生化学1

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生化学1
科目番号 1413G02 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 化学コース 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 改訂 高等学校化学(第一学習社), 原書8版 マクマリー生物有機化学 生化学編
担当教員 大谷 卓

到達目標

1.生物機能についての化学的概念を理解できる.       
2.生物を構成する物質の化学的概念を理解できる.     
3.生体内での化学反応を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物機能についての化学的概念を例をあげて詳しく説明できる。生物機能についての化学的概念を説明できる。生物機能についての化学的概念を説明できない。
評価項目2生物を構成する物質の化学的概念を例をあげて詳しく説明できる。生物を構成する物質の化学的概念を説明できる。生物を構成する物質の化学的概念を説明できない。
評価項目3生体内での化学反応を例をあげて詳しく説明できる。生体内での化学反応を説明できる。生体内での化学反応を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生化学を学ぶに必要な基礎的な有機化学の修得するため,高校の化学の天然有機化合物の範囲を中心に学習する.
授業の進め方・方法:
座学の授業と問題演習を中心に進める.高校の化学の天然有機化合物の範囲を中心に学習し,合成高分子についても触れる.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 これまでに学んだ有機化学の復習 天然物に含まれる基本的な官能基を説明できる
2週 糖類について1(基礎的内容) 糖について,特に単糖について基本的な説明できる
3週 糖類について2(基礎的内容) 糖について,特に二糖について基本的な説明できる
4週 糖類について3(基礎的内容) 糖について,特に多糖について基本的な説明できる
5週 アミノ酸について(基礎的内容) アミノ酸の基礎的な性質を説明できる
6週 タンパク質について1(基礎的内容) ペプチド結合の基本を説明できる
7週 タンパク質について2(基礎的内容) タンパク質の基本的なことについて説明できる
8週 酵素について(基礎的内容) 酵素について基本的な性質や働きを説明できる
2ndQ
9週 中間試験 今までの内容を復習して,合格点を取る
10週 核酸について(基礎的内容) DNAやRNAについて基本的な説明できる.
11週 脂質について(基礎的内容) 油脂やセッケンについて説明できる
12週 合成高分子1(基礎的内容) 合成高分子の分類や基本的な重合反応について説明できる
13週 合成高分子2(基礎的内容) 付加重合について説明できる
14週 合成高分子3(基礎的内容) 縮合重合,付加縮合について説明できる
15週 合成高分子4(基礎的内容) 機能性高分子について説明できる
16週 期末試験 今までの内容を復習して,合格点を取る
後期
3rdQ
1週 アミノ酸とタンパク質1 タンパク質の機能とアミノ酸の種類について例をあげて説明できる。
2週 アミノ酸とタンパク質2 アミノ酸のキラリティー,塩基性,ペプチドについて例をあげて説明できる。
3週 アミノ酸とタンパク質3 タンパク質の構造(1次及び2次構造)について例をあげて説明できる。
4週 アミノ酸とタンパク質4 タンパク質の構造(3次及び4次構造)について例をあげて説明できる。
5週 酵素とビタミン1 酵素を分類でき,酵素による触媒作用や補助因子について説明できる。
6週 酵素とビタミン2 酵素の作用機構,活性に及ぼす因子,酵素の調節について説明できる。
7週 酵素とビタミン3 アロステリック制御とフィードバック制御を説明できる。
8週 酵素とビタミン4 ビタミン,抗酸化物質,ミネラルについて説明できる。
4thQ
9週 中間試験 合格点を取る。
10週 炭水化物1 炭水化物の分類ができ,Fischer投影式が書ける。
11週 炭水化物2 単糖の環状構造が書ける
12週 炭水化物3 二糖類や多糖の特徴を説明できる。
13週 生化学エネルギーの発生1 エネルギーの源は何か,化学エネルギーに必要な条件が何かを説明できる。食物の異化の段階を記述し,各段階の役割を説明できる。
14週 生化学エネルギーの発生2 エネルギー伝達におけるATPの役割を説明できる。反応が共役するのはなぜかを理解し,共役反応の例をあげることができる。
15週 生化学エネルギーの発生3 クエン酸回路と電子伝達系が説明できる。
16週 期末試験 合格点を取る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力4000030070
専門的能力200000020
分野横断的能力100000010