ディジタル回路基礎

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 ディジタル回路基礎
科目番号 3204 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報コース 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 絵ときディジタル回路入門早わかり(オーム社)
担当教員 安野 恵実子,平山 基

到達目標

1.論理演算の基礎を理解し、論理関数を標準形で表現できる。
2.基本となる組合せ回路が設計できる。
3.各種フリップフロップの動作を理解し、代表的な順序回路の説明ができる。
4.カウンタおよびマルチバイブレータについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理演算の基礎を理解し、論理関数を標準形で表現し、課題解決に応用できる。論理演算の基礎を理解し、論理関数を標準形で表現できる。論理演算の基礎を理解し、論理関数を標準形で表現できない。
評価項目2基本となる組合せ回路が設計できる。与えられた簡単な論理回路の機能を説明することができる。与えられた簡単な論理回路の機能を説明することができない。
評価項目3各種フリップフロップの動作を理解し、順序回路の説明ができる。各種フリップフロップの動作を理解し、代表的な順序回路の説明ができる。代表的な順序回路の説明ができない。
評価項目4カウンタおよびマルチバイブレータについて説明し、課題解決に応用できる。カウンタおよびマルチバイブレータについて説明できる。カウンタおよびマルチバイブレータについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
マイクロコンピュータをはじめとする計算回路、制御回路に必要不可欠なディジタル技術について学ぶ。本講では、ディジタル回路の基本的な考えである2進数やブール代数について学び、組合せ回路、順序回路に関する基礎的な知識を理解し、その設計手法を習得することを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業では新しく学ぶ内容について講義をしたあと、演習課題を課しますので、問題を解いて理解を深めてください。次の授業のはじめに、答え合わせ、必要に応じて解説を行った後、その演習課題を提出してもらいます。学んだことはしっかり書き込むよう心がけてください。
注意点:
この科目は情報コースの実験・実習で必要となる知識の基礎となりますので、理論をしっかり理解してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 論理代数
・アナログとディジタル
アナログ信号とディジタル信号の特徴を理解できる。
2週 ・2進数と16進数
・補数
10進数と2進数,16進数の関係を理解し,適切に数値を変換できる。
3週 ・論理演算
・ベン図
基本的論理回路の真理値表、論理式、ベン図を理解できる。
4週 ・ブール代数 ブール代数の公理について理解し、論理式を変換することができる。
5週 ・ド・モルガンの定理 ド・モルガンの定理について理解し、論理式を変換することができる。
6週 論理回路
・カルノー図の基礎
カルノー図を適切に表現し、論理式を簡単化することができる。
7週 ・4変数のカルノー図 カルノー図を適切に表現し、論理式を簡単化することができる。
8週 ・ゲート回路 ゲート回路の真理値表、論理式、図記号を理解できる。
2ndQ
9週 ・論理回路の設計 与えられた論理回路の簡単な機能を設計することができる。
10週 中間試験
11週 ディジタルIC
・TTLとC-MOS
・ICの取り扱い
・インターフェース
・規格表の見方
TTLとC-MOSの違い、ディジタルICの取扱い方法について理解できる。
12週 演算回路
・加算回路
基本的な論理回路を応用し、加算回路の動作を理解し説明できる。
13週 ・減算回路 基本的な論理回路を応用し、減算回路の動作を理解し説明できる。
14週 ・乗算回路
・除算回路
基本的な論理回路を応用し、乗算、除算回路の動作を理解し説明できる。
15週 ・算術論理演算装置 算術論理演算装置の動作を理解することができる。
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 記憶素子
・FFとは ・RS-FF
組み合わせ回路,記憶回路,FFとはどのようなものであるか説明できる.
RS-FFの回路構成がわかり,動作を説明できる。
2週 ・JK-FF,D-FF,T-FF 各種FFの動作が説明でき,タイムチャートを作成することができる。
3週 FFの機能変換 FFを用いて別のFFの機能を実現する方法がわかる。
4週 ・シフトレジスタ シフトレジスタの構成・動作を説明できる。
5週 ・シフトレジスタ 入出力形式の変更 パラレル・シリアル入力の切り替えについて理解している。
6週 カウンタ回路
・非同期式カウンタ
非同期式カウンタの動作を説明できる。
7週 非同期式カウンタを構成できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 ・同期式カウンタ 同期式カウンタの動作を説明できる。非同期式との違いを説明できる。
10週 同期式カウンタを構成できる。
11週 ・各種のカウンタ カウンタの組み合わせ,ジョンソンカウンタ,リングカウンタの動作を説明できる。
12週 パルス回路
・微分回路,積分回路
コンデンサの働きを説明できる。微分回路,積分回路の動作を説明できる。
13週 ・マルチバイブレータ 非安定,単安定,双安定マルチバイブレータの基本的な動作を説明できる。それぞれの回路構成の違い,波形の違いを区別できる。
14週 ・波形整形回路 ダイオードの基本的な働きを説明できる。リミッタ回路,スライサ回路,クランプ回路などの動作・回路構成を説明できる。
15週 入出力変換回路
・エンコーダ,デコーダ
エンコーダ回路,デコーダ回路の動作を説明できる。さらに,回路を構成する際の考え方を把握している。
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3000015045
専門的能力4000015055
分野横断的能力0000000