測量学2

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 測量学2
科目番号 1813A01 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設コース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 測量学(1)・測量学(2) コロナ社/適宜プリント配布
担当教員 加藤 研二

到達目標

1.測点の復元方法を理解でき,座標計算ができる。
2.水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整ができる。
3.単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置に必要な計算ができる。
4.基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離を計算できる。
5.面積計算、体積計算ができる。
6.写真測量による測定、地形測量、地図の投影方法およびGNSS,GISの基礎が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
評価項目1測点の復元方法を理解でき,座標計算などの種々の問題に適応できる。測点の復元方法を理解でき,座標計算ができる。測点の復元方法・計算方法を理解できる。
評価項目2水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整を理解し、種々の問題に適応できる。水準測量が理解でき、高低計算ならびに誤差調整ができる。水準測量および各種計算方法が理解できる。
評価項目3単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置に関する内容を理解し、種々の問題に適応できる。単曲線・緩和曲線を理解し、曲線設置に必要な計算ができる。単曲線・緩和曲線および各種計算方法が理解する。
評価項目4基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離測定など種々の問題に適応できる。基準点を理解し、三角点の平面位置、三角点間の距離を計算できる。基準点測量および各種計算方法がについて理解できる。
評価項目5面積および体積を求める方法を理解し、種々の問題に適応できる。面積計算、体積計算が理解でき、計算が行える。面積計算、体積計算の仕組みおよび各種計算方法が理解できる。
評価項目6写真測量・GNSS測量およびGISが理解でき、種々の問題に適応できる。写真測量・GNSSおよびGISが理解でき、基礎的な計算が行える。写真測量・GNSS・GISを理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
測量から得られた地図は、社会活動の基盤を支える多くの建設構造物の計画・施行を行うときの基礎資料となる。その地図作製のための学問が測量である。2年次で修得した測量学・測量実習の基礎知識を応用した講義を行う。
授業の進め方・方法:
講義の前半で各測量の概要と基礎的な知識・計算方法を教える。後半では例題を多く取り入れ実践的な計算を通して測量内容の理解度を高める。
注意点:
2年次に学んだ測量学1および測量実習の知識が必要となる。よって、十分に復習し理解をしておくこと。また、この科目の修得は測量士補資格の条件となるので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 測点の復元 トラバース測量と測点の復元方法を理解できる。
2週 測点の復元 測点の復元(座標)計算ができる。
3週 路線測量 単曲線・緩和曲線について理解できる。
4週 路線測量 単曲線の設置計算ができる。
5週 路線測量 クロソイド曲線の設置計算ができる。
6週 路線測量 クロソイド曲線の中間点を計算できる。
7週 路線測量 縦断曲線・横断曲線について理解でき,基礎的な計算ができる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 直接・間接水準測量 水準測量の原理・昇降式が理解でき,昇降式の計算ができる。
10週 直接・間接水準測量 昇降式のプログラムが作成できる。
11週 直接・間接水準測量 器高式が理解でき、計算ができる。
12週 直接・間接水準測量 誤差について理解できるとともに、誤差調整計算ができる。
13週 基準点測量 基準点測量・三角測量について理解できる。
14週 基準点測量 角条件・辺条件の計算ができる。
15週 基準点測量 偏心補正について理解・計算ができる。
16週 【前期末試験】
後期
3rdQ
1週 地形測量 地形測量の基礎・細部測量および高低測量が理解できる。
2週 面積計算 面積計算(三斜法・三辺法・オフセット法・直角座標法・シンプソンの第1および第2法則)が理解できる。
3週 体積計算 体積計算(点高法など)が理解できる。
4週 写真測量 写真測量の仕組みおよび判読・測定が理解できる。
5週 写真測量 撮影高度と縮尺について理解・計算ができる。
6週 写真測量 比高を利用した標高計算について理解できる。
7週 地図の投影および編集 投影法の概要、方位投影が理解できる。
投影法の円すい投影、円筒投影が理解できる。
8週 【後期中間試験】
4thQ
9週 GNSS測量 GNSS測量(GPS測量)の基礎知識と単独測位が理解できる。
10週 GNSS測量 相対測位(DGPS)が理解できる。
11週 GNSS測量 干渉測位が理解できる。
12週 GNSS測量 電離層などGNSSにおける障害について理解できる。
13週 GIS GISの基礎知識を理解できる。
14週 GIS GISデータについて理解できる。
15週 リモートセンシング リモートセンシングの基礎知識を理解できる。
16週
【学年末試験】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。4
生じる誤差の取扱いを説明できる。4
測定結果から、面積や体積の計算ができる。4
地形測量の方法を説明できる。4
等高線の性質とその利用について、説明できる。4
単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。4
写真測量の原理や方法について、説明できる。4
GNSS測量の原理を説明できる。4

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合70020100100
基礎的能力100010020
専門的能力600200080
分野横断的能力000000