到達目標
1.土の圧密特性について理解し,地盤の沈下量や沈下時間の計算ができる。
2.土のせん断強さについて理科し,土のせん断強度の計算ができる。
3..土圧に関して理解し、土圧を算定できる。
4..支持力について理解し、支持力を算定できる。
5.斜面安定について理解し、安定解析の計算ができる。
6.地盤災害と地盤改良工法について、現状と原理を理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安 |
到達目標1 | 土の圧密特性について適切に説明ができ,地盤の沈下量や沈下時間の計算ができる。 | 土の圧密特性について理解し,地盤の沈下量や沈下時間の計算ができる。 | 土の圧密特性について理解できる。 |
到達目標2 | 土のせん断強さについて適切に説明でき,土のせん断強度の計算ができる。 | 土のせん断強さについて理解し,土のせん断強度の計算ができる。 | 土のせん断強さについて理解できる。 |
到達目標3 | 土圧に関して適切に説明でき,土圧を算定できる。 | 土圧に関して理解し,土圧を算定できる。 | 土圧に関して理解できる。 |
到達目標4 | 支持力について適切に説明でき,支持力を算定できる。 | 支持力について理解し,支持力を算定できる。 | 支持力について理解できる。 |
到達目標5 | 斜面安定について適切に説明でき,安定解析の計算ができる。 | 斜面安定について理解し,安定解析の計算ができる。 | 斜面安定について理解できる。 |
到達目標6 | 地盤災害と地盤改良工法について,現状と原理を適切に説明できる。 | 地盤災害と地盤改良工法について,現状と原理を理解し,説明できる。
| 地盤災害と地盤改良工法に関する現状と原理について,理解できる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建設工事では土を扱う作業が存在し,その頻度も高い。したがって,土の特性を的確に把握し,建設工事に役立てることは建設技術者として重要なことである。この授業では,利用例などを通して土の工学的性質を理解することを目標にする。
この科目は企業で地盤工学関係の研究開発を担当した教員が,その経験を活かし,土の圧密特性,せん断特性,土圧,支持力等について,講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
授業では講義を中心に行っていくが,演習問題を適時行うので,電卓を必ず準備すること。
【授業時間60時間】
注意点:
演習問題を解く過程においても理解が促進されるので,演習問題を繰返し解くこと。また,周囲で行われている建設工事をよく観察し,教科書と実物をできる限り比較すること。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
圧密 |
飽和粘土の圧密現象の概念を理解できる
|
2週 |
圧密 |
土の圧縮特性を理解できる。
|
3週 |
圧密 |
一次元圧密理論の概要を理解できる。
|
4週 |
圧密 |
一次元圧密方程式の解について理解できる。
|
5週 |
圧密 |
圧密度について理解できる。
|
6週 |
圧密 |
圧密試験の方法を理解できる。
|
7週 |
圧密 |
圧密沈下量,時間について計算ができる。
|
8週 |
前期中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
土のせん断強さ |
土の破壊と強さについて,概要が理解できる。
|
10週 |
土のせん断強さ |
直接せん断試験の方法が理解できる。
|
11週 |
土のせん断強さ |
三軸圧縮試験の方法が理解できる
|
12週 |
土のせん断強さ |
一軸圧縮試験の方法が理解できる。
|
13週 |
土のせん断強さ |
粘性土の排水条件について,理解できる。
|
14週 |
土のせん断強さ |
砂質土のせん断特性について,理解できる。
|
15週 |
土のせん断強さ |
土の動的特性について,概要が理解できる。
|
16週 |
【前期末試験】 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
土圧 |
土圧の種類を説明できる。
|
2週 |
土圧 |
ランキンの土圧論を理解している。
|
3週 |
土圧 |
クーロンの土圧論を理解している。
|
4週 |
土圧 |
擁壁・土留めの安定の概略を説明できる。
|
5週 |
地盤の支持力 |
基礎形式について説明できる。
|
6週 |
地盤の支持力 |
浅い基礎の支持力について説明できる。
|
7週 |
地盤の支持力 |
深い基礎の支持力について説明できる。
|
8週 |
【後期中間試験】 |
|
4thQ |
9週 |
斜面の安定 |
斜面安定における安全率を説明できる。
|
10週 |
斜面の安定 |
半無限斜面の安定解析を行うことができる。
|
11週 |
斜面の安定 |
分割法による安定解析を行うことができる。
|
12週 |
斜面の安定 |
臨界円について説明できる。
|
13週 |
地盤の災害と地盤改良 |
地盤災害の発生と被害状況について説明できる。
|
14週 |
地盤の災害と地盤改良 |
主要な地盤災害(山崩れ,地滑り,土石流,液状化)について説明できる。
|
15週 |
地盤の災害と地盤改良 |
地盤改良の原理について理解し,主な工法について説明できる。
|
16週 |
【後期末試験】 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土のせん断試験を説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12 |
土のせん断特性を説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
土の破壊規準を説明できる。 | 4 | 前9 |
地盤内応力を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
有効応力の原理を説明できる。 | 4 | 前1 |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前6 |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前7 |
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4 |
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。 | 4 | 後9,後10,後11,後12 |
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。 | 4 | 前15,後14 |
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | ポートフォリオ | 発表・取り組み姿勢 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |