到達目標
1.コンクリート材料の性状、力学的性質及び耐久性等に関する基本的な知識や技術を理解し、説明できる。
2.鉄筋コンクリート(RC)構造物およびプレストレストコンクリート(PC)構造物に関する基本的な知識や技術を理解し、説明できる。
3.社会基盤施設の維持管理の基礎を理解し、構造物の診断および補修方法の提案ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 |
評価項目1 | コンクリートの性状、力学的性質及び耐久性等に関する基本的な知識や技術を理解し、的確な説明ができる。 | コンクリートの性状、力学的性質及び耐久性等に関する基本的な知識や技術を理解し、説明ができる。 | コンクリートの性状、力学的性質及び耐久性等に関する基本的な知識や技術を説明できる。 |
評価項目2 | RC構造物およびPC構造物の特徴や施工方法等に関する基本的な知識や技術を理解し、的確な説明ができる。 | RC構造物およびPC構造物の特徴や施工方法等に関する基本的な知識や技術を理解し、説明ができる。 | RC構造物およびPC構造物の特徴や施工方法等に関する基本的な知識や技術を説明できる。 |
評価項目3 | 維持管理の基礎を理解し、基本事項が的確に説明できる。また、構造物の診断及び補修方法の提案を行い、的確な説明ができる。 | 維持管理の基礎を理解し、基本事項が説明できる。また、構造物の診断及び補修方法の提案を行い、説明ができる。 | 維持管理の基礎の基本事項が説明できる。また、構造物の診断及び補修方法の提案ができる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本科目は、主要な建設材料であるRC構造物やPC構造物の施工、あるいは維持管理に関する基本的な知識や技術を習得するための講義を行うとともに、今までに培ってきた専門知識・技術の融合や創意工夫により、劣化した既存建設構造物の概略的な診断および補修方法の提案を行うことで、建設材料系における自己学習能力、問題解決能力等を高めるものである。この科目は、企業で構造物の調査・診断業務およびコンクリート構造に関する研究・開発を担当していた教員が、その経験を活かし、材料学について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
【授業時間30時間+期末試験+自学自習時間60時間】
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポート等を実施します。
注意点:
社会資本は、環境やコストへの配慮から長寿命化が求められており、JABEE専門分野:材料・バイオ系科目群に分類される本科目では、主にRC構造物やPC構造物の施工や維持管理に関する知識や技術を扱う。教科書や資料による講義だけでなく、自学自習の一部で簡単な既存建設構造物の診断および補修方法の提案を各自行うので、今まで培ってきた専門教科の知識や技術を複合させるとともに,簡単な用具で点検等が行えるような創意工夫で、実践的な技術を身に付けて欲しい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス 建設材料としてのコンクリートの役割と歴史 |
科目の目標・意義・計画・教科書・諸注意等を理解して説明ができる。 コンクリートの概要、歴史、ならびに社会基盤施設との関連を理解し、説明ができる。
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2週 |
コンクリート構造物の概要とその特徴 |
コンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の概要および施工方法等の特徴を理解し、基本事項を説明できる。
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3週 |
コンクリート構造物の概要とその特徴 |
コンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の概要および施工方法等の特徴を理解し、基本事項を説明できる。
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4週 |
コンクリートの施工と力学的性質 |
コンクリートの施工方法や力学的性質等を理解し、基本事項を説明できる。
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5週 |
コンクリートの施工と力学的性質 |
コンクリートの施工方法や力学的性質等を理解し、基本事項を説明できる。
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6週 |
コンクリートの耐久性に関する各種劣化要因 |
コンクリートの耐久性に関する各種劣化要因等を理解し、基本事項を説明できる。
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7週 |
社会基盤施設の維持管理の概要とその必要性 |
社会基盤施設の維持管理の概要及びその必要性を理解し、基本事項を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
答案返却 コンクリート構造物の維持管理 |
コンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の維持管理の基礎を理解し、基本事項を説明できる。
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10週 |
コンクリート構造物の診断技術 |
コンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の診断技術の基礎を理解し、基本事項を説明できる。
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11週 |
非破壊試験等を用いたコンクリート構造物の診断 |
非破壊試験等を用いたコンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の診断技術の基礎を理解し、基本事項を説明できる。
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12週 |
非破壊試験等を用いたコンクリート構造物の診断 |
非破壊試験等を用いたコンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の診断技術の基礎を理解し、基本事項を説明できる。
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13週 |
コンクリート構造物の補修技術 |
コンクリート構造物(RC構造物、PC構造物)の補修技術の基礎を理解し、基本事項を説明できる。
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14週 |
既存建設構造物の診断と補修方法の提案 |
既存建設構造物の概略性能評価ができ、診断結果を整理し、補修方法を提案できる。
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15週 |
既存建設構造物の診断と補修方法の提案 |
既存建設構造物の概略性能評価ができ、診断結果を整理し、補修方法を提案できる。
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16週 |
(期末試験)答案返却 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。 | 4 | |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 4 | |
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。 | 4 | |
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。 | 2 | |
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | ポートフォリオ | 発表・取り組み姿勢 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 40 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | 20 |
専門的能力 | 30 | 0 | 20 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 10 | 0 | 0 | 30 |