有機化学演習

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 有機化学演習
科目番号 5415 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 化学コース 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 少しはやる気がある人のための自学自修用有機化学問題集(裳華房), ブルース有機化学概説(第2版)
担当教員 杉山 雄樹

到達目標

1. 有機化合物の構造を決定することができる。
2. 求電子付加反応、求電子置換反応を議論できる力を身につける。
3. 求核付加反応、求核置換反応を議論できる力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
有機化合物の構造を決定することができ,未知化合物の構造を予測できる。有機化合物の構造を決定することができる。有機化合物の構造を決定することができない。
求電子付加反応、求電子置換反応を説明でき,反応結果・合成法が予測できる。 求電子付加反応、求電子置換反応を説明することができる。求電子付加反応、求電子置換反応がわからない。
求核付加反応、求核置換反応を説明することができ,反応結果・合成法が予測できる。求核付加反応、求核置換反応を説明することができる。求核付加反応、求核置換反応がわからない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は,各官能基別の化合物群に共通する化学現象を理解し,反応結果や有機化合物の合成法を予測でき,構造決定をできる実力をつけることが目的である。
授業の進め方・方法:
有機化学(3年次)、有機材料学(4年次)、および有機化学実験(2年次)で学んだ有機化学の知識を深めることを目的に,合成法、反応,構造決定などについての問題演習を実施する。

・学生は教科書の各問題について,予習し説明後に提出する。
・それぞれの問題について学生が解答を板書し,説明した後に,教員が補足解説する。
注意点:
試験2回(70%),および板書,発表,レポート,演習態度から成績評価する。また遅刻,欠席は減点の対象とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ブルース有機化学概説 第2版 第14章 有機化合物の構造決定1 MSの原理を説明できる。データから有機化合物の構造を決定できる。
2週 ブルース有機化学概説 第2版 第14章 有機化合物の構造決定2 IRの原理を説明できる。データから有機化合物の構造を決定できる。
3週 ブルース有機化学概説 第2版 第14章 有機化合物の構造決定3 NMRの原理を説明できる。データから有機化合物の構造を決定できる。
4週 アルカン,アルケン アルカン類の命名,立体配座を説明出来る。アルカン類,アルケン類の反応結果(求電子付加反応),合成法を説明出来る。
5週 アルケン,アルキン・芳香族 アルケン類,アルキン類(求電子付加反応)の反応結果,合成法を説明出来る。
6週 芳香族 芳香族の定義が説明でき,反応結果,合成法を説明出来る。
7週 試験
8週 芳香族・ハロゲン化アルキル 求電子置換反応,求核置換反応を説明出来る。
4thQ
9週 アルコール・エーテル アルコール,エーテル類の反応結果,合成法を説明出来る。
10週 アルコール・エーテル・カルボニル化合物 アルコール,エーテル類,カルボニル化合物の反応結果,合成法を説明出来る。
11週 カルボニル化合物 カルボニル化合物の反応結果(求核付加反応など),合成法を説明出来る。
12週 カルボニル化合物・カルボン酸誘導体 カルボニル化合物,カルボン酸誘導体の反応結果,合成法を説明出来る。
13週 カルボン酸誘導体 カルボン酸誘導体の反応結果,合成法を説明出来る。
14週 アミン・立体化学 アミン類の反応結果,合成法を説明出来る。分子の3次元的構造を考え,命名することができ,反応性を説明出来る。
15週 試験
16週 補講日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合0700300100
基礎的能力050020070
専門的能力020010030
分野横断的能力000000