高分子機能材料学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 高分子機能材料学
科目番号 1495102 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 化学コース 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ベーシックマスター 高分子化学(オーム社) 
担当教員 大谷 卓

到達目標

1.高分子の構造や合成法を説明できる
2.高分子の種類、熱的および力学的な性質や機能性を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1高分子の構造や合成法を詳細に説明できる高分子の構造や合成法を説明できる高分子の構造や合成法を説明できない
評価項目2高分子の種類、熱的および力学的な性質や機能性を詳細に説明できる高分子の種類、熱的および力学的な性質や機能性を説明できる高分子の種類、熱的および力学的な性質や機能性を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
高分子は、自然界に見られる繊維や食品のような天然高分子と、人間によって合成されたプラスチックやフィルムなどの合成高分子に大別できる。本科目では、身の回りに存在する高分子はどのように合成されているか、またその種類と性質についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書やプリントを中心にした講義に加え、演習や実験を随時行うことにより理解を深める。
注意点:
試験の成績を70%、平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を30%の割合で総合的に評価する。高分子化学を多角的に学ぶため、有機化学だけでなく物理化学の基礎知識も必要とされる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 はじめに 身の回りの高分子 高分子とは、高分子化学の誕生と歴史、高分子産業、高分子の分類などを説明できる
2週 はじめに 天然高分子概論 天然高分子について説明できる
3週 はじめに 合成高分子概論 合成高分子について説明できる
4週 高分子の物性1 高分子の熱的性質,力学的性質を説明できる
5週 高分子の物性2 高分子の電気的性質,光学的性質を説明できる
6週 逐次重合1 重縮合反応による高分子の合成について説明できる
7週 逐次重合2 重付加反応による高分子の合成について説明できる
8週 逐次重合3 付加縮合重合反応による高分子の合成
4thQ
9週 中間テスト 前半に教えたことのについて十分に説明できる
10週 ビニルモノマーの重合・ラジカル重合 ビニルモノマーの重合・ラジカル重合による高分子の合成について説明できる
11週 ラジカル共重合 ラジカル共重合による高分子の合成について説明できる
12週 カチオン重合・アニオン重合 カチオン重合・アニオン重合による高分子の合成について説明できる
13週 開環重合 開環重合による高分子の合成について説明できる
14週 機能性高分子1 機能性高分子について説明できる
15週 機能性高分子2 簡単な機能性高分子を合成できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学高分子化合物がどのようなものか説明できる。4
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。4
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を説明できる。4
高分子の熱的性質を説明できる。4
重合反応について説明できる。4
重縮合・付加重合・重付加・開環重合などの代表的な高分子合成反応を説明でき、どのような高分子がこの反応によりできているか区別できる。4
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の反応を説明できる。4
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の特徴を説明できる。4

評価割合

試験発表課題提出物ポートフォリオその他合計
総合評価割合7003000100
基礎的能力250200045
専門的能力350100045
分野横断的能力10000010