到達目標
1.結晶構造の種類とその性質の特徴について習得する。結晶における構成粒子の配列の仕方を習得する。
2.様々の溶液の性質を習得する。物質が溶媒に溶解するしくみと溶解度を習得する。
3.元素の分類と性質を習得する。
4.各族元素の特徴とその化合物の性質を習得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 化学結合や結晶における構成粒子の配列の仕方を全て説明することができ、気結晶格子の密度などに関する計算が全てができる。 | 化学結合や結晶における構成粒子の配列の仕方を説明することができ、気結晶格子の密度などに関する計算が7割ができる。 | 化学結合や結晶における構成粒子の配列の仕方を説明することができない。気結晶格子の密度などに関する計算ができない。 |
評価項目2 | 溶解の仕組みや溶液の性質を全て説明することができ、溶液の濃度などに関する計算が全てができる。 | 溶解の仕組みや溶液の性質を説明することができ、溶液の濃度などに関する計算が7割ができる。 | 溶解の仕組みや溶液の性質を説明することができない。溶液の濃度などに関する計算ができない。 |
評価項目3 | 周期表における各元素の位置と性質との相関と、それぞれの元素および化合物の工業的利用における意義を理解することができる。 | 周期表における各元素の位置と性質との相関と、それぞれの元素の工業的利用における意義を7割理解することができる。 | 周期表における各元素の位置と性質、それぞれの元素の工業的利用における意義を理解することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
3年次からのスタートする大学課程の専門分野は,高等学校化学が土台になっている。本講義は高校範囲を含めた大学課程への橋渡し的な科目として
位置付けており,化学を学ぶ者の「基礎」および「土台」であることを意識して,2年次においてしっかりと化学の基礎を身につけてもらう。
授業の進め方・方法:
授業計画の順序にほぼ沿って授業を進めていく。 また、理解を深めるために演習課題のレポートの提出,授業期間中に数回の小テストを行う。
【授業時間30時間+自学自習時間30時間】
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
化学結合と結晶の種類 |
結晶の種類と特徴を説明できる。
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2週 |
金属結晶の構造 |
面心立方格子などの格子の特徴と密度などの計算ができる。
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3週 |
イオン結晶、共有結合の結晶の構造 |
イオン結晶、共有結合の結晶の構造につてい説明できる。
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4週 |
溶解と溶液 |
物質が溶媒に溶解する仕組みを理解し、固体の溶解度や結晶水に関する計算ができる。
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5週 |
溶液の濃度 |
様々な溶液の濃度計算ができる。
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6週 |
元素の分類と性質 |
周期表における各元素の位置と性質との相関について説明できる。
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7週 |
水素、18族、17族元素 |
水素、18族、17族元素の単体と化合物の性質や用途について説明できる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
16族、15族、14族元素 |
16族、15族、14族元素の単体と化合物の性質や用途について説明できる。
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10週 |
無機化学工業 |
硫酸、アンモニア、硝酸の工業的製法について説明できる。
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11週 |
1族、2族元素 |
1族、2族元素の単体と化合物の性質や用途について説明できる。
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12週 |
両性を示す典型元素 |
両性を示す典型元素の単体と化合物の性質や用途について説明できる。
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13週 |
遷移元素(1) |
Fe, Cu元素の特徴と応用について説明できる。
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14週 |
遷移元素(2) |
Ag, Zn, Cr, Tiの特徴と応用について説明できる。
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15週 |
元素のまとめ |
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16週 |
後期期末試験 答案返却 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 無機化学 | 元素の周期律を理解し、典型元素や遷移元素の一般的な性質を説明できる。 | 3 | |
イオン結合と共有結合について説明できる。 | 3 | |
金属結合の形成について理解できる。 | 3 | |
結晶の充填構造・充填率・イオン半径比など基本的な計算ができる。 | 3 | |
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | レポート・課題 | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 20 | 80 |
専門的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |