駆動回路の設計ができる。トランジスタの動作原理と特性を理解し,簡単な駆動回路が理解できる。
評価項目3作りたいパルス信号に応じたパルス回路を選定し、説明できる。パルス信号を作るパルス回路を理解し,説明できる。パルス信号を作る基本的なパルス回路を理解できる。
評価項目4A-Dコンバータの動作原理が説明でき、応用回路を設計できる。A-Dコンバータの動作原理が理解でき、説明できる。A-Dコンバータの動作原理が理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計測回路や制御回路に必要不可欠な電子回路およびディジタル回路技術について学ぶ。本講では、電子回路の基礎的な知識として,ダイオードやトランジスタの特性と,その応用回路,増幅回路について理解する。また,電子回路を利用したデジタル回路のデジタルIC,パルス回路,A-Dコンバータの知識を理解し,各種の電子回路、デジタル回路や実験回路を修得することを目標とする。
授業の進め方・方法:
本授業では,デジタル回路を構成する電子回路の知識と、電子回路を応用したデジタル回路についても学びます。基本的には毎回プリントが配布される。電子回路の参考教科書として「初めて学ぶ電子回路とエレクトロニクス工作入門」の本を,デジタル回路の参考教科書として「デジタル回路入門早わかり」を使います。授業では新しく学ぶ内容について講義をし,予習課題の答え合わせをした後、演習課題を課しますので、問題を解いて理解を深めてください。次の授業までにその演習課題を提出してもらいます。
【授業時間30時間+自学自習時間60時間】
注意点:
この科目は,卒研において必要となる計測・データ処理・制御等に必要となる知識の基礎となりますので、しっかり理解してください。自学自習時間課題として予習課題と復習課題を出します。必ず予習課題を解いてから授業に臨むようにしてください。授業では,少人数のグループ学習を行います,グループ内で積極的に学び,理解を深めましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子回路の基礎知識 回路図の読み方・書き方・抵抗器の選び方を理解し、簡単な回路図を読むことができる。
2週 コンデンサの性質 コンデンサの働きとコンデンサの種類を理解し、用途によって使い分けることができる。
3週 LEDの特性 LEDの特徴と,電気特性を理解し,LEDを使った回路を設計できる。
4週 ダイオードの動作原理と整流回路 ダイオードの動作原理を理解し,整流回路が設計できる。
5週 トランジスタの動作原理と特性 トランジスタの動作原理と特性について説明できる。
6週 トランジスタ増幅回路 トランジスタを使って,駆動回路の設計ができる。
7週 トランジスタの応用回路 ダーリントン接続による大電流駆動回路や,センサ素子と組み合わせたトランジスタ回路の設計ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 デジタルIC TTLとC-MOSの違い、ディジタルICの取扱い方法について理解できる。
10週 パルス回路 マルチバイブレータの種類と動作を理解し、説明できる。
11週 パルス回路 波形整形回路、シュミットトリガを理解し,応用例を説明できる。
12週 誤動作防止回路 回路の誤動作防止法について,その原理を理解し,適切なデジタル回路を選択できる。
13週 A-Dコンバータ
デジタルとアナログ
デジタル信号とアナログ信号の特徴や標本化定理について説明できる。
14週 D-Aコンバータ 電流加算方式および,はしご形D-Aコンバータの原理が説明できる。
15週 A-Dコンバータ A-Dコンバータの動作原理が説明できる。
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力1000015025
専門的能力6000015075
分野横断的能力0000000