デザイン基礎

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 デザイン基礎
科目番号 1511100 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 専門共通科目(本科) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 製図 原田昭ほか著 実教出版株式会社/基礎製図 大西清著 理工学社
担当教員 多田 博夫,原野 智哉,松保 重之,森山 卓郎

到達目標

1. 製図の目的が理解できる。
2. 三次元CAD(SolidWorks)を用いて、ソリッド(立体)モデルが作成できる。
3. 三次元物体を紙面に投影し、簡単な形状物の三面図が手書きで製図できる。
4. 二次元CAD(AutoCAD)を用いて、簡単な形状物の製図ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル
到達目標1製図法の目的と図面の役割を理解し、ものづくりに最も適した図面を作成することができる製図法の目的と図面の役割を理解し、ものづくりに必要な形状や寸法を図面に記入できる個別指導を受けて,ものづくりに必要な形状や寸法を図面として記入できる
到達目標2三次元CAD(SolidWorks)を用い、自身が考案する複雑なソリッド(立体)モデルをできる三次元CAD(SolidWorks)を用い、指定された標準的なソリッド(立体)モデルを作成できる個別指導を受けて,三次元CAD(SolidWorks)を用い、指定されたソリッド(立体)モデルを作成できる
到達目標3複雑な形状の三次元物体を紙面に投影し、三面図として手書きで製図できる簡単な形状の三次元物体を紙面に投影し、三面図として手書きで製図できる個別指導を受けて,簡単な形状の三次元物体を紙面に投影し、三面図として手書きで製図できる
到達目標4二次元CAD(AutoCAD)を用い、自身が考案する三面図を作成できる二次元CAD(AutoCAD)を用い、指定された標準的な三面図を作成できる個別指導を受けて,二次元CAD(AutoCAD)を用い、指定された標準的な三面図を作成できる

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ものづくりの最初の段階では、頭の中に存在するアイデアを具体的な形となるように設計を進め、製造に必要な情報を備えた図面などの形式として作成する。この科目は企業で建設機械の設計を担当していた教員がその経験を活かし、特に3次元形状の把握と2次元製図について講義と演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
本授業では三次元の立体形状をそのままの形でコンピュータ内に作成する方法、三次元形状を紙面のような二次元図形として作図する方法、これを作るために最も効果的な寸法のつけ方を授業と演習により習得する。
注意点:
本授業では、多くの分野における技術者に必要なデザインツールである製図の基礎から最新の3次元CADまでを幅広く網羅した内容である。このため授業の進捗が早く、課題の量も多くなっている。欠席した場合や授業が分からないとき、課題の進捗に遅れがあるときは、次の授業までに質問に来るなどの対策をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 製図の基礎・座学 製図の目的と図面の役割が理解できる
2週 製図用具の使い方、線の練習・ドラフタによる作図 製図用具の使い方を理解し、様々な直線を引く事が出来る
3週 製図用具の使い方、線の練習・ドラフタによる作図 製図用具の使い方を理解し、コンパスで様々な円を描く事が出来る
4週 用器画法1・コンパスと定規を用いた作図 用器画法を用いた基本的作図ができる
5週 用器画法2・コンパスと定規を用いた作図 用器画法を用いた基本的作図ができる
6週 3次元モデル作成の基礎・SolidWorksを用いた作図 最も簡単な形状が作図できる
7週 3次元モデル作成の基礎・SolidWorksを用いた作図 簡単なモデルの作成(演習11~)
8週 3次元モデル作成の基礎・SolidWorksを用いた作図 簡単なモデルの作成(演習21~)
2ndQ
9週 3次元モデル作成の基礎・SolidWorksを用いた作図 幾何拘束、残りの演習、宿題(翌週からのモデリングコンテスト用形状)
10週 3次元モデリングコンテスト・SolidWorksを用いた作図 自身が構想した3次元モデルの作成が開始できる
11週 3次元モデリングコンテスト・SolidWorksを用いた作図 立体形状を等角図として作図できる
12週 等角図の作図・斜眼紙に立体図の作図 立体形状を等角図として作図できる
13週 投影法、第3角法 投影法の概念を理解し、等角図から3面図を作成できる
14週 等角図、3面図の作図 等角図から3面図、3面図から等角図を斜眼紙、方眼紙に作図できる
15週 等角図、3面図の作図 様々な形状の3面図、等角図を斜眼紙、方眼紙に作図できる
16週 答案返却 模範解答の解説により自身の誤りを見出し、正しく理解することができる
後期
3rdQ
1週 断面図の作成 全断面図、片側断面図を理解することができる
2週 断面図の作成 与えられた立体の全断面図、片側断面図を作図できる
3週 ドラフタを用いた手書き製図1 ドラフタを用い、簡単な形状の三面図が作図できる
4週 ドラフタを用いた手書き製図2 ドラフタを用い、すこし複雑な形状の三面図が作図できる
5週 ドラフタを用いた手書き製図3 ドラフタを用い、全断面図、片側断面図を含む二面図を作図できる
6週 2次元CADによる製図・AutoCADを用いた作図 二次元CAD(AutoCAD)の基本操作が理解できる
7週 2次元CADによる製図・AutoCADを用いた作図 手書き製図1と同じ形状を2次元CADで作図できる
8週 2次元CADによる製図・AutoCADを用いた作図 手書き製図2と同じ形状を2次元CADで作図できる
4thQ
9週 2次元CADによる製図・AutoCADを用いた作図 手書き製図3と同じ形状を2次元CADで作図できる
10週 断面図の作成3・切断面の組み合わせ、回転図示断面図など 様々な断面図示方法を習得できる
11週 寸法記入法 寸法記入方の基礎が理解できる
12週 寸法記入法 寸法補助記号を用い、効果的な寸法を付ける事が出来る
13週 寸法記入法 様々な形状に対し寸法をつける事が出来る
14週 寸法記入法・AutoCADを用いた寸法記入 AutoCADを用い、与えられた形状に寸法を記入できる
15週 寸法記入法・復習 様々な寸法記入の方法を理解し、これまでの復習を通して1年間の学習内容が理解できる
16週 答案返却 模範解答の解説により自身の誤りを見出し、正しく理解することができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40000600100
基礎的能力2000030050
専門的能力2000030050
分野横断的能力0000000