有機化学基礎

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 有機化学基礎
科目番号 1412A10 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 化学コース 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 改訂 高等学校化学(第一学習社)
担当教員 杉山 雄樹

到達目標

有機化学
1-1.有機化合物全般の特徴を理解し,分類法と官能基の種類を修得する。
1-2. 脂肪族炭化水素の命名法や個々の物質の性質はもとより,単結合,二重結合,三重結合などの分子の構造に基づく有機化合物の考え方を修得する。
1-3. 酸素を含む有機化合物の代表として、アルコール,エーテル,アルデヒド,ケトン,カルボン酸,エステルなどについて特徴的な性質を修得する。
1-4. 芳香族化合物は特異的な原子集団であることを理解し,ニトロ化,スルホン化,ハロゲン化などの主要な反応と,それらによりつくられる代表的な化合物の性質を修得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な名称を全て説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な名称を7割程度説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な名称を説明することができない。
評価項目2化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な構造を全て説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な構造を7割程度説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な構造を説明することができない。
評価項目3化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な特徴を全て説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な特徴を7割程度説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な特徴を説明することができない。
評価項目4化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な反応を全て説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な反応を7割程度説明することができる。化学の教科書内の有機化学に関する基礎的な反応を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年次からのスタートする大学課程の専門分野は,高等学校化学が土台になっている。本講義は高校範囲の有機化学を含めた大学課程の有機化学の橋渡し的な科目として
位置付けており,化学を学ぶ者の「基礎」および「土台」であることを意識して,2年次においてしっかりと化学の基礎を身につけてもらう。
授業の進め方・方法:
授業計画の順序にほぼ沿って授業を進めていく。 また、理解を深めるために数回のレポートの提出を課す。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 有機化合物の特徴と分類 有機化合物全般の特徴を理解し,分類法を説明出来る。
2週 官能基 官能基の種類を説明出来る。
3週 有機化合物の分析1 有機化合物の分離や精製法を学び,成分元素の検出法を説明出来る。
4週 有機化合物の分析2 有機化合物の定量的な元素分析を説明出来る。
5週 飽和炭化水素1 アルカンの種類と命名法,立体構造や性質が説明出来る。
6週 飽和炭化水素2 アルカンの反応が説明出来る。
7週 不飽和炭化水素1 アルケンの種類と命名法,立体構造や性質が説明出来る。
8週 不飽和炭化水素2 アルキンの種類と命名法,立体構造や性質が説明出来る。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 アルコールとエーテル アルコールとエーテルの種類と命名法,性質が説明出来る。
11週 アルデヒドとケトン アルデヒドとケトンの種類と命名法,性質が説明出来る。
12週 カルボン酸とエステル カルボン酸,エステルの種類と命名法,性質および,鏡像異性体の説明が出来る。
13週 芳香族炭化水素 芳香族炭化水素の命名法,性質,芳香族特有の反応が説明出来る。
14週 フェノール類
フェノール類の種類と命名法,性質が説明出来る。
15週 芳香族カルボン酸、芳香族アミン 芳香族カルボン酸,芳香族アミンの種類と命名法,性質が説明出来る。
16週 前期期末試験 有機化合物の官能基の性質を利用し,分離できることを説明出来る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストレポート・課題発表その他合計
総合評価割合7000030100
基礎的能力600002080
専門的能力100001020
分野横断的能力000000