概要:
技術者として身につけておくべきコンピュータの基本操作を実習によって修得する。また、専門教科を学習する上で必要なソフトウエアとハードウエアの基礎知識に加え、情報ネットワークの全般的な取り扱い方について学ぶことにより、コースを問わず必要となるICT技術の基礎を身に着ける。本科目は数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシー)を構成し,プログラムの修了には本科目の修得が必要である。
授業の進め方・方法:
テキストに沿って説明を行い、実際に操作する実習を通して必要な知識を修得していきます。
注意点:
情報リテラシーは、技術者にとって非常に大切な道具として、日常的に利用します。これに対し、ハードウエアやソフトウエアは日進月歩ですから、常に新しい知識や技法を修得する必要があります。このため、マニュアルを読んで理解し、それを活用することに習熟しなければなりません。授業では、情報リテラシーの一部しか取り扱いませんので、自分から進んで勉強し、得られた知識を応用する習慣を身につけてください。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション |
情報システム使用上の注意点について説明できる。 アカウント(ID,パスワード)について理解し、パスワードの適切な設定と管理を行う。
|
2週 |
パソコンの基本操作 |
情報システム使用上の注意点について説明できる。 セキュリティポリシーやパスワード強度などを理解する。
|
3週 |
パソコンの基本操作 |
情報セキュリティとネチケットについて説明できる。メディアリテラシー、情報の真偽の検討、個人情報流出などについて理解する。
|
4週 |
パソコンの基本操作 |
Windowsの基本操作、メールの使用法を習得する。
|
5週 |
Wordと文書作成 |
Wordによる文章入力ができる。
|
6週 |
Wordと文書作成 |
Wordによる文章入力ができる。
|
7週 |
Wordと文書作成 |
Wordによる文章入力、さらに表や画像を活用した文章の作成ができる。
|
8週 |
Wordと文書作成 |
Wordによる文章入力、さらに表や画像を活用した文章の作成ができる。
|
2ndQ |
9週 |
【前期中間試験】 |
|
10週 |
Excelとデータ処理 |
Excelにおいて、Excel関数(SUM,AVERAGEなど)を利用した表計算を行うことができる。 Excel関数(SUM,AVERAGEなど)
|
11週 |
Excelとデータ処理 |
Excelにおいて、Excel関数(SUM,AVERAGEなど)を利用した表計算を行うことができる。
|
12週 |
Excelとデータ処理 |
Excelにおいて、関数とグラフを利用した表計算を行うことができる。
|
13週 |
PowerPointとプレゼンテーション |
テキスト入力を活用したプレゼンテーションの作成ができる。
|
14週 |
PowerPointとプレゼンテーション |
テキスト入力や図を活用したプレゼンテーションの作成ができる。
|
15週 |
PowerPointとプレゼンテーション |
テキスト入力や図やグラフの活用したプレゼンテーションの作成ができる。
|
16週 |
【前期期末試験】 【答案返却】 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
後期オリエンテーション、社会の情報化の進展と課題 |
後期情報リテラシーでの学習内容、学習方法が理解でき、社会の情報化の進展と課題について理解し説明できる。
|
2週 |
情報システムとコンピュータの仕組み |
代表的な情報システムと利用形態について説明でき、コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取扱いができる。
|
3週 |
アナログとデジタル、情報のディジタル表現 |
アナログ情報とデジタル情報の違いと、コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。
|
4週 |
情報収集、データベース |
情報を適切に収集・取得でき、データベースの意義と概要について説明できる。
|
5週 |
メディア |
情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を説明でき、情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し、情報の送受信を行うことができる。
|
6週 |
ネットワーク |
情報通信ネットワークの仕組みや構成および構成要素、プロトコルの役割や技術についての知識を持ち、社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。
|
7週 |
情報セキュリティ1 |
情報セキュリティの必要性を理解し、対策、暗号技術の基礎、情報セキュリティに基づいた情報へのアクセス方法について説明できる。
|
8週 |
情報セキュリティ2 |
情報や通信に関連する法令や規則等と、その必要性および情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性、情報セキュリティを運営するための考え方と方法を説明できる。
|
4thQ |
9週 |
データサイエンス・AI技術1 |
データサイエンス・AI 技術の概要および社会や日常生活における課題解決の有用なツールであり、様々な専門領域の知見と組み合わせることによって価値を創造するものであることを、活用事例をもとに説明できる。
|
10週 |
データサイエンス・AI技術2 |
データサイエンス・AI技術を利活用する際に求められるモラルや倫理について理解し、データを守るために必要な事項について説明できる。
|
11週 |
データサイエンス・AI技術3 |
データサイエンス・AI 技術の利活用に必要な基本的スキル(データの取得、可視化、分析)を使うことができる。
|
12週 |
アルゴリズムとプログラミング1 |
アルゴリズムとプログラミングの概要について理解し、同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。
|
13週 |
アルゴリズムとプログラミング2 |
基本的なプログラムを作成することができ、与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。
|
14週 |
アルゴリズムとプログラミング3 |
プログラミング言語を用いて数学的な処理を行うことができる。
|
15週 |
プレゼンテーション発表 |
これまでの知識を用いて、資料を作成できる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | 後8 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 後8 |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | 後9,後10 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 後9,後10 |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 前1,前2,後4 |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | 後3 |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | 後2 |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | 後6 |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 3 | 後12,後13,後14 |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 3 | 後12,後13,後14 |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 3 | 後12,後13,後14 |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 3 | 前1,前2,前3,後7,後8 |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 3 | 前3,後7,後8 |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 3 | 前3,後7,後8 |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 3 | 前3,後7,後8 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | 後6 |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 4 | 前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後11,後15 |
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 4 | 前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後11,後15 |
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。 | 4 | 前4,後4,後5 |