到達目標
分析化学の基礎となる溶液内の化学平衡(主に酸塩基平衡・沈殿平衡)に関する理論の習得を目的とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) |
化学平衡 | 化学平衡の考え方を酸塩基・錯生成・沈殿・分配平衡に展開し、目的成分の濃度を求める計算問題を解くことができる。 | 化学平衡の考え方を酸塩基・沈殿平衡に展開し、目的成分の濃度を求める計算問題を解くことができる。 | 化学平衡の考え方を用いて、基本的な酸塩基・沈殿平衡に関する問題を解くことができる。 |
データ処理 | 実験値を統計的解析の知識を用いて解釈し、記述することができる。 | 実験値の情報を統計的解析の知識を用いて、読み取ることができる。 | 実験値の情報を統計的解析の知識を用いて、読み取ることができる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
分析化学は試料に含まれる成分やその含有量を調べたり、それらの化学構造や存在状態を解析する学問である。普段あまり意識をすることはないが、分析化学の技術や考え方は、医療・食品・環境など社会の広い分野で利用されている。本講義では、分析化学の基礎となる溶液内の化学平衡(酸塩基平衡・錯生成平衡・沈殿平衡・分配平衡)に関する理論の習得を目的とする.
授業の進め方・方法:
講義と演習により進める。
注意点:
講義では関数電卓を使用する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
分析化学ガイダンス・高校化学からの復習
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分析化学の目的や関連領域について説明できる。化学平衡の概念、平衡定数を求める式を立てられる。
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2週 |
酸・塩基に関する化学平衡1
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酸・塩基に関する化学平衡を学び、配布する演習問題を解くことができる。
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3週 |
溶解度に関する化学平衡
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溶解度に関する化学平衡を学び、配布する演習問題を解くことができる。
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4週 |
化学平衡1 |
ギブス自由エネルギーと平衡定数の関係式について説明できる。
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5週 |
化学平衡2 |
平衡定数を用いた演習問題を解くことができる。
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6週 |
化学平衡3 |
活量、活量係数、イオン強度の概念を学び、演習問題を解くことができる。
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7週 |
問題演習 |
これまでに学んだ内容に関して問題演習を行い、それらを解くことができる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
酸・塩基に関する化学平衡2
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弱酸の塩・弱塩基の塩の溶液、緩衝液のpH計算を計算できる。
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10週 |
酸・塩基に関する化学平衡3
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多塩基酸とその塩に関する演習問題を解くことができる。
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11週 |
重量分析と沈殿平衡1
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重量分析の手順、基本用語を説明できる。分析成分の存在量を計算できる。
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12週 |
重量分析と沈殿平衡2
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溶解度積を用いた演習問題を解くことができる。
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13週 |
分析化学におけるデータ処理1
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真度と精度、確定誤差と偶然誤差を説明できる。有効数字と標準偏差を考慮した四則演算ができる。
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14週 |
分析化学におけるデータ処理2 |
Q検定や検出限界、定量限界について説明できる。
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15週 |
問題演習
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中間試験以降に学んだ内容の問題演習を行い、それらを解くことができる。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 50 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |