概要:
本科目では、ソフトウェアを中心とするシステム開発プロセスについて実習を通して体験する。そして、ソフトウェアを含めたシステム設計開発の基本的な流れを理解し、設計、開発、テストを実施することで、システム開発の手法を修得することを目標とする。
授業の進め方・方法:
グループで一つのテーマに取り組む。授業では、グループ毎にそれぞれの課題に対するシステムを提案し、設計・試作・運用評価する。最終的には、これらをまとめたレポート(報告書)を提出するとともにプレゼンを行う。評価は、設計・成果物・運用、それらに対する個々の考察などについて行い、場合によっては外部者に対して提案したシステムを運用し、その評価を授業評価に組み込むこともある。また、評価はグループ評価と個人評価両方により行い、個人評価としてはグループ内の貢献度なども考慮する。
【授業時間60時間+自学自習時間60時間】
注意点:
・システム創造とは,構築するシステム及びその運用を「創造する」ことを意味する。したがって,構築するシステムが,単にツールや既存システムの使用や寄せ集めによって成立するものではなく,「創り出す」ことが主体となっていることが必要である。
・基本的に、活動内容と成果をまとめたレポート(報告書)を授業ごとに提出してもらう。グループ単位での活動となるが、グループ内での分担箇所や貢献度等も成績評価として取り入れるため、積極的に活動することを心掛けてほしい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1.要件定義査 (1)既存システム調査 |
1-(1)既存システムを調査し、そのシステムの要件定義を作れる。
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2週 |
((2)システム調査結果プレゼン |
1-(2)調査したシステムについて、そのシステムの必要性を説明できる。
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3週 |
2.システム案作成 (1)システム案と要件定義 |
2-(1)チームメンバーと協力してシステム案を立案できる。
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4週 |
(1)システム案と要件定義 |
2-(1)チームメンバーと協力してシステム案を立案できる。
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5週 |
(2)システム仕様案作成 |
2-(2)チームメンバーと協力してシステムの要件定義書を作成できる。
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6週 |
(2)システム仕様案作成 |
2-(3)チームで立案したシステムの仕様書を作成できる。
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7週 |
3.詳細設計・工程計画 (1)システム設計 |
3-(1)チームで協力して立案したシステム設計ができる。
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8週 |
(2)工程表作成 |
3-(2)立案したシステムの開発する為の工程表が作成できる。
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2ndQ |
9週 |
(3)システム企画案プレゼン |
3-(3)チームで立案したシステム案をプレゼンできる。
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10週 |
(4)システム運用計画書作成 |
3-(4)チームで協力してシステム運用計画書を作成できる。
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11週 |
4.システムの構築 (1)システム開発 |
4-(1)立案したシステムの開発をチームで協力して実行できる。
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12週 |
(1)システム開発 |
4-(1)立案したシステムの開発をチームで協力して実行できる。
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13週 |
(2)テスト仕様検討 |
4-(2)システムのテスト仕様を作成できる。
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14週 |
(3)マニュアル作成 |
4-(3)ソフトウェアの基本的なマニュアルを作成できる。
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15週 |
(4)システムの運用デモ |
4-(4)計画したシステムを運用し運用結果を報告できる。
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16週 |
(4)システムの運用デモ |
4-(4)計画したシステムを運用し運用結果を報告できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 4 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。 | 4 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 4 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。 | 4 | |
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。 | 4 | |
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |