概要:
3年次からのスタートする大学課程の専門分野は,高等学校化学が土台になっている。本講義は高校範囲を含めた大学課程への橋渡し的な科目として
位置付けており,化学を学ぶ者の「基礎」および「土台」であることを意識して,2年次においてしっかりと化学の基礎を身につけてもらう。
授業の進め方・方法:
授業計画の順序にほぼ沿って授業を進めていく。 また、理解を深めるために演習課題のレポートの提出,授業期間中に数回の小テストを行う。
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
有機化合物の特徴と分類 |
有機化合物全般の特徴を理解し,分類法を説明出来る。
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2週 |
官能基 |
官能基の種類を説明出来る。
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3週 |
有機化合物の分析1 |
有機化合物の分離や精製法を学び,成分元素の検出法を説明出来る。
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4週 |
有機化合物の分析2 |
有機化合物の定量的な元素分析を説明出来る。
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5週 |
飽和炭化水素1 |
アルカンの種類と命名法,立体構造や性質が説明出来る。
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6週 |
飽和炭化水素2 |
アルカンの反応が説明出来る。
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7週 |
不飽和炭化水素1 |
アルケンの種類と命名法,立体構造や性質が説明出来る。
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8週 |
不飽和炭化水素2 |
アルキンの種類と命名法,立体構造や性質が説明出来る。
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
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10週 |
アルコールとエーテル |
アルコールとエーテルの種類と命名法,性質が説明出来る。
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11週 |
アルデヒドとケトン |
アルデヒドとケトンの種類と命名法,性質が説明出来る。
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12週 |
カルボン酸とエステル |
カルボン酸,エステルの種類と命名法,性質および,鏡像異性体の説明が出来る。
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13週 |
芳香族炭化水素 |
芳香族炭化水素の命名法,性質,芳香族特有の反応が説明出来る。
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14週 |
フェノール類
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フェノール類の種類と命名法,性質が説明出来る。
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15週 |
芳香族カルボン酸、芳香族アミン |
芳香族カルボン酸,芳香族アミンの種類と命名法,性質が説明出来る。
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16週 |
前期期末試験 有機化合物の分離(夏休み課題) |
有機化合物の官能基の性質を利用し,分離できることを説明出来る。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
化学結合と結晶の種類 |
結晶の種類と特徴を説明できる。
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2週 |
金属結晶の構造 |
面心立方格子などの格子の特徴と密度などの計算ができる。
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3週 |
イオン結晶、共有結合の結晶の構造 |
イオン結晶、共有結合の結晶の構造につてい説明できる。
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4週 |
分子間力と分子結晶 |
ファンデルワールス力、静電的引力、水素結合などについて説明できる。
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5週 |
物質の三態とその変化 |
物質の状態変化と熱の出入りについて理解し、熱量の計算ができる。
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6週 |
気体分子の熱運動と圧力、飽和蒸気圧と蒸気圧曲線 |
大気圧と大気圧の測定方法を理解できる。状態図と蒸気圧曲線を理解できる。
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7週 |
物質の融点・沸点と化学結合 |
物質の沸点や融点を分子間力や化学結合と関連づけて理解できる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
気体の体積変化 |
ボイル・シャルルの法則を理解でき、気体の体積と圧力の計算ができる。
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10週 |
気体の状態方程式 |
気体定数と気体の状態方程式を理解し、分子量の計算をできる。ドルトンの分圧の法則を理解し、混合気体の平均分子量などを計算できる。
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11週 |
理想気体と実在気体 |
理想気体と実在気体の違いについて説明できる。
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12週 |
溶解と溶液 |
物質が溶媒に溶解する仕組みを理解し、固体の溶解度や結晶水に関する計算ができる。
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13週 |
気体の溶解度 |
ヘンリーの法則を理解し、気体の溶解度に関する計算ができる。
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14週 |
稀薄溶液の性質 |
蒸気圧降下、沸点上昇などの性質を理解し、これらの性質を利用した分子量に関する計算ができる。
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15週 |
コロイド |
コロイドの定義、コロイド溶液の生成とその特性について説明できる。
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16週 |
後期期末試験 答案返却 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。 | 3 | |
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 3 | |
物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
純物質と混合物の区別が説明できる。 | 3 | |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 3 | |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | |
水の状態変化が説明できる。 | 3 | |
物質の三態とその状態変化を説明できる。 | 3 | |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 3 | |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 3 | |
価電子の働きについて説明できる。 | 3 | |
原子のイオン化について説明できる。 | 3 | |
代表的なイオンを化学式で表すことができる。 | 3 | |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 3 | |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 3 | |
イオン式とイオンの名称を説明できる。 | 3 | |
イオン結合について説明できる。 | 3 | |
イオン結合性物質の性質を説明できる。 | 3 | |
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。 | 3 | |
共有結合について説明できる。 | 3 | |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 3 | |
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。 | 3 | |
金属の性質を説明できる。 | 3 | |
原子の相対質量が説明できる。 | 3 | |
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 3 | |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 3 | |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 3 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 3 | |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 3 | |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 3 | |
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。 | 3 | |
中和滴定の計算ができる。 | 3 | |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | |