分析化学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 分析化学
科目番号 5406 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 化学コース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高等学校化学(第一学習社)、クリスチャン分析化学 原書7版 I.基礎編(丸善出版)
担当教員 山田 洋平

到達目標

分析化学の基礎となる溶液内の化学平衡(主に酸塩基平衡・沈殿平衡)に関する理論の習得を目的とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
化学平衡化学平衡の考え方を酸塩基・錯生成・沈殿・分配平衡に展開し、目的成分の濃度を求める計算問題を解くことができる。化学平衡の考え方を酸塩基・沈殿平衡に展開し、目的成分の濃度を求める計算問題を解くことができる。化学平衡の考え方を用いて、基本的な酸塩基・沈殿平衡に関する問題を解くことができる。
データ処理実験値を統計的解析の知識を用いて解釈し、記述することができる。実験値の情報を統計的解析の知識を用いて、読み取ることができる。実験値の情報を統計的解析の知識を用いて、読み取ることができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
分析化学は試料に含まれる成分やその含有量を調べたり、それらの化学構造や存在状態を解析する学問である。普段あまり意識をすることはないが、分析化学の技術や考え方は、医療・食品・環境など社会の広い分野で利用されている。本講義では、分析化学の基礎となる溶液内の化学平衡(酸塩基平衡・錯生成平衡・沈殿平衡・分配平衡)に関する理論の習得を目的とする.
授業の進め方・方法:
講義と演習により進める。
注意点:
講義では関数電卓を使用する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 分析化学ガイダンス・高校化学からの復習
分析化学の目的や関連領域について説明できる。化学平衡の概念、平衡定数を求める式を立てられる。
2週 酸・塩基に関する化学平衡1
酸・塩基に関する化学平衡を学び、配布する演習問題を解くことができる。
3週 溶解度に関する化学平衡
溶解度に関する化学平衡を学び、配布する演習問題を解くことができる。
4週 化学平衡1 ギブス自由エネルギーと平衡定数の関係式について説明できる。
5週 化学平衡2 平衡定数を用いた演習問題を解くことができる。
6週 化学平衡3 活量、活量係数、イオン強度の概念を学び、演習問題を解くことができる。
7週 問題演習 これまでに学んだ内容に関して問題演習を行い、それらを解くことができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 酸・塩基に関する化学平衡2
弱酸の塩・弱塩基の塩の溶液、緩衝液のpH計算を計算できる。
10週 酸・塩基に関する化学平衡3
多塩基酸とその塩に関する演習問題を解くことができる。
11週 重量分析と沈殿平衡1
重量分析の手順、基本用語を説明できる。分析成分の存在量を計算できる。
12週 重量分析と沈殿平衡2
溶解度積を用いた演習問題を解くことができる。
13週 分析化学におけるデータ処理1
真度と精度、確定誤差と偶然誤差を説明できる。有効数字と標準偏差を考慮した四則演算ができる。
14週 分析化学におけるデータ処理2 Q検定や検出限界、定量限界について説明できる。
15週 問題演習
中間試験以降に学んだ内容の問題演習を行い、それらを解くことができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力2000003050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000