有機材料学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 有機材料学
科目番号 5412 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 化学コース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ブルース有機化学概説 第2版(化学同人)
担当教員 杉山 雄樹

到達目標

1. アルコール類,エーテル類,カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド類,ケトン類が命名できる。
2. アルコール,エーテル類の一般的な性質,合成方法,および反応が説明できる。
3. カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド,ケトン類の一般的な反応と生成物,およびそれぞれの反応性の違いが説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルコール類,エーテル類,カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド類,ケトン類が命名できる。アルコール類,エーテル類,カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド類,ケトン類が命名1/2程度できる。アルコール類,エーテル類,カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド類,ケトン類が命名でない。
評価項目2アルコール,エーテル類の一般的な性質,合成方法,および反応が説明でき,合成法を計画することができる。アルコール,エーテル類の一般的な性質,合成方法,および反応が説明できる。アルコール,エーテル類の一般的な性質,合成方法,および反応が説明できない。
評価項目3カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド,ケトン類の一般的な反応と生成物,およびそれぞれの反応性の違いが説明でき,合成法を計画することができる。カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド,ケトン類の一般的な反応と生成物,およびそれぞれの反応性の違いが説明できる。カルボン酸,カルボン酸誘導体,アルデヒド,ケトン類の一般的な反応と生成物,およびそれぞれの反応性の違いが説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では有機化学(3年次)と同様の考え方に基づいて,「官能基」ごとに特徴的な反応や化学現象について学修する。また,官能基の特性を活かした有機材料も同時に学修する。
授業の進め方・方法:
授業計画の順序にほぼ沿って授業を進めていく。 本講義では化学現象が電気陰性度や共鳴、化合物の立体構造に基づいて論理的に説明できることを強調して講義をする。また、理解を深めるために演習課題のレポートの提出,授業期間中に数回の小テストを行う。
注意点:
有機化学は積み重ねが特に大切な学問であり,本講義は,3年次の有機化学の知識が必須である。復習に力を入れて学修すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第10章 アルコール・アミン・エーテル・エポキシドの反応1 アルコール命名,置換反応が説明出来る。
2週 第10章 アルコール・アミン・エーテル・エポキシドの反応2 アルコールの脱離反応,酸化反応が説明出来る。
3週 第10章 アルコール・アミン・エーテル・エポキシドの反応3 アミン類の反応性,エーテルの命名,置換反応の説明ができる。
4週 第11章 カルボニル化合物I-1 カルボニル化合物の命名,構造,物理的性質が説明できる。
5週 第11章 カルボニル化合物I-2 カルボン酸誘導体の反応を説明できる。
6週 第11章 カルボニル化合物I-3 アシル化,エステル化,アミド化反応ついて反応機構を用いて説明できる。
7週 第11章 カルボニル化合物I-4 エステル,アミドの加水分解反応ついて反応機構を用いて説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験返却・解説/第12章 カルボニル化合物II-1 アルデヒド・ケトンの命名,構造,物理的性質が説明できる。
10週 第12章 カルボニル化合物II-2 Grignard反応剤について説明出来る。
11週 第12章 カルボニル化合物II-3 アルデヒド及びケトンとヒドリド,アミン,水,アルコールとの反応について反応機構を用いて説明できる。
12週 第12章 カルボニル化合物II-4 α,β-不飽和アルデヒド及びケトンへの求核付加反応について反応機構を用いて説明できる。
13週 第13章 カルボニル化合物III-1 ケトーエノール互変異性が説明できる。
14週 第13章 カルボニル化合物III-2 アルドール付加反応について反応機構を用いて説明できる。
15週 第13章 カルボニル化合物III-3 Claisen縮合,マロン酸エステル合成を説明できる。
16週 期末試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合8002000100
基礎的能力400200060
専門的能力40000040
分野横断的能力000000