共同教育

科目基礎情報

学校 阿南工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 共同教育
科目番号 1514T01 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 専門共通科目(本科) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 各担当教員の指定による
担当教員 川畑 成之,櫛田 雅弘,田上 隆徳,中島 一,福井 龍太,園田 昭彦,奥本 良博,安田 武司,中村 雄一,釜野 勝,堀井 克章,吉田 晋,杉野 隆三郎,加藤 研二,森山 卓郎,井上 貴文,大谷 卓,中村 厚信

到達目標

1.異なる専門分野の学生とチームを組み,一つの目標に向かってチームで活動できる.
2.現状と目標を把握し,そのギャップから課題を見つけ,解決方法の提案ができる.
3.問題を分析するために様々な情報を収集し,活用することができる.
4.チームの中で自己の役割を認識し,自らの長所を発揮しながら主体的に行動できる.
5.チームや自身の取組みを他者にわかりやすく,文章やプレゼンテーションで伝えることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
到達目標1チームワークの意義と目的を理解し,チームの課題を自らの課題ととらえ,当事者意識をもってチーム作業に取り組むことができる.チームメンバーの意見をよく聞き,自らの感情を抑制したり,メンバーの仕事を手伝ったりするなど,チームのために必要な行動をとることができる.自分の役割を重視しすぎた行動をとることもあるが,チーム内での自分の役割を認識した行動をとることができる.
到達目標2取組む課題について十分に理解しており,問題の本質を明確に理解している.適切な解決策を提案したうえで,解決策に沿った行動をとることができる.目標と現実とのギャップを客観的に分析・提示でき,問題の本質を理解できる.行動に結びつかないこともあるが,適切な範囲やレベルの解決策を提案できる.課題について理解し,やや主観的な部分もあるものの,目標とのギャップの原因となっている問題について整理,列記,構造化することができる.
到達目標3収集した情報源や引用元の信頼性・正確性への配慮が必要となることを理解したうえで,課題の解決につながる情報を取捨選択できる.収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより,活用すべき情報を選択できる.書籍,インターネット,アンケート等により必要な情報を適切に収集できる.
到達目標4チームの改善につながる行動を考え実践することができる.指示待ちになることなく,自分の意思・判断によって責任を持って行動することができる.周囲の状況を的確にとらえ,自身の能力や長所,実現可能な行動を理解して自ら進んで行動することができる.実現可能性を考慮していない行動を提案する場合もあるが,周囲の状況を理解したうえでチームに必要な行動を提案し,自ら行動を起こすことができる.
到達目標5広い対象に対してわかりやすく自分の考えを伝えるための説明・表現ができる.要点をとらえた説明ができ,具体例やエビデンスを使ってプレゼンで説明することができる.専門外の相手であっても,相手の立場を考えた言葉を選び,自分の考えを記述・説明することができる.簡単な図表等を用いてプレゼンで説明することができる.専門知識を有する相手に対して自分の考えを説明・記述し伝えることができる.感情を表す表現(相づち,ボディーランゲージ,情緒的表現等)を使いながら自分の考えを説明・記述することができる.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
各コースからランダムに選んだメンバーによるチームを構成し,演習を進める.様々な専門性を有する構成員からなる集団において,自らの役割を理解し,チームとしての目標を達成するための活動ができることを目的とする.
本科目は数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシー)を構成し,プログラムの修了には本科目の修得が必要である.
授業の進め方・方法:
初回~4回目までは,グループで取組む課題を検討・発表する.残りの期間で自ら定めた目標を達成できるよう計画的に課題に取組む.各回の取組みについて週報を作成し,LMS上にアップロードする.報告書・資料等の提出は,LMS上共同教育コース内プロジェクトメニューにある各チームのディスカッションスレッドにより行う.
授業は通年科目であるが最終発表は12月中旬を予定している.それを踏まえたスケジュールを作成すること.
中間発表および最終発表では1年生の聴講を予定している.初学者にもわかりやすくテーマを説明できるよう発表内容を考えることが重要である.
その他,授業の進め方は共同教育ガイドを参照すること.
注意点:
教員から専門的な指導はせず,学生自身で考えて取り組ませる.学生は必要な資料や情報を収集し,状況によっては教員に質問できる.一般教養および専門各コース教員が各チームにつき1名,ファシリテーターを担当する.また,一部テーマは教員から提示されたものがある.これらのテーマを選択したチームは適宜対応教員に課題の進め方について相談すること.
また,取り組むテーマとSDGsとの関連性について検討し,発表時には関連するゴールナンバーを示すこと.
また,授業初回と最終回に実施する分野横断的能力に関するアンケートの回答を履修の条件とする.本授業の目的を測定する意味でも重要であるから必ず回答すること.
評価割合:作業報告書【個人採点50%】,課題審査会【チーム採点10%】,中間発表会【チーム採点20%】,最終発表会【チーム採点20%】

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グループ決定,アイスブレイク
課題選定
グループワークの基礎を知り,グループとして取り組んでいく準備ができる.
2週 課題選定・作業計画作成 課題を選定するための議論に主体的に参加し,グループとしての意見をまとめることができる.
3週 課題選定・作業計画作成 課題を選定するための議論に主体的に参加し,グループとしての意見をまとめることができる.
4週 課題審査会準備 課題を選定するための議論に主体的に参加し,グループとしての意見をまとめることができる.
5週 課題審査会 他者にわかりやすく取り組む課題を伝えることができる.
6週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
7週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
8週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
2ndQ
9週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
10週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
11週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
12週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
13週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
14週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
15週 課題への取り組み
中間発表会準備
自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
16週 中間発表会 他者にわかりやすくグループでの取り組みを伝えることができる.
後期
3rdQ
1週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
2週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
3週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
4週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
5週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
6週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
7週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
8週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
4thQ
9週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
10週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
11週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
12週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
13週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
14週 課題への取り組み 自身の役割を理解して課題に取り組むことができる.
15週 最終発表会準備 自身の取り組みをグループ内でわかりやすく伝えることができる.
16週 最終発表会 他者にわかりやすくグループでの取り組みを伝えることができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

中間・定期試験小テストポートフォリオ発表・取り組み姿勢その他合計
総合評価割合0050500100
基礎的能力000000
専門的能力000000
分野横断的能力0050500100