化学工学演習

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 化学工学演習
科目番号 1495900 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 化学コース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 ベーシック化学工学(化学同人)橋本健治著/参考書は講義中に適宜連絡する
担当教員 奥本 良博

到達目標

1.化学工学の計算問題に各種計算ツールを適用できる
2.化学工学の計算を用いて基礎的な装置の設計ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
到達目標1各種計算ツールの使用方法を理解し、化学工学の計算問題に適用できる各種計算ツールが使用でき、化学工学の計算問題に適用できる各種計算ツールが使用できる
到達目標2化学装置の設計の基本を理解し、具体的な設計計算ができる化学装置の具体的な設計計算ができる学習した化学装置の要素の設計計算ができる

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学工学は化学コースにおける主要科目群の柱の一つであり、化学物質を製造するプロセスと設備に関する学問です。化学分野における機械工学とも呼ばれることもあり、化学プラントを動かすための知識を学びます。5年生の本演習では今まで学習した解析手法を復習しつつ、化学装置を設計することについて学びます。
授業の進め方・方法:
全体を5つのステージに分けて、各ステージの1週目は教室での講義を中心に計算手法および設計手法の基礎について学びます。各ステージの2週目および3週目については設計テーマ(計算テーマ)に基づいて、各自設計計算の演習を行います。【授業時間30時間+自学自習時間15時間】
注意点:
化学装置の設計演習が中心となるので、これまで開講された関連科目の授業内容がある程度理解できないと本演習についていけない恐れがあります。関連科目としては化学工学の講義と実験、基礎プログラミングを挙げます。設計テーマ(計算テーマ)については共通であるものの、計算に用いるパラメータをランダムに振り分けるため、自分自身で設計計算をすすめることが必要です。科目選択の際には以上のことから良く考えてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学工学計算について考える 化学工学の諸問題における計算の基礎を理解できる
2週 化学工学計算演習1 Excelを用いての基本的な数値計算ができる
3週 化学工学計算演習2 Excelの計算機能を用いての基本的な数値計算ができる
4週 物質収支について考える 様々な化学プロセスにおける物質収支の基礎式が理解できる
5週 物質収支問題演習1 物質収支の問題が解ける
6週 物質収支問題演習2 エネルギー収支の問題が解ける
7週 分離プロセスについて考える 蒸発・蒸留の操作における基礎式が理解できる
8週 分離プロセス設計演習1 マッケーブ・シール法を使用することができる
2ndQ
9週 分離プロセス設計演習2 基礎的な精留塔の設計ができる
10週 流動問題について考える 流体の問題における基礎式が理解できる
11週 流動問題設計演習1 装置内における菅流路の各要素の計算ができる
12週 流動問題設計演習2 装置全体の必要動力が計算できる
13週 吸着と膜分離について考える 吸着と膜分離の基礎式が理解できる
14週 吸着問題設計演習 基礎的な吸着装置の設計ができる
15週 膜分離問題設計演習 基礎的な膜分離装置の設計ができる
16週 期末試験・試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。4

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合3007000100
基礎的能力000000
専門的能力3007000100
分野横断的能力000000