情報リテラシー

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報リテラシー
科目番号 1511Q00 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 専門共通科目(本科) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 30時間でマスターOffice2019 Windows10対応 実教出版/K-SEC「情報モラル教材」「低学年向け共通教材」, 実教出版「高校情報I Python」
担当教員 大桑 克徳,内野 翔太

到達目標

1.パソコンを使うときに守るべきルール・マナーについて説明できる。
2.ワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトを使って文章作成ができる。
3.パソコンの構成やネットワークの仕組みについて説明できる。
4.パソコンにおけるソフトウエアの役割について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル
到達目標1:パソコンを使うときに守るべきルール・マナーについて説明できる。パソコンを利用する上で発生する問題について正しい対処法を実践できる。パソコンを利用するときに必要なルール、マナーについて説明できる。パソコンを利用するときに必要なルール、マナーについて知っている。
到達目標2:ワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトを使って文章作成ができる。ワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトの各ソフトウエアを複合的に使って文章作成ができる。ワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトそれぞれのソフトウエアを使って目的のファイルを作成できる。ワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトのソフトウエアを使用できる。
到達目標3:パソコンの構成やネットワークの仕組みについて説明できる。パソコンやネットワークにおける要素の関連性について意識しシステムとして説明できる。パソコンやネットワークにおける個々の要素について説明できる。パソコンやネットワークにおける個々の要素について知っている。
到達目標4:パソコンにおけるソフトウエアの役割について説明できる。パソコンを使用する上で必要なソフトウエアについて、その役割を説明できる。パソコンを使用する上で必要なソフトウエアについて説明できる。パソコンを使用する上で必要なソフトウエアについて知っている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者として身につけておくべきコンピュータの基本操作を実習によって修得する。また、専門教科を学習する上で必要なソフトウエアとハードウエアの基礎知識に加え、情報ネットワークの全般的な取り扱い方について学ぶことにより、コースを問わず必要となるICT技術の基礎を身に着ける。本科目は数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシー)を構成し,プログラムの修了には本科目の修得が必要である。
授業の進め方・方法:
テキストに沿って説明を行い、実際に操作する実習を通して必要な知識を修得していきます。
注意点:
情報リテラシーは、技術者にとって非常に大切な道具として、日常的に利用します。これに対し、ハードウエアやソフトウエアは日進月歩ですから、常に新しい知識や技法を修得する必要があります。このため、マニュアルを読んで理解し、それを活用することに習熟しなければなりません。授業では、情報リテラシーの一部しか取り扱いませんので、自分から進んで勉強し、得られた知識を応用する習慣を身につけてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 情報システム使用上の注意点について説明できる。
アカウント(ID,パスワード)について理解し、パスワードの適切な設定と管理を行う。
2週 パソコンの基本操作 情報システム使用上の注意点について説明できる。
セキュリティポリシーやパスワード強度などを理解する。
3週 パソコンの基本操作 情報セキュリティとネチケットについて説明できる。メディアリテラシー、情報の真偽の検討、個人情報流出などについて理解する。
4週 パソコンの基本操作 Windowsの基本操作、メールの使用法を習得する。
5週 Wordと文書作成 Wordによる文章入力ができる。
6週 Wordと文書作成 Wordによる文章入力ができる。
7週 Wordと文書作成 Wordによる文章入力、さらに表や画像を活用した文章の作成ができる。
8週 Wordと文書作成 Wordによる文章入力、さらに表や画像を活用した文章の作成ができる。
2ndQ
9週 【前期中間試験】
10週 Excelとデータ処理 Excelにおいて、Excel関数(SUM,AVERAGEなど)を利用した表計算を行うことができる。
Excel関数(SUM,AVERAGEなど)
11週 Excelとデータ処理 Excelにおいて、Excel関数(SUM,AVERAGEなど)を利用した表計算を行うことができる。
12週 Excelとデータ処理 Excelにおいて、関数とグラフを利用した表計算を行うことができる。
13週 PowerPointとプレゼンテーション テキスト入力を活用したプレゼンテーションの作成ができる。
14週 PowerPointとプレゼンテーション テキスト入力や図を活用したプレゼンテーションの作成ができる。
15週 PowerPointとプレゼンテーション テキスト入力や図やグラフの活用したプレゼンテーションの作成ができる。
16週 【前期期末試験】
【答案返却】
後期
3rdQ
1週 後期オリエンテーション、社会の情報化の進展と課題 後期情報リテラシーでの学習内容、学習方法が理解でき、社会の情報化の進展と課題について理解し説明できる。
2週 情報システムとコンピュータの仕組み 代表的な情報システムと利用形態について説明でき、コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取扱いができる。
3週 アナログとデジタル、情報のディジタル表現 アナログ情報とデジタル情報の違いと、コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。
4週 情報収集、データベース 情報を適切に収集・取得でき、データベースの意義と概要について説明できる。
5週 メディア 情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を説明でき、情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し、情報の送受信を行うことができる。
6週 ネットワーク 情報通信ネットワークの仕組みや構成および構成要素、プロトコルの役割や技術についての知識を持ち、社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。
7週 情報セキュリティ1 情報セキュリティの必要性を理解し、対策、暗号技術の基礎、情報セキュリティに基づいた情報へのアクセス方法について説明できる。
8週 情報セキュリティ2 情報や通信に関連する法令や規則等と、その必要性および情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性、情報セキュリティを運営するための考え方と方法を説明できる。
4thQ
9週 データサイエンス・AI技術1 データサイエンス・AI 技術の概要および社会や日常生活における課題解決の有用なツールであり、様々な専門領域の知見と組み合わせることによって価値を創造するものであることを、活用事例をもとに説明できる。
10週 データサイエンス・AI技術2 データサイエンス・AI技術を利活用する際に求められるモラルや倫理について理解し、データを守るために必要な事項について説明できる。
11週 データサイエンス・AI技術3 データサイエンス・AI 技術の利活用に必要な基本的スキル(データの取得、可視化、分析)を使うことができる。
12週 アルゴリズムとプログラミング1 アルゴリズムとプログラミングの概要について理解し、同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。
13週 アルゴリズムとプログラミング2 基本的なプログラムを作成することができ、与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。
14週 アルゴリズムとプログラミング3 プログラミング言語を用いて数学的な処理を行うことができる。
15週 プレゼンテーション発表 これまでの知識を用いて、資料を作成できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3後8
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3後8
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3後9,後10
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3後9,後10
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前1,前2,後4
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3後3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3後2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3後6
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3後12,後13,後14
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3後12,後13,後14
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3後12,後13,後14
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前1,前2,前3,後7,後8
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前3,後7,後8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前3,後7,後8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前3,後7,後8
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後6
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後11,後15
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後11,後15
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4前4,後4,後5

評価割合

定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合25254550100
基礎的能力2525405095
専門的能力000000
分野横断的能力005005