環境生物学

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 環境生物学
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 化学コース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 生物基礎・東京書籍,生物・東京書籍
担当教員 大田 直友

到達目標

1.生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について説明できる。
2.生体の恒常性を維持するためのしくみを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について詳細に説明できる.生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について説明できる.生物の共通性である、細胞、エネルギーと代謝、遺伝情報の発現について説明できない.
評価項目2生体の恒常性を維持するためのしくみを詳細に説明できる。生体の恒常性を維持するためのしくみを説明できる.生体の恒常性を維持するためのしくみを説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生物の構造と働きに関する基本的知識を習得する.内容は,高校の「生物基礎」および「生物」の該当分野。
授業の進め方・方法:
単元ごとに小テストを行う。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生物の定義,細胞 原核生物と真核生物の違い、核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる.
細胞内共生説を説明できる。
2週 生体を構成する物質 生体を構成する物質を説明できる
3週 酵素・ATP 代謝、異化、同化を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる.
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる.
4週 光合成・呼吸 光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる
5週 遺伝情報とDNA DNAの構造について遺伝情報と結びつけて理解している.
6週 DNAの発現 遺伝情報とタンパク質の関係、染色体の構造と遺伝情報の分配について理解している.
7週 DNAの分配と細胞分化 細胞周期について説明できる.
細胞分化、ゲノムと遺伝子の関係について理解している.
8週 中間試験
4thQ
9週 体液 体液と循環系による生体の恒常性を維持する仕組みを理解している.
10週 血液凝固 血液や細胞膜による生体の恒常性を維持する仕組みを理解している.
11週 腎臓 生体の恒常性を維持する上で腎臓の役割を理解している.
12週 肝臓 生体の恒常性を維持する上で肝臓の役割を理解している.
13週 自律神経系・ホルモン 自律神経系・ホルモンによる体内の恒常性の仕組みを理解している.
14週 ホルモンによる調節 フィードバックによる体内の恒常性の仕組みを理解している.
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している.
15週 免疫 免疫系による生体防御のしくみを理解している
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。2
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。4
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。4
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。2
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。2
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。2
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。2
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。2
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。2
細胞周期について説明できる。4
分化について説明できる。4
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。4
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4
生物化学リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。2
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。2
タンパク質の高次構造について説明できる。2
ヌクレオチドの構造を説明できる。2
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。2
DNAの半保存的複製を説明できる。2
RNAの種類と働きを列記できる。2
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。2
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。2
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。2
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。2
解糖系の概要を説明できる。2
クエン酸回路の概要を説明できる。2
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。2
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。2
各種の光合成色素の働きを説明できる。2
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。2
炭酸固定の過程を説明できる。2

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合35300035100
専門知識35300035100