工業力学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工業力学
科目番号 1514B01 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設コース 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 青木弘、木谷晋:工業力学 [第4版] (森北出版)
担当教員 森山 卓郎

到達目標

1.力のつりあいやモーメントのつりあいの概念を理解できる。
2.物体の重心の概念を理解できる。
3.点の運動の概念を理解できる。
4.仕事とエネルギーの概念を理解できる。
5.振動の基礎理論を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1力のつりあいやモーメントのつりあいの概念を十分に理解でき、それらに関する計算が確実にできる。力のつりあいやモーメントのつりあいの概念を理解でき、それらに関する計算がほぼできる。 力のつりあいやモーメントのつりあいの概念をほぼ理解できる。
到達目標2物体の重心の概念を十分に理解でき、それらに関する計算が確実にできる。物体の重心の概念を理解でき、それらに関する計算がほぼできる。物体の重心の概念をほぼ理解できる。
到達目標3点の運動の概念を十分に理解でき、点の速度や距離などの計算が確実にできる。点の運動の概念を理解でき、点の速度や距離などの計算がほぼできる。点の運動の概念をほぼ理解できる。
到達目標4仕事とエネルギーの概念を十分に理解でき、エネルギー保存則などの計算が確実にできる。仕事とエネルギーの概念を理解でき、エネルギー保存則などの計算がほぼできる。仕事とエネルギーやエネルギー保存則などの概念をほぼ理解できる。
到達目標5周期や振動数など振動の基礎理論を十分に理解でき、それらに関する計算が確実にできる。周期や振動数など振動の基礎理論を理解でき、それらに関する計算がほぼできる。振動の基礎理論の概要をほぼ理解できる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 工学の基礎の一つである力学は、建設分野の構造力学、土質力学、水理学、コンクリート構造学などの専門分野の知識を習得する上でのベースとなる重要な概念である。将来、建設分野で活躍する技術者を目指す学生にとっては、当然修得しておかなければならない概念である。本講義では、基礎的な力の概念を中心に理解を深めてもらうが、振動や地震など、特に建設の構造分野への応用事例なども必要に応じて解説する予定である。
授業の進め方・方法:
 授業では出来るだけ例題を多く解説し、演習問題を自学自習課題として出題して理解を深めてもらう。必要に応じて、授業中に演習問題を解いてもらう時間なども設ける予定である。
 【授業時間30時間】
この科目は学習単位科目のため、事後学習としてレポート等を実施します。
注意点:
 本講義では、2年次の物理や物理実験・演習の復習と応用的な内容であるため、それらの基礎知識を十分に復習しておくことが望ましい。宿題や演習問題は、紙と鉛筆を使って自分の頭で十分に考えながら解答し、内容の理解に努めてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 力の合成や分解の概念について理解できる。
2週 モーメントの概念について理解できる。
3週 力のつりあい 力のつりあいについて理解できる。
4週 力のつりあい モーメントのつりあいについて理解できる。
5週 重心 重心や図心について理解できる。
6週 点の運動 点の速度や加速度の概念について理解できる。
7週 点の運動 点の速度や加速度の概念について理解できる。
8週 【後期中間試験】
4thQ
9週 仕事とエネルギー 仕事の概念について理解できる。
10週 仕事とエネルギー エネルギーの概念について理解できる。
11週 仕事とエネルギー エネルギー保存則の概念について理解できる。
12週 振動 単振動の概念について理解できる。
13週 振動 自由振動の概念について理解できる。
14週 振動 減衰振動の概念について理解できる。
15週 振動 強制振動や共振の概念について理解できる。
16週 【学年末試験】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他小テスト合計
総合評価割合700003000100
基礎的能力35000150050
専門的能力35000150050
分野横断的能力00000000